みなさんはChatGPTなどの生成AIを使っていますでしょうか? 2024年頃から話題になり始めた生成AIですが、僕もこれが出始めた当初とりあえずChatGPTを触ってみたものの、イマイチ使い勝手が分からず、一度触ってからしばらくは放置をしていました。
ところがふとしたタイミングでプログラミングについて分からないことを聞いてみると、丁寧な解説と共にサンプルとなるコードも出力がされ、大変驚きました。そこからChatGPT(生成AI)にハマッてしまい、今ではプログラミングをはじめ、確定申告や、ブログのアウトライン作成、夕飯の献立決めなど、あらゆるジャンルの相談をChatGPTにしています。今ではChatGPTは自分の生活にはなくてはならないものになりました。
生成AIを使っていく中で僕はひとつの確信を持つようになりました。
「生成AIは今後あらゆる分野において我々の生活を変えるゲームチェンジャーになる」
インターネットも今では我々の生活になくてはならないものになりましたが、我々が触り始めた頃はせいぜい「色んな文献が検索できる」「面白い動画が見れる」ぐらいの温度感だったかと思います。恐らく生成AIも同様にそうなってくるでしょう。
今回は生成AIがなぜ画期的なのか、書いていきたいと思います。
(自身がエンジニアということもあり観点を絞るため、主にプログラミング学習という点から語ります)
あらゆるジャンルの質問に回答可能
僕がまず驚いた点としては、ChatGPTに何を聞いても回答が返ってくるという点です。
例えばプログラミング(エンジニアリング)の現場ではどこでも使われているPID制御というプログラミング技術があるのですが、どこの現場でも使われている割に書籍・ネット記事ともに情報は驚くほど少ないです。
ところがChatGPTに「PID制御がどういうものか、初心者にも分かりやすく説明して」と聞くと非常に丁寧かつ分かりやすく教えてくれるのです。それに加えてコードまで出力してくれる。
巷にはPID制御について書かれた書籍はいくつかありますが、どれも理論をウダウダと書いているだけで中身は分かりづらいし、コードもほとんど載っていないので、書籍を読んで翌日から現場でPID制御が使えるようになる人間はいないでしょう。しかしChatGPTは理論の解説とコードの出力があるので、即座に技術が身につきます。
他にも同じくプログラミングの現場では必須の「タスク制御」について聞いてみても非常に明快に回答が返ってくる。Arduinoというマイコンを使ってタスク制御をやろうと思ってGoogleで検索をしても、まぁ自分が求めている情報が載っていることは少ないです。しかしChatGPTであれば自分の持っているマイコンに合わせた実装方法まで教えてくれます。
PID制御にせよタスク制御にせよ、コードが書けるレベルで情報を集めようと思うと膨大な時間がかかりますし、ましてや金銭的な費用も莫大になります。ところがChatGPTを使えばそれが無料で、かつ、一瞬で情報が手に入れられるのです。
何度でもどの角度からでも質問が可能
プログラミングをやっていて一番困るのが「なぜそうなるのか?」が理解できないことです。プログラミングは概念的な話が多いので理解できないときはとことん理解できない。人に一度聞いてみても分からないことも多いのですが、人に聞くとなると質問は3往復が限界です。それ以上聞こうものならば「とりあえずやっとみろ」と突っぱねられ、よく分からないまま作業に入るので、結局時間を無駄にするのが関の山です。
ところがChatGPTは何回聞いてもOKです。
一度聞いてみて分からなければ別の角度から質問をしてみればよいですし、ChatGPT側も同じことを聞かれると微妙に違う視点から回答を返してくれるので理解できることが多いです。
ChatGPTは双方向のやりとりができることが画期的で、従来であれば本でもネットの記事でも向こうからの一方的な解説で、こちらが理解できなくてもそれを解消する方法がありませんでした。しかし本や記事のデータをChatGPTに取り込ませてしまえば、そこから分からないところを解説してもらえます。これから初学者向けの本は出版社がChatGPTに読み込ませる用のデータを用意して、なにか疑問点があったら生成AIで解決できるようにする時代が来るのでは? と思っています。
自分が書いたコードのレビューをしてもらえる
レビューはより良いコードを書くためには必須ですが、それを人ではなくChatGPTに代行してもらうことが出来ます。自分が書いたコードを手直ししてもらうときほど伸びることはなく、エンジニアにとっては成長のための必須のプロセスです。
ChatGPTのレビューはより良いコードを教えてくれるのと共に、なぜその修正が必要か、どのように修正すべきかを初心者にも分かりやすい解説とともに教えてくれます。また要望を出せばChatGPT側ですべての行に対して日本語コメントをつけてもらい、コードの可読性向上を図ることも出来ます。
何度同じミスをやらかしてもChatGPTは嫌味を言うことなく、優しく指摘をくれ、そして改善案も出してくれます。
コードレビューだけでなくエラーの解析も瞬時に行うことができ、デバッグの際にエラーが出たらそのエラーコードをコピペするだけで驚くべき精度で原因を教えてくれます。エラーコードは出てるエラー内容と実際のエラー原因が異なることも多々あるので、初心者にとってバグ修正は鬼門です。でもChatGPTなら一瞬で原因を突き止めてしまうのです。
生成AIに任せすぎると自分で考えるスキルが身につかないという意見に対して
そんなことはありませんし、ネットが登場したときもこのよう意見は散々聞かされました。
例えば1日8時間かけてプログラムのエラーを調査して結局「ファイル名の大文字・小文字を間違えていました」と自力で気づくのと、15分調査してみてChatGPTに解析を依頼して「そこ大文字と小文字が違いますよ」と指摘してもらうのでは何が違うのでしょうか。知っていれば出来ることはサッサとChatGPTに教えてもらって、そこで浮いた時間で本当に自力で考えないといけないことをやればいいのです。
今やスポーツの世界でも「負荷はかければかけるほどいいわけではなくて、適切なトレーニング量というものがある」というのが定説なのにビジネスの世界では未だに「苦しめば苦しむほどよい」と言われています。しかしそれもChatGPTの登場で変わってくるでしょう。
これまでは仕事でも何でも、技術を得ようと思ったら上の人間に頭を下げて教えを請わなくてはなりませんでしたがChatGPTがあってそれを使いこなせる人間はどんどん勝手に技術を習得できるようになるのです。だから上の人間からしたら脅威でしかないですよね。今まで自分たちは上から嫌味を言われながら人に教えを請うてきたのに、自分より下の世代は生成AIで勝手に勉強して追い越してしまうわけですから。
今回はプログラミングに絞って解説しましたが、受験勉強でも英会話でも、おおよそ「勉強」というジャンルに属するものであればなんでも対応可能です。特に英会話であれば音声認識でネイティブとのやり取りと遜色のないレベルで会話の応酬が出来るのです。これがあれば月1万円近い高額なレッスン料も不要だし、いつでもどこでも英会話の練習が行えます。なので座学系のものはほとんど生成AIで代替できてしまうでしょう。
話をプログラミングに戻すと、2010年代後半にネット上で完結するオンラインプログラミングスクールが本格稼働するようになり「未経験からでもエンジニアに挑戦できる!」と多くの人間がITの世界に挑戦しました。あのときも「ひとつのゲームチェンジが行われたな」と思いましたが、それと同じ感覚を生成AIにも抱いてます。生成AIのおかげで、従来よりも低コストで、より精度高くプログラミングが勉強出来るようになります。なので生成AIを使いこなせる人間はどんどん先に行ける時代が来てしまったのです。
生成AIはまだ使っていない人も多いので、周りよりも早く使いこなすことでスキルを積み、人生を大きく飛躍させましょう!