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考え方

オンラインサロンに食指が動かない理由と、こんなサロンあったらいいなという話

 

 オンラインサロンにはどうにも食指が動かない。

 

 

 2018年はオンラインサロンが急速に伸びた年です。普段何気なくネットサーフィンをしていても、どこかしらのサロン名は毎日目にするようになりました。

 

 光があれば闇もあるもの。急成長とは裏腹に色々と黒い部分も表に出てくるようになり、オンラインサロンについては1年を通して常に何かしら騒がれていたような気がします。

 僕が目にした限りでは、オンラインサロンはフリーランスになるためのもの、、、もっと広く言うとお金を稼ぐことに特化したビジネス系サロンが多く設立されているように思えます。
 もちろん趣味や美容など、お金稼ぎ以外のことに特化したサロンもあるわけですが、大半がビジネス系のもので、オンラインサロンの売り上げランキングを見てみてもそのほとんどがお金にまつわるもので上位を占めています。

 

 さてこのオンラインサロンですが、僕もお金を稼ぐことが大好きで、将来的にはフリーランスとして自由に仕事ができたらいいなと夢想する身であります。一度はどこかのビジネス系サロンに入ってみることも検討したのですが、やはり頭の中で何度シュミレーションをしてもいい結果になる気がせず、結局入りませんでした。

 実際にオンラインサロンに入ってみたわけでもないですし、ブログやTwitterでの意見や体験談を読んだだけなので実の所は分かりませんが、僕が見聞きした情報だけを総合してみてもやはり食指が動かない。

 

 実態とはだいぶ乖離した点が出てくるかもしれませんが、今回はオンラインサロンについて表に出てきている情報を見たり聞いたりした中で、なぜ僕がビジネス系オンラインサロンに食指が伸びないのか、その理由について語りたいと思います。

※本考察については、あくまでも僕が現時点で持っている情報の中で食指が動かないという話であり、オンラインサロン自体を否定しているわけではありません。

オンラインサロン

 

 

①稼ぎ方を学べそうなオンラインサロンがない&サロン主がいない

 僕はオンラインサロンに入るとしたらフリーランスとしての稼ぎ方を教えてくれるサロンに入りたいと思っています。そういった目線で今の人気サロンのサロン主たちを見た時に、どうしても我々にうまいこと稼ぐ方法を教えてくれそうな人が見当たらないのです。
 特に人気オンラインサロンを主催できるほどの知名度のある方はビジネスの才能以上に、周囲を巻き込みつつもどんな炎上にも耐えてしまうような"タレントパワー"があるため、そういった人に師事したところで我々凡人にはキャパオーバーにしかならない気がするんですね。

 事実、これまでに様々なサロンが「脱社畜!」「目指せ高収入フリーランス!!」と謳って人を集めたりしてますが、今の所「僕はこの○○というサロンに入ったおかげで金持ちになれました!!」と言っている人は見たことがありません。
 昨今これだけサロンが流行って、それなりの人数がサロンで活動しているはずなのにそういった声が全く聞こえてこない。それはもちろん僕がキャッチアップできてないだけというのもあるとは思いますが、そろそろはてなブログあたりで「僕は○○サロンで金持ちになりました!」という記事が1つや2つがホットエントリー入りしててもいい頃です。

 

 またとあるサロンでは「今の時代は特に目的もなく大学に通うぐらいなら、サロンに入ったほうが良い」という旨の発言があったようですが、こういう発言が出てしまうようなところは、僕の主義と反してしまうのでやっぱり入れないなと。
 この点に関しては以前過去記事で色々と書いたのですが、この発言を聞いた時に僕がまず思ったことは「サロン主自体高学歴で、出身大学や新卒で入った大企業のネームバリューをゴリゴリに使ってのし上がってきとるやんけ」ということです。
 まして彼らが自分の子供達に将来「大学なんか行ってもムダ!」と言って高卒で働かせるかというと絶対にそんなことはなく、むしろ幼少期から教育にものすごい額のお金をつぎ込んで、有名大学にねじ込むことは目に見えているんですよね。

 そういったところからもサロンをいまいち信用出来ません。

 

②オンラインサロンには、その構造上受け身の人が集まりやすい

 これも実際にサロンに入っていないので実態はなんとも言えませんが、やはり何度脳内でシュミレーションをしてみても、オンラインサロンはその構造上、受け身の人しか集まらないと思うんですよ。

 フリーランスを目指している人って、フリーランスとして働ければ業種はなんでも良いという人が多くて、特にこれといってやりたいことがあるわけではないんですよね。今回この記事を書くために、ビジネス系オンラインサロンに入っている人のブログやTwitterをいくつか見ましたが、プロフィールのところに「#○○サロン」「#将来はフリーランス」「#起業」と書いている人で、実際に何を仕事としてお金を稼ぐかについて言及している人は驚くほど少なかったです。どちらかと言うと、フリーランスになりたいと言うよりかは、会社員を辞めたい、というニュアンスのほうが強い気がします。

 そうなると、そもそも「このサロンに入ればフリーランスになれます」というザックリした宣伝手法って、宣伝としてもサロン自体の運営方針自体もありえないと思っています。本当であれば「このサロンに入れば絵本作家としてフリーランスになれます!」「このサロンに入れば専業ブロガーとして会社に依存しなくても生きていけます!」という宣伝にしないといけないと思うわけですよ。
 単純に「このサロンに入ればフリーランスになれます!」という言葉に釣られてサロンに入ってしまう人は「あー、会社員生活だりーな。フリーランスとして自由に仕事してぇな。でもネタがないんだよなぁ。おっ、ここのサロンに入ればなんかいいネタ教えてくれるかも!」という受け身な人しかいないと思うのです。

