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体験談 考え方

転職活動をすると自分の弱みとこれからすべきことが分かる

 今回は数ヶ月前にやっていた転職活動で思ったこと、気づいたことを書きたいと思います。

 あくまで僕の与太話なので先に箇条書きで結論だけまとめておくと

  • 今年のGWに転職活動をした
  • なかなかうまくいかなかった
  • 途中で自分には他人がひと目で分かるようなスキルのアピールポイントがないと気づいた
  • これからは他人がひと目で分かるようなアピールポイントを作ることを決意した

 というものです。

 これに興味が湧いた方は続きを読んで頂けると嬉しいです。

組み込み系で転職活動を開始

 僕は2年ほど前に事務職から組み込みエンジニアとして転職をしたのですが、最近Web系の方がアツイと聞き、HTMLやCSSの勉強を独学で行うことにしました。

 今年のGW前にWeb系の勉強も一段落したので、一度試しに転職サイトに登録して、今Web系企業に就職したらどれくらいの年収になるか調べてみたところエージェントから

 「東城さん、Web系に行くなら未経験だと初年度360万が限界ですよ。でも今本業でやられている組み込み系で転職活動をするなら確実に年収100万は上がります。」

 と言われてしまいました。

 この年齢で年収360万は厳しいなぁ。組み込み系は人手不足で年収が確実に上がるって言うなら、一旦それで転職活動をしてみるか。Web系は副業としてやればいいし。

 

 そんなことを考え、組み込み系で一度転職活動をしてみることにしました。

 

不思議と手応えのない面接

 まず簡単に組み込み系の仕事を説明しておきます。

 組み込み系の仕事は大きく2つに分けると「仕様書作成」と「実装」になりまして、その中でも僕は「仕様書作成」の方に携わっています。

 「仕様書作成」はどういうプログラムを作るかを書いた仕様書を作る仕事。
 「実装」はその仕様書を元に実際のプログラムを作る仕事。

 僕は家電メーカーに勤めているのですが、我々仕様作成部隊は試作品を何度も何度も動かしてみては実機を動かすプログラム仕様を考えます。
 仕様が固まったら日本語で書かれた仕様書とともに実機が動く(作りは雑な)検討用ソフトを実装部隊に渡します。

 そうすると実装部隊はまず仕様書を読んで、そして検討用ソフトを使って実機を動かしてみることで仕様作成部隊たちが最終的にどんなソフトを作りたいのかを確認します。
 そして実装部隊たちは検討用ソフトをベースに「もっと処理の早くなるソフトは作れないか」「もっと少ないメモリで駆動するソフトは作れないか」と考え、最終版ソフトの完成を目指します。

 

 

 それで当の転職活動ですが、転職サイトに登録したところ、ほんとに今は人手不足なのかかなりの数の求人が来ました。

 面接確約オファーも大手から来て「マジか! 俺でもこんな大手からオファーが来るのか!!」と感動してしまいました。

 それで面接確約オファーをくれた大手企業に3社ぐらい連続で応募してみるのですが・・・

 

 これがどうにも手応えがない。

 

 

面接官「東城さん、普段は仕様検討をやられてるとのことですが、実装スキルはいかほどお持ちで?」

 (う~ん、実装の方はほとんどやったこと無いからなぁ。嘘ついてもしょうがないから本当のことを言うか…)

僕「実装はほとんどやったことないですね」

面接官「・・・はい、そうですか・・・。分かりました」

 

 実装経験を聞かれ、無いと答えると急激にテンションが下がる面接官たち。

 いや、僕、経歴書にも仕様書作成がメインって書いてるがな。それで面接確約まで出してるのに実装経験がないって答えるとトーンダウンってどういうことやねん。

 

 実装経験の有無以外の質問に関してはそつなく回答できているのですが、毎回どの面接に行っても同じことを聞かれ、その度に面接官たちのテンションが下がるのでした。

 確かに実装部隊の人間みたいにポインタをゴリゴリ使って処理速度を早めたり、僕らが数十行かけて書いたロジックを数行に短縮してしまうみたいな芸当はできませんが、検討用ソフトで実機を動かせる程度のコーディング能力があるわけですから、そこまで実装の経験って必要なものか? と不思議に思っていました。

 

