先日婚活について考えさせられるイベントに立て続けに遭遇しました。具体的に何があったかと言うと
- 友人宅で奥さんと一緒に夕飯を食べることになった
- Twitterの婚活アカウント
- ハライチ岩井さんの年の差結婚とラジオ
になります。
今回はこれらの話をしていきたいと思います。
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最近僕の友人で10歳近く年下の女性と結婚した人間がいます。出会いはマッチングアプリで、初めて会ってから結婚まで半年も経っていないということでそこそこのスピード婚。彼に関してはマッチングアプリのプロフィールをほぼほぼ僕が書いてあげたということで「一回ぐらい奥さんに会わせてよ」と前々から言っていたのですが、先日遂に会うことができたのです。
奥さんは料理好きで、管理栄養士の資格を持っているということもあり向こうからの提案で家で手料理を食べさせてもらえることになりました。すると友人から「○○(奥さん)が『何か苦手なものがあれば教えて』って言ってんだけど」との連絡が入ったのです。僕はこの時点で「(わざわざ苦手なものを聞いてくれるとは丁寧な人だなぁ)」と少し感動しました。
その後結局奥さんの方に用事ができて、手料理を作ってる時間が取れるかどうかわからないということで外食をしようという話になったのですが、今度は「急に手料理をキャンセルして申し訳ないから」ということで奥さん主導でお店の予約を取ってくれたのです。これには僕もいたく感動してしまって、そもそも手料理を食べさせてもらえる時点でこちらが感謝しなくてはいけないところを、キャンセルになってしまったからと向こうからお店の予約を取ってもらえるとは本当によくできた人です。まぁあまりこういうことは言いたくないですが、苦手なものを聞いてきたり、お店の予約を取ってくれる女性には数年ぶりに出会った気がします。
実際に奥さんと会うと、とにかくよく喋る。リアクションも豊かだし、自分からもガンガン質問をして話を広げる。恐らくは夫の素性を知りたいという"探り"の面もあったのでしょうが話が途切れることはありませんでした。
ここで僕は奥さんの方にある質問をしました。
「○○(夫)の前でこんなこと聞くのも失礼っちゃあ失礼なんだけど、△△ちゃん(奥さん)、マッチングアプリやってもすぐ彼氏できるでしょ？」
「え？ う～ん、でも私社会人になってからアプリって2回しかやったことないからねぇ。確かに前回やったときと今回やったときでトータル3ヶ月分もやってない気がするから、すぐ彼氏ができた方なのかな？ でも私の場合は相手のプロフとかやりとりの感じをものすごく厳選するから、そういうのもあるんじゃないかな。それにこういうのって出会いの運とかもあることない？」
いやはや、この返しだけでも奥さんになぜ彼氏がすぐできるのか、そしてなぜすぐ結婚にまで至ったのかが分かります。マッチングアプリなんて年単位で継続している人なんか男女ともにザラにいます。やはり"良いオンナ"はすぐに売れるんですよね。すぐに売れる人は市場に出るといつもすぐ売れるので自分がはやく売れていることに気が付かない。
ちなみに夫の方からその後聞いた話だと「プロフは東城に書いてもらった通りだけど、やりとりなんて短文のメッセージ5往復ぐらいしかしてないから『やりとりの感じを厳選された』ってことはないと思うぞ」とのことでした。
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そんな折、Twitterでとある婚活アカのバズツイートが僕のタイムラインに流れてきました。ツイートの詳細は伏せますが、簡単に言えば「この前会った男性のエスコートが絶望的に下手だった」というもの。ちょっとツイートの前後が気になったのでそのアカウントのページに飛んでみたのですが、なんというか色々と厳しいなという感想しかありませんでした。
- お店選びで予約も取ってくれず、散々歩き回った
- 全然話題を広げてくれず、話がつまらなかった
- スマートな会計をしてくれなかった(奢ってくれなかった)
- 私のことが本当に好きなら□□してほしかった
…全部が「相手に△△してほしい」というトピックばかりで、自分から何かをしようという意志がないんですよね。
