※本記事は機密の関係上2022年11月27日作成、2022年11月28日公開となっています。
今しがた、基本情報技術者試験の午後試験を受けてきました。
結果は62点で合格!!
合格基準点が60点ですので、あと2問(1.25点×2=2.5点)落としていたら不合格というギリッギリの数字で合格できました!
前回は午前試験についてのレポート記事を書いていましたが、今回は午後試験対策について書いていきたいと思います。
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俺の基本情報技術者試験勉強記録! Vol.3
※本記事は機密の関係上2022年10月30日作成、2022年11月28日公開となっています。 先日の土曜日、基本情報技術者試験の午前試験を受けてきました。 結果としては72点で合格。 ひとまず ...
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合格するかどうかは五分五分だった
前回午前試験を受験したのは10/23。そして午後試験の受験日は11/27と、午後の対策をするにはほぼ1ヶ月しかない状態です。普段の仕事の関係から午後対策に使える時間は1ヶ月で良くて100時間ほど。1ヶ月で100時間というと1日平均3時間とそこまで高負荷な気はしませんが、今の僕のキャパではそれぐらいが限界かな、と。
最近は割と仕事も落ち着き気味だとはいえ、仕事終わりに確保できる勉強時間はMAXでも3時間。僕は家に帰ると1時間は勉強できるのですが、それ以上となるどどうしても怠けてしまうので、本番までは毎日カフェに行って勉強することにしました。
家と会社の間に行きつけのカフェが3件ほどあったので、そこをローテーションで回る。
途中で「毎日カフェに行ってると地味に出費がかさむな…」と思ったので、本番近くでは駅からちょっと離れたアクセスの悪いマクドナルドに行くことにしました。
マクドナルドとなるとどうしても高校生が多くなり騒がしいイメージがあるのですが、僕が新たに通うようになったマクドナルドは駅から離れているためか、平日はお客さんがそこまでおらず、いる高校生もビックリするぐらい大人しかったのでした。
駅から離れているがゆえに高校生も19時を過ぎればほとんど退散しますし、残った社会人も僻地ゆえみな車を持っているステータスがしっかりしている人たちばかりで、21時付近になると誰もひとことも喋らずに黙々と勉強をするというマクドナルドらしからぬ異様な雰囲気に包まれていました(笑)
一方で勉強の進捗はと言うと、本番直前になっても6割取れるか取れないかという低空飛行を継続。勉強時間が圧倒的に足りてないんですよね。勉強時間が足りてないから頑張って机に向かおうとするのですが、僕はここ4年良くも悪くも「俺は1日1時間しか勉強しない!」というスタイルを貫いているので、1時間以上勉強をすると段々と体がおかしくなってしまい、物理的に勉強することが困難になってしまうのでした。
それでもやれるだけやって結局午後試験対策には1ヶ月でトータル70hは費やしました。情報セキュリティ・ネットワーク・ソフトウェア設計は過去問10年分、アルゴリズム・C言語は4年分しか仕上げられなかったので不安しかない状態で本番当日。
実際の試験ではネットワークとソフトウェア設計が僕の得意な分野の出題多めだったので「これはもしかしたらトータルでギリギリ60点超えるかもな~ あーどうだろ」と思っていたところ、ほんとにギリギリの62点で合格することができました。
午後試験対策の具体的なやり方
過去問を10~15年分キッチリやればいいと思います。
アルゴリズムやらC言語やらの個別の対策問題集も色々売られていて、僕もメルカリでそれらを安く買いましたが、結局過去問しかやりませんでした。上記の『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』を買うと過去20年分ぐらいの過去問が出版社ホームページからダウンロードできるので、それを落としてコンビニでプリントして、会社の昼休みなどにもやっていました。ポイントは余白に気づいたことをどんどん書き込むこと。解き方のコツや、自分は何がわからなかったのか、あとでGoogleやYouTubeで調べてわかったことを次々に書き込んでいきます。
午前対策でも触れましたが、教科書本をじっくり読んだところで午後問題は解けるようにならないので、最低4年分は教科書・参考書を読む気分で解説をゴリゴリと暗記していきましょう。4年分ぐらいの知識が入って初めて自力で解けるようになっていきます。そうでなければどれだけ考えても解けず、時間の無駄なのでサッサと解答を見るのが吉だと思います。
あとは科目をまんべんなく同時並行で進めるのではなくて、1つの科目を一気に進めるのが良いと思います。僕の場合は最初に情報セキュリティとネットワークを一気に10年分やったのですが、一気にやったおかげで知識も固まりましたし、何よりひとつ得点源が仕上がると心理的な安心感も得ることができます。
