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考え方

三日坊主にならずジムに週4で通う方法と「継続」についての考察

 久しぶりに会った友人が会社で出世していて、それに触発されて「自分もスキルアップして出世するぞ!」と、仕事が終わってから毎日勉強をすることを志しても直後に残業が立て込んで、「今の仕事が一段落したらちゃんと取り組もう」なんて思ってるうちに結局1分もやらずに終わってしまった。

 テレビで同世代の俳優が筋トレで締まった体を披露していて、それに感化されて「俺も筋トレするぞ!」と意気込むも、仕事終わりにジムに通うのは億劫で、結局退会することもなく年会費だけずっと払い続けている。

 

 そんな経験ってありませんか?

 

 僕も今までは継続性なんてものはカケラもない人間だったのですが、最近ではコンスタントに仕事終わりの勉強とジム通いが続いています。

 今日は "継続" について思うところがあったので、それについて語りたいと思います。

 以前このブログでは「プログラミングを頑張ります!」と何回か宣言していたのですが、それと同時に実は筋トレも並行して行っていました。
 7月1日からジムに通い始め、現在に至るまで3ヶ月ちょっと。
 基本的には週4でジムに通い、当初は体重が53kgだったのが現在では59kgへと変化。目標では3ヶ月で7kgアップの60kgを狙っていましたが、わずかに届きませんでした。
 しかし今まで筋トレも増量も全く続けられなかった自分がこうやって途中で諦めずに続けられていることに驚きを覚えています。

 本当であればここでバシッと体型の変化のビフォーアフター写真を載せられればいいのですが、筋肉量の増加以上に脂肪分も増えているため、そこまで劇的な変化が見られないのが辛いところですね。

 さて、今までの人生で筋トレを開始しようと思ったことは何度かあるのですが、いつも2週間ぐらいで挫折していた自分がなぜ今回は続けることができたのか。

 それにはある理由があるのです。

 

 それは

 ジムが家から猛烈に近いこと

 

 このフレーズだけ聞くと身も蓋もないというか「な~んだ、そんなことかよ」とガックリ来たことかと思いますが、中身を紐解いていくと意外と「継続」に関するヒントがあるというか自分の中でも新たな発見があったのです。

 

自分と取り組むべき事柄との物理的な距離を極力近くする

 僕の家からジムは猛烈に近く、歩いて1分程度。(家の窓からジムが見えてる)
 雨が多少降ってもほとんど濡れずにジムに行くことができてしまいます。

 この雨が降ってもほとんど濡れずに行ける距離感というのが非常に重要で、これがもしそこそこの距離があるようだったら継続することは絶対に不可能だったと思います。

 というのも筋トレはそれ自体では絶対に楽しくなるアクティビィティではなく、楽しくない行為をやりに行くために、さらにまた「移動」という楽しくない作業が入ってしまったら絶対に続かないのですよ。

 よく自己啓発書で目標を達成するためには

  • 絶対に達成したい目標を紙に書いて、それを毎日見ること
  • 要所要所で達成可能な目標を立てること
  • 時折自分へのご褒美を与えることでモチベーションを保つこと

 なんて書かれていますが、僕はこれをやってなにか目標を達成できたことがあるかと問われれば、「ほぼ無い」と答えます。
 紙に書いて毎日それを読み返して「絶対に達成したい!」と強く思ったことほど、いずれも失敗に終わっている気がします。

 そもそも筋トレなんかはやる気貯金みたいなものがあったら、-100ポイントぐらい口座から残高を奪っていく不良債権みたいなもので、それを時折自分へのご褒美でスイーツとか食べてみたりしたってそんなもの+1ポイントぐらいにしかならないんですよ。
 毎日目標を書いた紙を見返したり、成功後の自分の姿をイメージしたって-100ポイントが-90ポイントに変わるだけですし、時折設定した中間目標を達成したところで臨時ボーナス+50ポイント入金となるだけで、次の日張り切ってベンチプレスの重量を10kg増やすとまた-120ポイントぐらい取られますからね。
 続ければ続けるだけ借金が増えるのでいつか必ず破産します。

 なのでこのやる気貯金からやる気を引き出してジムに通うというシステムが良くなくて、もう強制的にジムに行かざるを得ない状況を作り出さないといけないのです。それがジムが家から猛烈に近いということ。

 もうジムが徒歩1分で、しかも雨が降っても濡れないとなると言い訳は絶対できないですからね。まず雨が降ったから行けなかったという言い訳は通用しませんし、多少疲れていても「移動するのが一苦労なので行けませんでした」なんて言えません。

 普段の会社勤めだって、それこそやる気貯金ベースで考えたら-10000ポイントぐらいで、やる気口座からの運用だと一気に破産ですが、それでも毎日「行きたくねぇな」と思うことはあっても「行かない」っていう選択肢はないじゃないですか。それはもう自分の意志ではなくて強制的に行かないといけないっていうシステムになっているからなんですよ。

 ジムが家から猛烈に近い場合、基本的に毎日ジムを見てしまうことになるので、そうなるとジムには「行かない」という意志力を働かせなければいけません。「行く」という意志力じゃなくて「行かない」という意志力。

 

紙に書かないと続かないような習慣なら、多分そもそも続かない

 所詮筋トレを3ヶ月続けたぐらいでこんなにえらそーなことを書いて申し訳ないのですが、自分の人生を振り返ってみても人から褒められるようなスキルを獲得したときって絶対に紙に書いたりしてないんですよね。大抵が「楽しみながらやっているうちに、いつの間にかそれが芸になってしまった」というものばかり。

 ジムに継続して通えるようになった要因としてはもう一つあって、それは「筋トレをしないことには自分に自信がつかないと悟った」というものです。

 僕はここ数年「自分に自信を持つ」ということをテーマに掲げて行動しておりまして、そのためにファッションの勉強をしてみたり、対人コミュニケーションスキルについて勉強してみたりと色々やってみたのですが、何かこうあと一歩のところが詰めきれておりませんでした。
 というのも自分は激烈なガリガリ体型で、鏡を見るのも本当に嫌で嫌で仕方がなかったのですが、そんな状態でファッションを勉強してみたりコミュニケーションスキルを伸ばしたところで鏡に写った自分の姿を見れば一発で自信なんかなくなってしまうんですよね。本当は筋トレして体型を変えないといけないことは分かっていましたが、それが嫌で色々と逃げ回ってました。

 色々と逃げ回ること数年、自分の中でやれることはやりましたが、やっぱり思うような感じにはならず。残された道は筋トレに取り組むのみとなりました。

 

 このように自分の中で逃げ道をあらかじめ塞いでおくというのもいいかも知れませんね。前述のようにジムと自分の家を極力近づけるという物理的な側面と同時に、筋トレをやらないといけないという心理的な部分もおさえておく。

 紙に目標を書いてそれを何度も見てみたり、成功後の姿をイメージしたりしてもそれは焼け石に水で、物理的かつ心理的に「それをやらざるを得ない」状況に自分を追い込むことが継続のコツかなと思いました。

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