僕自身も恋愛(婚活)市場で泥水をすすってきた人間なので、こういった場で女性がどういう振る舞いをするか身に沁みて理解していますが、とにかく受け身に尽きます。女友達相手だと普通にできることが、対男になると急にできなくなってしまう。男が相手だと自分からお店を選ぶことができない、話題を広げることができない、会計も基本的には奢って欲しくなってしまう。普通女友達相手だったら「今日は近くまで来てくれたから私が多めに払っておくね」とできることが、突如頭から抜けてしまうのです。
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つい先日ですがお笑いコンビ・ハライチの岩井さんが結婚を発表しました。
お相手は番組でも共演経験のある奥森皐月さんで、岩井さんが37歳、奥森さんが19歳と、17歳差の年の差婚ということで結婚の初報が出たときは瞬く間にネットが炎上しました。初報からラジオで岩井さんの口から詳細が語られるまで数日のラグがあったため、その間にやれ岩井はロリコンだのグルーミングだの、情報が公開される前は酷い言われようでした。
結局のところ蓋を開けてみると、元々は奥森さんの方から岩井さんに好意を寄せていたものの、岩井さんは「未成年と二人きりで飯に行く気はない(付き合う気はない)」と突っぱねていたとのこと。そうしていたところ奥森さんも18歳となり成人になったため、改めて奥森さんから岩井さんにアプローチを掛けます。こうして二人は付き合うことになるわけですが、岩井さんとしては年の差が年の差だけに、交際直後すぐにお相手の両親に話を通します。
岩井さんが挨拶に行くとすぐに打ち解け、直後にはお相手の家族と一緒に焼き肉を食べに行くほどになります。そうすると程なくして週刊誌に写真を撮られてしまったことが伝えられます。年の差が年の差だけに報道が出れば世間の批判は免れられない。選択肢は「今すぐ結婚する」か「別れるか」の二択しかないものの、相手の若さとキャリアを考えるととても「今すぐ結婚しよう」とは言えない。どうしたものかと迷っていると、まさかの奥森さんの方から「結婚しちゃう？」と提案が。
こうして二人は結婚することになったのです。
上記の内容はラジオ『ハライチのターン』で岩井さんの口から語られたにようですが、結婚に至るストーリーを聞いていると、岩井さんが本当に真摯な想いで奥森さんに向き合っていたことや、聞いているこっちが「いやぁ、結婚っていいなぁ」と思えるようなとても幸せな内容でした。
そういった事の顛末を聞く前から多くの批判が寄せられ、批判を行うTwiterアカウントで決して少なくない数の方がプロフィールに「@婚活」とついていました。要するに37歳と19歳というスペックを見ただけで「女性が損をさせられてる！」と思ってしまったのです。
それなりの期間婚活をやっている人は「損」という概念に非常に敏感です。旧来の婚活と違って現代の婚活は主にマッチングアプリが主戦場になるわけですが、たとえば20代でアカウントを作ろうものなら顔写真を載せる前に100いいね=100人からデートのお誘いが来ます。ちゃんとした顔写真を載せてプロフィールを文字制限のマックスまで丁寧に書こうものなら一ヶ月で1000いいねは来ます。そうするといかに自分が市場で価値があるのか嫌でも痛感させられます。ここまで来ると対男に関してはあらゆることが「自分は損をさせられていないか」という風に見えてしまうんですね。
女の側からデートのお店を決めるのは損、日程を決めるのは損、そもそもデートの提案をするのは損、LINEのやりとりでも疑問文で話題を広げるのは損。
<https://twitter.com/CEOfromBCG/status/1739278403692536313より引用>
上記のツイートは伝聞形式なのでどこまで本当か分かりませんが、ここまで言っているのであれば自分から「結婚しよう」と言い切れば良いはずです。でも「女の自分が何かを決めさせられるのは損」と思い、決定はどうやっても男にさせたいのです。
あらゆる行動・言動が損得でジャッジするようになってしまった女性からすると「どう転んでも自分が損をしない」格上の相手しか目に入らなくなります。でもそんな格上の男からすれば似たような女性は他にもいるし、いちいち損得を気にするような女性とは中長期的に関係を築くことはできないので、パートナーとして選ばれない。だから雑に扱われる。相手など選びたい放題なはずなのにいつも自分を雑に扱う男ばかり選んで嘆いている女性をよく見かけるのはこういう仕組みがあるのです。
こと婚活に関しては損する得するを気にしていると、結局回り回って自分が一番損をしてしまうのだなぁと痛感した一幕でした。