市場では能力のない人間だとジャッジされている

 そんな感じで面接に行っては毎回不思議なトーンダウンを繰り返され、「一体何がいけないんだろ?」と思っていたところ、4社目に受けたとある企業でその答えが見つかるのです。

 

 その企業では3人の面接官が並んでおり、左に人事、真ん中に部長、右に現場主任といった並びでした。

 その真ん中に座っていた部長が、どうにも僕のことが第一印象から好きではなかったみたい・・・ なのか元からこういう性格なのかは分かりませんが、僕が入室してチラッとこっちを見るなり、あとはずーっと手元にある職務経歴書を読んでいるのです。

 その間、左の人事と右の主任さんが僕に質問を投げかけるのですが、部長は相変わらず顔を下に向けている。

 その状態で30分以上が経過したでしょうか。

主任「東城さんは実装の経験はお持ちですか?」

僕「仕様検討がメインなので実装経験は持ち合わせておりません」

主任「そうですか・・・」

 

 いつものようにトーンダウンします。

 すると左の人事が

人事「部長、なにか質問はありますか?」

 と耳打ちします。

 

 そこで初めて部長が顔を上げます。

 

部長「東城さんね、結局あなたに何ができるか全然伝わってこないんですよ」

 

 いきなりキツイ言葉です。

部長「実装経験も無いようですが、一体何なら出来ますか?」

僕「履歴書、職務経歴書にも書かせていただいている通り、仕様検討であれば可能です」

部長「いや、具体的にどんな仕様なら作成可能なんですか?」

僕「・・・いかに省電力でモーターを駆動できるか、といったソフト制御仕様であれば検討可能です」

部長「いや、それは東城さんのところで製作されている××であれば使い途もあるでしょうが、うちの○○という製品に対しては、その仕様検討スキルをどう活かせられるとお考えで?」

 

 痛いところを突かれてしまいました。

 確かに完全な同業他社であれば、仕様検討スキルもそのままスライドできるかもしれませんが、ちょっと製品が変わってしまえばそのスキルが本当に役に立つかは未知数なのです。

 

部長「それに先程実装経験はお有りでないと仰られてましたが、その様子ですとC言語もそこまで理解されない状態で仕様書を作成されているのかなと見受けられますが。たまにいらっしゃるんですよね、C言語も理解されないまま仕様書を作られる方が。我々としてはそれでどうやって仕様書が作れるのか不思議ですが」

 

 ・・・ん? ちょっと待て。なんか様子がおかしいぞ。

 確かにC言語はできる方ではないけど、俺、丸っきりC言語が出来ないわけじゃないぞ。
 てか実機が動くレベルにはコーディングできるし。精度は甘いけど。

 もしかして俺、完全に仕様書だけしか作ってなくて、C言語には一切触れてないと思われてる?

 

 面接が終わると慌ててエージェントに電話をする僕。

東城「もしもし、エージェントさん? あの、唐突な話なんですけど、組み込み業界で仕様書作成をやってる人間ってC言語が全く出来ないと思われてます?」

エージェント「それは会社さんによってまちまちですけど、大手企業さんだと分業がハッキリしすぎて仕様担当の方はC言語を全く理解されてないこともあるみたいですね。そのせいで仕様部隊と実装部隊の間で手戻りが多くなって、無駄な工数が膨れ上がってるって話もよく聞きますし」

 

 

 謎が、解けた。

 俺、C言語が全く出来ないと思われてるわ。

 

自分のスキルがひと目で分かるような実績を作るしかない

 さて、そんなズケズケ言う部長のおかげで僕の市場でのウィークポイントが分かったわけですが、当の面接の場では「いや、精度は甘いですが検討用ソフトとして実機が狙い通り動くだけのソフトは作れるのでC言語が全く出来ないわけでは有りません!」とは言えませんでした。
 それまでの面接の振る舞いで「あっ、こいつソフトのこと何も分かってないわ」とジャッジされてしまっているわけですし、どれだけその場で「僕はC言語出来ます」と言ってみても「じゃあそれを証明してみて」と言われたら一巻の終わりです。「同じエンジニアであれば多くを語らなくてもスキル感を理解してもらえるだろう」と甘い考えを持っていましたが、それは大きな間違いでした。

