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体験談 健康

ボクシングジムに最低週イチ以上1年間欠かさず通った話

 タイトルの通り、ボクシングジムに最低週イチ以上1年間欠かさず通うことができました。

キッカケ

 前々から僕はフィットネスジムに通っていたのですが、1年前の転職&引っ越しから退会を余儀なくされました。フィットネスジムには3年以上通っていたので当然引っ越し先でも別のところに入会しようと色々と探していたら、家の近所にボクシングジムがあることが判明。以前から格闘技に興味があった僕は喜んで入会したのでした。

 元々フィットネスジムに通っていたのもひ弱な自分の体にコンプレックスがあったからで、それが3年のウェイトトレーニングによってだいぶ改善はされましたが今ひとつ頭打ちなところがありました。見た目だけじゃなく実戦として「もっと強くなりたい」という思いがあり「これは実際に格闘技をやらないとダメなんだろうな」と考えていたところでちょうどボクシングジムを見つけたのです。

 

縄跳びすら満足に跳べない

 入会する前は「フィットネスジムで3年以上それなりに運動してきたんだから動けるだろう」と思っていたら、まず準備運動の縄跳びから全然満足に跳べない。当初会長から「準備運動で縄跳び3分1ラウンドやれ。体力に余裕があれば2ラウンドやってもいいけどな」と言われたときは「(たかが縄跳びなんだから2ラウンドも余裕でしょ)」とたかをくくってみれば1分やるのも危ういという有様。

 鏡の前でワン・ツーを打つのもぎこちない。ステップバックなども交えたコンビネーションプレイで動きがぎこちないのはまだしも、たかがワン・ツー如き満足にできないのはさすがに情けないです。他の先輩方と比べると腰が回ってなくて、立った状態からただ手を出したり引っ込めたりしているだけに見えるんですよね。

 ミット打ちとなるともう30秒も経たないうちにヘロヘロになって、腕を上げてることすらままならなくなります。なんとか1ラウンド耐え抜く頃には腕は上がらない、足はガクガク、息は上がって床に寝転んでしまう、汗で体中の穴という穴から水分が出てウェアがぐっしょりになってしまいます。

 まさかここまで自分が運動できない人間だったとは。

 

最低でも週イチで通う

 ボクシングジムに2~3回通ったところで「ボクシングは僕にとってものすごく負荷のかかるスポーツだな」と理解したところで、僕は「最低でも週イチは通う」と決めました。とりあえず週イチ通うだけで、ジムに来たら縄跳びとシャドーだけやって帰ってもよし(会長からうまく逃げられれば)

 ボクシングはウェイトトレーニングと違って自分の好きなペースで休むことができません。ミット打ちも会長が「もういいぞ」というまでは延々とやらされるので疲労度が段違いなのです。

 結局僕は毎週金曜日の21時前後にジムに行き、軽く1時間ほどトレーニングをしたら帰ると決めました。金曜の夜は他の練習生もあまりおらず、リングを自由に使える。それに他の曜日だと翌日の仕事に支障をきたしてしまうので、自然と金曜に落ち着きました。

 転職してからの1年間は本当に忙しく、残業が80時間近くまで行く月もありましたが、頑なに週イチ通いを死守。周りからも「残業80時間もある中でよく通えたね」と言われましたが、振り返ってみればいつもはエンジニアとしてデスクワークをやっているからこそ週一回思いっきり運動して汗をかくのが良い気分転換になっていたような気がします。

 あまりの労働負荷から一時は退職を考えることもありましたが、翻ってボクシングをやっていなかったらストレスのはけ口が無くてそのまま辞めていたかもしれませんね。

 

どうして続けられたか

 本来は怠け者の僕がなぜ1年しっかりとボクシングを続けられたかというと「無理をせず、週イチ通いを守ったから」になります。そしてもっと掘り下げて話をすると、ボクシング以前に3年通っていたフィットネスジムのトレーニング経験から「どうやったら自分は努力を続けられるのか」「努力を続けられる人と続けられない人の違い」を十分に理解していたというのも大きい。

