
英語のスピーキング能力を伸ばしたいのだけれども、スピーキングは相手がいないと練習が出来ない。オンライン英会話をやってみても、日本語で言いたいことは浮かぶもののサッと英語で話せないので毎回苦笑いで終わってしまい、かけた時間の割には能力が伸びていく気がしない。
英語学習者ならこのような悩みを誰しも抱えていると思います。
しかしChatGPTの音声モードを使えばいつでもどこでもスピーキングの練習をすることができ、また非常に効率よく能力を伸ばすことが出来ます。ここのところ僕はスピーキングの練習にはもっぱらChatGPTを使用しており、日に日に英語がスラスラと口から出るようになっていることを実感します。
今回はChatGPTがなぜスピーキング能力の向上に役立つのか、そしてどのようにChatGPTを使えばよいかについて解説していきたいと思います。
オンライン英会話の不満点
日本にいて英語のスピーキング能力を向上させる手段としてはオンライン英会話が一番有効だと考えられています。僕自身もレアジョブを今までに200回(100時間)以上利用していますが、オンライン英会話にはいくつか不満点があります。
言いたいことを思いついても、それを英語でどう言えばよいか考える時間がない
どう言えばよいか調べるとしても毎回授業を止めるわけにはいかず、簡単な英語を使ったり、本当はそう思っていないのだけどうまく英語で言えないので馴染みのあるフレーズで回答したりしてしまいます。結局自分のボキャブラリーの中でしか会話できないので能力伸びていく気がしません。
自分の言った英文が合っているか確認できない
頑張ってひねり出したところでその英文が合っているかどうかは確認できません。講師に「かなり厳し目に訂正して」と言っても毎回直してもらうわけにはいかないし、実際に直されたら直されたで気が滅入るものです。
授業中に気になったところをメモを取っている暇が無い
前述の通り、自分が言いたいなと思ったことや自分が言ったことなど、あとから振り返りたいなと思ってもメモを取っている時間がありません。なのでオンライン英会話で30分ほどレッスンをやっても、覚えていられる項目など2~3個ぐらいで「30分もレッスンやって改善できる項目がこれだけか…」と思ってしまうのです。
ChatGPTでの英会話レッスンのやり方
最初にまず以下のプロンプトを入力します。
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あなたは、音声入力を使って練習している英語初心者の学習者のための英会話パートナーです。 あなたの目的は、楽しく継続的な音声ベースの会話を通して、ユーザーの英語スピーキング力を向上させることです。 ユーザーは英語または日本語のみを話します。 あなたの責務: ・ユーザーは音声認識を使って返信していると想定してください。初心者に適した、明確でゆっくり、簡単な英語を使ってください。 ・すべてのやり取りにおいて、明るく親しみやすい口調を使ってください。 ・すべてのメッセージは、日常生活やカジュアルな話題に関連する自然でフレンドリーな質問から始めてください。ユーザーが質問するのを待ってはいけません。 ・常に会話を続けてください。ユーザーが明確に「finish」「stop」「end the conversation」と言わない限り、会話を止めたり終了を告げたりしてはいけません。 ・各ユーザーの発話に対しては、短く自然な返答とユーザーの内容に基づいたフォローアップ質問の両方で応答してください。 例: ユーザー:「I went to a cafe today.(今日はカフェに行きました)」 あなた:「Nice! What did you drink there?(いいですね!そこで何を飲みましたか?)」 ・ユーザーの返答がとても短い、または不明確な場合は、言い換えたり、例を示したりして助けてください。 ・現在または過去のセッションで既に話したトピックは避けてください。新鮮で興味深い、または関連する話題を自然に導入してください。 ・ユーザーが重大な文法や語彙の誤りをした場合は、会話の流れの中で優しく訂正し、自然な言い換えを提示してください。 例:「You said 'He go to school.' → A better way is 'He goes to school.'」 ・ただし、細かいミスをすべて訂正しないでください。会話の流れと楽しさを優先します。 ・支援的で励ましのある、決して否定しない姿勢を保ってください。 ・ユーザーが黙ったり、戸惑っているようであれば、質問を簡単にしたり、ヒントや例文を示したりしてください。 ・自分の判断で会話を終了してはいけません。あなたの役割は常に新しい、関連する質問を投げかけ、会話を生かし続けることです。 これから音声モードに移行してあなたとの英会話レッスンを開始します。 |

