つい数年前までは自己啓発書やビジネス書を読んでいて「自分に自信を持つことが成功の秘訣」「規則正しい生活が成功につながる」「高い目標を持つことが成功への第一歩」といったような当たり前の事柄が書いてあると、かなり憤慨したものです。
「こっちはそんな当たり前のこと分かっとんねん。身につければ一気に仕事ができるようになる必殺のメソッドを教えんかい」と息巻いていたのですが、最近になってTOEIC860点突破など数字として実績が出るようになってくると「自己啓発が当たり前のメソッドに行き着くのも仕方ないかな」と思うようになりました。
特にここ1ヶ月は転職のためにSPIの勉強を繰り返しやっていて、こういう受験的な解答の決まった問題に取り組んでみると、やるべきことは「問題に取り組んでみる」「間違えたところは復習して、二度と間違えないようにする」「一発で正解できたとしても、他人に説明できるレベルまで理解する」を繰り返すだけなんですよね。
僕自身TOEICの勉強をつい最近まで1年以上継続してみて感じたのは、少なくとも860点を突破するだけの英語力であれば、ひたすら模試の問題を解いてみて、それで一度解いた問題は二度と間違えない気概でやっていれば遅かれ早かれ目標のスコアには到達するだろうということです。巷には様々な英語の勉強法が溢れていますが、1000時間以上継続できるのであればどんな勉強法を選択しようと行き着くスコアは同じになると思います。要は結果が出るまでやるか止めてしまうかの違いだけなんです。
では結果が出るまで挑戦し続けるにはどうすればいいかというと、自分に自信を持つとか、規則正しい生活を送るとか、高い目標を持つ、という本当に当たり前の行動を続けるしかないんですよね。
本ブログ『名古屋とエンジニアリング』の過去記事を追ってもらえると分かるのですが、僕はずっと「いかにして楽をして勉強を続けるか」ということを研究してきましたし、その中で何回かこういった「当たり前の所作」を批判してきました。ですがこういう「当たり前の所作」を全力で否定していかに楽をするかを突き詰めていった結果、「当たり前のことをキチンとやる」に行き着いてしまったのは非常に皮肉な結果だなと思いました。