 それに仕様検討と言っても、仕様を作れる人間は上流工程ということで社内ではある程度評価されていますが、ひとたび転職市場に出てしまえば「で、結局どうなの?」といったスキルです。

 先程書いたように「僕は省電力で物を冷却するソフトの仕様を考案できます!」と言ったところで、いまいちそれがすごいんだかヘボいんだか分からない。

 だとしたら「僕は3000ステップ(行)のプログラムであればコーディング可能です!」と言ったほうがよっぽど使えそうな人間に見えます。

 

 そういったことを考えた時に、僕って自分のスキルがひと目で分かるような実績がないんですよね。

 仕様検討スキルだって、現物を見ないとわからないし、それなら会社から仕様書を持ってくるか? 仮に機密違反を乗り越えて持ってきたところで会社独自の仕様フォーマットがあるから他社の人間がよんでもその仕様の品質が高いかどうかなんてわからない。

 あともう一つ、「自分の強み」だと思っている「後輩の面倒見がいい」ということも、面接では色んなエピソードを交えて語ったりもしてましたが、どうにも話が上滑りしてんなーと話しながら自分でも思ってました。(自分で「面倒見がいい」とか言うなよって話ですが)
 これも結局、客観的に見た時に「実際どれぐらい面倒見が良いの?」というのが分からないんですよね。

 

 だとしたらやるべきことは一つ。

 自分のスキルがひと目で分かるような実績を作るしかない

 

 

どうやって実績を作るべきか

 今回の転職活動で僕は自分の中で3つの強みというものを意識していました。

 

  1. 組み込みの知識がある
  2. 勉強を継続する習慣がある(独学でWeb系言語も勉強してたし)
  3. 後輩に仕事を教えるということを大切にしている

 

 まぁ今振り返ってみると、自分で「強みだ!」とか言っておきながら、現物としてそれを誇示できるようなものがどれもないんですよね(笑)

 ということで、これから他人が見てもひと目でスキルが分かるような実績を作ります。

 

組み込みの知識がある

 もうこれはシンプルに電子工作をやろうと思います

 というのも組み込みで使うC言語は現物を動かしてナンボの言語なんで、仮にノートPCやタブレットを面接に持っていってCソースのコードを見せびらかしたところで、どれだけコーディングスキルがあるかなんて分かんないんですよ。

 じゃあスキルが一発で分かるものって何? と言ったら電子工作をやるしかない。

 電子工作ができるのであればハード的な知識もあるということなので、どの現場に行ってもすぐに使えるスキルが身についているという証になります。

 

勉強を継続する習慣がある

 これはポートフォリオを完成させる。(ホームページを完成させる)

 転職活動を始めた時に一応ポートフォリオを作成しかけていたのですが、「組み込みの現場に持っていってもしょうがないかな」と思って完成させないまま転職活動を行ってしまいました。

 とにかく不格好でも良いからポートフォリオを作ってみて、それを面接の場に持っていく。

 そうすることで「自分は本業とは関係ないことでもコツコツと勉強し、分からないところは自分で調べて創作物を生み出すことができる」と証明できると思います。

 

後輩に仕事を教えるということを大切にしている

 これについてもプログラミングの研修資料を自分で作って面接に持っていけばいいかなと考えています。

 実際現場でも未経験の新入社員向けにいくつか資料を作っているのですが、ちゃんとしたものを作ることで「僕は新人教育の工数削減に貢献してます! また僕を採用していただければこの教育資料を御社でも使うことが出来ます!」とアピールが出来ます。

 なんとなく始めてみた転職活動でしたが、一旦動き出してみると自分の弱点や、それを踏まえて今後どうすべきかが見えてきました。
 実際のところ現在僕は1つめの電子工作をやるという目標を達成するためにプログラミングスクールにも通い始めました。

 今まではなんとなく「勉強を続けてスキルアップしたら良いことあるかも」ぐらいのゆるいモチベーションでいましたが、こうやって「○○という目標を達成したいから、今勉強するんだ」という指標ができると、味気ない勉強も楽しくなってきますね。

 みなさんも今なんとなく「自分の強みってなんだろう」であるとか「自分はこれが強みだと思ってるけど、市場ではどう判断されているんだろう?」と思った時は、ぜひ転職活動をされてみることをオススメします!

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