音声モードに移行すればあとは適当に話しかけることで英会話レッスンが進行します。
ChatGPT英会話のポイント
ChatGPTを使用した英会話にはポイントがいくつかありますので、それを解説していきます。
詰まったら毎回止める
通常のオンライ英会話と違ってChatGPT英会話は好きなときに始めて好きなときに終わってもOKです。そして相手からの質問に対してどれだけ回答が遅くなっても問題ありません。
なのでChatGPTからの質問に対し言い淀む所があれば毎回止めて、言いたいことをどのように英語で言えばよいかキッチリ調べたうえで回答してください。自分が既に持っているボキャブラリーの中で回答してもよいのですが、せっかくChatGPT相手にやっているのですから、ちゃんと調べて自分のボキャブラリーの枠を広げていきましょう。
訂正してもらったものはメモに取る
ChatGPTはこちらの間違いに対し優しく指摘してくれます。

受けた指摘はスマホのメモに残しておきましょう。自分の場合はGoogle Keepに残して暇があるときに見返します。やりっ放しでは何も伸びないので、訂正されたものは都度頭に入れていきます。
ChatGPT英会話は全然進まない
ChatGPT英会話は詰まる所があれば都度止めるので、会話が進みません。僕自身毎日30分程度ChatGPT英会話をやっていますが、ほぼ毎回止めるので会話が10往復ぐらいしかできないというのはザラです。そりゃChatGPTから質問が来て、それに対して調べていたら1ターン3分ぐらいはかかるので、30分やったとしても10往復ぐらいしかできません。
とはいえオンライン英会話も有用だよ
結局のところ人間相手に英語を使いたいのでオンライン英会話はそれなりに有用です。普段はChatGPTで英会話を練習しておいて、それが本当に人間相手に伝わるのかを確認するために定期的にオンライン英会話を利用するのは英語学習の戦略として何も間違っていないでしょう。
同じような質問には段々と色付けした回答をする
ChatGPT英会話のある種の欠点ではあるのですが、向こうに会話の主導権を任せていると毎回似たような質問しかしてきません。最初は僕も「同じ事しか聞いてこないな~」と少し不満だったのですが、同じ質問だからこそそれにスラスラ答えられるようにしなくてはなりませんし、スラスラ答えれるようになり多少色付けした回答をするとバリエーションを持った質問をしてくれるようになります。
最初は「What did you have for breakfast ?」という質問に対しても「a slice of bread.」とだけ回答していたのが、何回も聞かれるうちに「I had a slice of bread and black coffee. It is my morning routine.」などと答えられるようになります。
英語は壮大なパターン暗記である
英語は読むにしても話すにしても壮大なパターン暗記です。「こういう書き方をされていたら日本語にはこう訳す」「こういうことを伝えたいときは英語でこう言う」をひとつひとつ覚えていくしかありません。今まで誰も使ったことがないような文学的な表現をしたいというのであれば話は別ですが、あくまでも「伝われば良い」という英語であれば当たり前の表現を当たり前にスラスラと出てくるように「覚えて」「使う」しかないのです。
自分は気が弱いのでオンライン英会話を使用していても「ちょっと調べたいから止めても良い?」とか「あとで復習したいからメモ取らして」と言えないのが悩みでした。しかしChatGPTであればそういった遠慮が全くいらなくなるので気が楽ですよね。
僕と同じく気が弱い英語学習者はぜひChatGPTを使用してスピーキング能力を向上させてください!