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考え方

努力が出来ないのは、実際に取り組んで結果が出なかったときに自分の頭の悪さを直視するのが嫌だから

 Twitterやはてブなどを見ていると時おり「50歳未婚手取り10万円、人生詰んだ」という記事がバズって流れてくることがあります。気になって記事を読んでみると学歴なし・職歴なし・今後の昇給の予定もなし、と、なかなか臨場感たっぷりに読ませる文章で自分の不遇な環境が描写されていたりします。

 記事の中で自分は頭が良くないと言いながらも文才はあったりと、「なんでこんな文章を書ける人が過酷な状況に追いやられてるんだ?」と不思議に思うことも少なくありません。(文才がなければそもそもバズらないという背景もありますが)

 とはいえそんな不遇な環境を嘆いてみても事態は好転しないわけで、何かしらスキルを身につけるための努力をしないといけないのですが、スキルアップの努力となるとサッパリ出来ないという人は意外と多いのです。

 これもまたおかしな話で、自分の生い立ちをあれだけ臨場感たっぷりに書けるのにスキルアップの勉強は1分も出来ないというのは理屈に合いません。
 というのも自分の生い立ちなど、既に自分が体験してしまっていることを第三者にも臨場感たっぷりに伝わるように書くためには自身の経験をゼロから再構築しなくてはいけないのですが、これが意外と難しい。これはブロガーでないと分かりませんが、3000字程度の記事でも慣れないうちは10時間もかかってしまうということはザラにあります。

 そんな莫大な時間がかかる生い立ちに関する記事作成や、ましてやブログの更新を定期的に出来るのであれば「努力ができない」理由には自身が怠け者という性質以外にもっと大きな要因あるはずです。

 この理由を僕は

努力が出来ないのは、実際に取り組んで結果が出なかったときに自分の頭の悪さを直視するのが嫌だから

 なのではないかと思ってます。

 実際僕の周りにも「俺はなんの取り柄もない」「人生詰んだ」と叫ぶ人間がいますが、そういう人間が人生を変えるべく何かに対して愚直に努力をしている姿をあまり見たことがありません。よく返ってくるフレーズとしては「失敗するのが怖い」「もし成果が出なかったときにそれまでの時間が無駄になるのが嫌」があるのですが、やれば確実に成果が出るであろう筋トレや英語に取り組むということもありません。
 たまに税理士や公認会計士などを目指す人を見かけるのですが、なぜか「人生詰んだ」という人ほど年単位で努力しないと成果が出ないような一発逆転の難関資格に挑んでしまうのです。

 どうしてこのようなことが起きてしまうかというと、みんな心の底では「自分はそこまで頭が悪いわけではない」と思ってるんです。だからこそやれば誰でも出来るであろう筋トレや英語は出来ない。やれば出来ることに挑戦して思ったように成果が出なかったらそれは自分の頭が悪いという現実を突きつけられてしまうから。
 僕自身もかつては「人生詰んだ」と言いながら全く動こうとしなかったタイプの人間だったからよく分かります。
 こういう心理があるからこそうまく出来なくても誰から責められることもないスマホゲームや、逆に失敗するのが当たり前な難関資格には手を伸ばすことが出来るのです。

 僕もアラサーになるまでは割と無気力な社会人な上、学歴もスキルもなかったのでよく周りから「自己研鑽のための努力をしろ!!」と檄を飛ばされていましたが、そのたびに「(うっせーな。やる気が出るもんならやってるよ。それが出ねーから困ってんだろ。檄飛ばす暇があるなら具体的にやる気を出す方法教えろよ)」と思ってました。そうなんですよね、やる気って出せるもんなら出したいですし、それが出せないからみんな困ってるんです。
 世の中は何かって言うとすぐ自己責任論に落とし込みたがるのですが、自己責任だろうとなんだろうとやる気が出ないものは出ないので、そこを責めたところで誰も得はしないし、言われた側の心にヘイトが溜まるのみです。

 では、努力ができない状態からどうやって抜け出せばよいかと言うと、僕は次の3つのステップを実行することが大切だと思っています。

・自分の頭が良くないと証明されてしまうことを恐れない

・成果はそう簡単に出ないと知る

・確実に勝てるところから勝っていく

 まずは努力出来ない理由の本当のところをしっかりと認識しましょう。ここを押さえておかないと、見当違いな対処法ばかり行ってしまい、結局努力できずにどんどんやる気が無くなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 そして成果は簡単に出ないと知ること。今回のような記事を読んでいただいているみなさんはそれなりに意識が高いはずで、恐らくは今まで多くの自己啓発書を読んできているでしょう。それを読むと「わずか数ヶ月で人生逆転!!」という甘いフレーズばかり載っているせいで成果がさも簡単に出るかのように思えてしまいます。
 しかし僕もやっているStudyPlusなどの勉強時間記録SNSなどを見てください。実際簿記2級でもみなさん300時間程度の勉強量を刻んでます。甘いサクセスストーリーばかり読んで、少しだけ勉強して結果が出ないことに落胆してはいけません。

 冒頭でも触れたとおり成功体験がない人ほど一発逆転の遠い勝利ばかり狙って空振りして、近くの確実に勝てる勝負を取りこぼすという傾向があります。それこそ今まで努力して何かを獲得したという経験がないのであれば、まずはマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)のような30時間も勉強しなくても資格が取れる割に、現場でそのスキルが存分に発揮できるものをやってみる。30時間の努力で成功が出来たなら、今度は60時間、120時間・・・300時間と、努力のパイを徐々に大きくしていくイメージでやっていきましょう。

 こういったマインドに関係してくるものは1日では劇的に変えることが出来ないのでみんな苦労する。けれども現状を正しく認識して日々少しずつ変わろうと思えば変わってくるものなので、みなさんも頑張りましょう。



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