 そういったところで仲間を見つけると言っても、基本的には"待ち"の人ばかりですし、何か仕事のネタを持っていないことにはお互い切磋琢磨しようにもできません。
 そしてネタを持ってる人はこういったサロンには入らず、そのネタに特化した勉強会やスクールに通うはずです。

 また、「サロンに入れば有益な情報が得られる」という声も聞こえますが、僕としては本当にそれが有益な情報であればサロンのようなクローズドな場面では誰も発信しないと思うんですよ。
 もしあなたが本当に有益な情報を持っていたら、それをサロンの中にいる数百人だかそれくらいの規模の人間に発信したいと思いますか? 僕はどうせ無料で発信するのであればブログに書いてより多くの人に見てもらいたいと思います。だからサロン内にもたらされる有益な情報というのは「公の場に出したら炎上するかも知れないようなグレーな商売の情報」ぐらいなものでしょう。

 

③ビジネスのノウハウをオンラインだけで教えられるとは思わない

 これもまたオンラインサロンの構造自体に疑問を呈するものですが、ビジネスのノウハウというものはオンラインだけで教えられるものなのでしょうか。
 ビジネスは画期的なアイデアよりも、それをいかに現実の形に落とし込むかが重要だと思ってますし、それでいて日々発生する予想外のアクシデントをどのように乗り越えるかがポイントだと思っています。
 それをオンラインでいかに伝えていくのか。

 そもそもオンラインサロンの一番の醍醐味というのはサロン主との直接的な交流だと思うのですが、会員数が100や1000を超えているようなところは一体どうやって自身の会員とコミュニケーションをとるのでしょうか。恐らくメルマガ形式のサロン主からの一方的なメッセージの配信になってしまうと思うのですが・・・ それならやっぱりメルマガでよくありませんか?

 メンバー同士の交流ができるという利点もありますが、僕だったらどちらかといえばそういうサロンに入っている人よりも、 既に自分で行動して「こんなことやってます!」という情報をFacebookなりブログなりTwitterで発信している人と交流したいです。が、これもやはり既存のSNSでも十分事足りてしまいますよね・・・

 ②でも書きましたが「○○で稼げるようになりたい!」と言うのではなく「フリーランスになりたい!」「起業したい!」と言う人は職種にこだわりはないはずですし、そういった人たちが一番知りたいのは「どうやって個人で仕事を受けるのか」というパイプライン作りの方法だと思うのです。
 そしてそのパイプラインの作り方にしても、例えば今自分がカフェをやりたいと思っている時にプロブロガーの主催するオンラインサロンに入ったところで具体的なカフェの開き方に関する話は出てこないでしょうし、僕で言うと将来Web系エンジニアとして仕事を請けたいと思っていますが、今人気のサロンに入ったところでWeb系エンジニアとしてフリーランスとして仕事を請けるという点で有益な情報は出てこないでしょう。
 そうなると自分がカフェを開きたいと思うのであれば本屋に行ってカフェの開き方に関する本を読んだほうがいいですし、なにより個人経営でカフェを経営しているところで働くのが一番ノウハウも身につくと思います。となるとやっぱりサロンではなくて、実際に現場に出て働くのがいいと思うんですよね。

 

こんなオンラインサロンがあったら入りたい

 ひとしきり僕がオンラインサロンに食指が動かない理由を語ったところで「じゃあどんなサロンだったら入りたいか」というのを考えてみました。

 「フリーランスとして稼げるようになる」というのを第一に考えてみると、まずサロン自体の会員数の上限は30人ぐらいに設定。サロン主とメンバーが直接コミュニケーションを図れる人数はこれくらいが限界でしょう。そこでサロン主がその人脈を活かして毎月各分野のビジネスのプロを連れてくる。1ヶ月でサクッと1万円を稼げるようなビジネスのワークショップを開催します。1回の講座の定員は8人ぐらいで、残りのメンバーはフィードバックする側に回る。そういうワークショップをガンガン回していくことで、自分に合ったビジネスが見つかったらそれを発展させていって、本業、もしくは副業としてやっていけそうならそのサロンからは卒業(もしくはその人がサロン内でワークショップを開いても良いかも)。

 こんなサロンがあれば僕ならぜひ入りたいですね。

 

 

頑張っている人間を否定するのはナンセンス

 さてここまで散々オンラインサロンについて否定的な意見を言ってきましたが、一つ弁明しておきたいのは、僕は「なんであれ、頑張っている人間を否定するのはナンセンス」だと思っています。
 例えばそれが傍から見てすごく馬鹿らしいことであっても、現状を変えようと1ミリでも前に進んでいるのであればそれは素晴らしいことだと思います。

 なのでもし今現状を変えたいと思っていてオンラインサロンに入っている人が、この記事を読んでモチベーションが下がってしまうということだけは避けたいなと。最初は「会社員がツライ」というようなネガティブな動機であっても、何かしら行動しているうちに、どれか一つがヒットして、具体的な行動に移せることもあるわけですから。

 

最後に

 もし、この記事を読んで下さった方の中で、どこかのオンラインサロンに入ることで猛烈に稼げるようになったら、すぐ僕に教えてください。
 こんなブログ記事は速攻で削除して、何食わぬ顔でそのサロンに入会し、サロン主様の靴をペロペロする準備はできてますので。いつでも動けるようにはしてるんで。

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