 僕はフィットネスジムに通っていたとき、同時期に入会した人が10人近くいましたが、3年後も継続して通ったのは僕だけになってしまいました。一般的にジムに入会してからの1年間の継続率は4%とも言われているので、僕の観測も間違いではないと思います。当のボクシングジムの方はと言うと、僕が入会したあとで少なくとも10人以上は新規入会者がいましたが、継続的に通えているのは僕と同時期に入会した男の子ただ一人という有様でした。

 さて、こういった努力の継続をできない人には特徴があって、それは「無理をすること」「ルールを決めないこと」になります。裏を返せば努力が継続できる人は「無理をしない」「ルールを決めている」。

 特に社会人になってからのジム通いのような努力は辞めたところで明確なデメリットがないので、そもそも継続するのが非常に難しいんですよね。入会当初は何をやっても楽しいので週3週4ぐらいで来てしまうのです。最初はモチベーションも高いのでそれでもいいのですが、ある程度続けていくと成長も頭打ちになるし、体調が悪いこともあれば残業が重なって物理的に通うことも難しくなってしまう。そうすると途中から「あ~最初は週4回も行けてたのにな… なんで今は行けないんだろ… 努力できない自分を直視するのが嫌だ。よしっ、もう退会しよう!」となってしまうのです。

 僕は3年のフィットネスジム通い経験から無理をすると続かないことが理解できていたし、それにどれだけ低負荷でも続けてさえいれば何かしらの成果が出ることを知っていました。だからどんなに忙しくても絶対に通える週イチという数字にこだわりました。途中何回も会長から「お前もっとジムに来い」と言われましたが、頑なに拒否。仮に効果があったとしても途中で辞めてしまったら元も子もありません。最初はぎこちなかったワン・ツーや、ステップもジムに通うたびに徐々にうまくなってゆき、最初はできなかったことが段々とできるようになっていくその過程が本当に楽しいんですよね。

 新しくなにか習慣を始めるときに「僕は週3でジムに通います!」と宣言する人がいますが、このときに「なぜ週1でも週7でもなく週3なのか」という数字の部分を詰めれていない人は続けるのが難しいでしょう。僕の場合週イチがどんな事があっても絶対に通える数字なのと、通う効果と疲労のちょうど損益分岐点だったので1回という数字に設定しました。

 僕と同時期に入会して未だに継続できている年下の男の子も恐らく僕と同じ考えを持っていて、来る曜日から時間帯、メニュー内容まで傍から見ていて「自分なりにルールを決めてやっているんだろうな」と分かります。彼の場合は週3で来ているらしいので、同時期に入会しながらも僕よりも段違いにうまくなっていてほんとすごいなと尊敬しています。

 

ボクシングは格闘技を始めるにはうってつけの競技である

 僕と同じように自分のひ弱さにコンプレックスを抱いている方で、何か格闘技を始めたいと思うのであればボクシングをオススメします。

 ボクシングの場合は基本的に複雑な動きがありませんし、練習も好きなタイミングで来て好きなタイミングで帰ってもOKです。もしこれがキックボクシングになると足が上がらないことには話になりませんし、空手や柔道だと団体行動的な要素が入ってくるのでヒョロガリ陰キャの僕らにはハードルが少し高くなります。

 何よりもボクシングは格闘技として世間に広く認知されているので始める際の心理的な障害がほとんどあってないようなものなんですよね。

 とはいえ今まで運動習慣が全く無かった人がいきなりボクシングを始めても続く可能性はかなり低いので、まずは1年ぐらい24時間営業のフィットネスジムに通ってみて、最低限の運動習慣と体が出来上がったら改めてボクシングジムに入会するのもアリなんじゃないかなと思います。



 

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