科目個別の勉強法としては、実際に僕が受験したのは
- 情報セキュリティ
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
- アルゴリズム
- C言語
ですので、以下、別個で解説していきます。
情報セキュリティ・ネットワーク
情報セキュリティとネットワークは親和性が高い上に、内容はほぼほぼ暗記です。過去問10年分、丸暗記してしまえば得点源になります。僕は本番近くになってからネットワークが丸暗記科目だと気づいたので、もっと早めに気づいていればよかったなぁと後悔しています。
ソフトウェア設計・C言語
僕はC言語の組み込みエンジニアなので、こちらを選びました。ソフトウェア設計はこれはもう慣れの領域なので多く問題を解いていくこと。C言語に関しては僕は本職のC言語エンジニアながら現場では基本情報で出てくるようなコードは扱わないため、だいぶ苦労しました。
しかし何年か解いてみると基本情報のコーディングのクセのようなものが見えてくるので、それを早くつかめるといいですね。
アルゴリズム
これは捨てました。
問題の前半は愚直に表を書けば必ず解けるので、そこだけ確実に取るようにしました。
後半は知りません。
ただアルゴリズムを理解しようとするならば、実際に表を書いてやるしかないですね。頭の中だけで値の変化を追うのは無理です。
その他の選択科目について
僕は本職のC言語エンジニアのため、このような科目選択となりましたが、もし未経験の方が受験するならどれを選ぶべきか書いていきたいと思います。
ソフトウェア・ハードウェア
辞めたほうが無難
データベース
難しすぎるから選択するのはありえない
ネットワーク
絶対に選ぶべき
ソフトウェア設計
やってみてイケそうならアリ。ただしあまりオススメはしない。
プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム戦略/経営戦略・企業と法務
未経験はここから選ぶべし!
プロジェクトマネジメントが未経験からは一番とっつきやすいと思う。
合格に必要な勉強時間
僕が費やした時間は以下の通り。
- 午前対策:90時間
- 午後対策:70時間
- 合計:160時間
☆☆☆☆☆
Google検索のトップには「経験者は50時間で合格できる」だとか、「文系未経験でも1ヶ月で合格可能!」とブチ上がってますが、それはまず無理だと思います。経験者はそれまでの経験によるものの、文系大学1年生が受験しようと思うと300~400時間はかかるのではないでしょうか。
経験者だとしてもITの知識を網羅的に勉強しないといけない基本情報となるとやっぱり最低でも100時間。平均だと150時間はかかると思います。200時間もやればさすがに合格するとは思いますが、150時間で落ちても全然不思議ではないといった感じです。
基本情報技術者試験は受験するだけ無駄なのか
Twitterなどで根強く「基本情報は取っても無駄。現にオレは基本情報持ってないけど普通に仕事できてる」という主張がなされますが、僕のスタンスとしては
基本情報を取ろうかどうか迷うスキルレベルならば、取った方がいい
です。
もちろん取ってなくても仕事は十分できるかとは思いますが、もし未経験からエンジニアに転身するとなると、基本情報の事柄が最低限頭に入っていてくれると相当仕事がしやすいだろうなと思います。僕も未経験からの転身組なので、ITの知識が歯抜け状態だったのですが、今回基本情報を勉強して色んな知識が統合されていくのはかなり楽しかったです。
特にネットワーク系となると現場でも頻繁に見聞きしますが、今回IPアドレスがなにかだとかホストやらドメインやらが体系立てて学べたのは非常に良かったですね。あとテスト手法も今までなんとなくでやっていましたが、それも今回ちゃんと勉強できてよかった。
基本情報に合格できるということはある程度はプログラミング的思考ができるという証明になるので、もし未経験からエンジニアに転職したいという人がいれば先にこれをとっておくことをオススメします。このあたりの知識がない状態で現場に入るのは相当しんどいでしょうしね。それに自分のITに対する知識レベルを証明するものがひとつあるのとないのとでは大違いかと思います。
以上が『俺の基本情報技術者試験勉強記録』でした。
このシリーズもVol.4で完結できました。
次は応用情報が待っていますので、新シリーズ『俺の応用情報技術者試験勉強記録』でお会いしましょう!
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俺の応用情報勉強記録! Vol.1
2023年4月に開催される応用情報技術者試験(AP)を受験することに決めました。 以前書いた「エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)を受けます!」と決意表明をした記事では応用情報はスキップして ...
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