これからの不況に備えてスキルを身につけるため、仕事が終わって家に帰ってから毎日勉強したいなと思ってる人も多いですよね。
でも家に帰ってちょっと一服と思っている間にテレビを見てしまったり、スマホを触ってしまったり、気付いたら寝てしまっていたりだとかで結局勉強ができないまま1日が終わってしまう。
「明日こそ絶対に勉強する!」と決意を新たにしても、翌日も同じように勉強にとりかかれず「なんと自分は意思の弱い人間なんだ・・・」と自己嫌悪することも多々あると思います。
今日はそんな「今まで勉強習慣がなく意思の弱い人でも、どうすれば仕事終わりでも勉強が継続できるか」について書きたいと思います。
意思が弱いからこそ意志の力を使わない
僕はもともとFラン文系大学出身で、学生時代から勉強習慣が一切なく、流されるままに社会人になりました。そこでアラサーと呼ばれる年齢に差し掛かったのを機に、スキルアップ目的で勉強をすることを決意。
「どうすれば意思の弱い自分でも勉強を継続できるだろう」と真剣に考えた結果、ここ2年毎日最低1時間以上勉強し、トータルでは1000時間以上の学習を実施。他にも本職のエンジニア業に絡んで電子工作を勉強し、自分でもちょっとした工作ができるようになったり、英語を勉強したおかげでそこそこネイティブとも意思疎通を図れるようになりました。
さて、意思の弱い僕がどうして勉強を続けられるようになったかというと「意思が弱いと分かっているからこそ、意思の力を使わないようにしたから」なんです。
ルーティン化で行動をあらかじめ決める
意志の力を使わないということはどういうことかと言うと、日常で自分がやるべきことをあらかじめ「どんな時間に」「どんな手順で」やるか決めてしまう、いわばルーティン化をするのです。
それこそ冒頭に書いた通り、家に帰ってから勉強をしたいと思っているのに
- 仕事から帰ってきたばっかりだからと言って少し休むつもりが寝てしまう
- 夕食を食べて一服と思っているうちにテレビに夢中になっている
- ちょっと友達からのLINEの返信を返そうと思ってるとスマホを1時間触っている
という例は枚挙に暇がないと思います。
寝たりテレビを見たりスマホを触ったりするという楽しいことから勉強という楽しくないことに移行するのは並大抵の意思力ではできません。
だからこそ家に帰ってきたあとにやることをすべてルーティン化してしまう。
例えば僕の場合ですと家に帰ってきたらまずは料理の準備をします。そして具材を火にかけている間にシャワーを浴びる。具材の様子を見たあとで髪を乾かして、そこから料理を盛り付けて夕飯を食べます。夕飯を食べたあとはすぐに食器洗い機に突っ込んでコーヒーを1杯入れる。それを10分ほどかけてゆったりと飲んだあと勉強に取り掛かります。
必ずこの動作をワンセットとして一気にやってしまいます。
ポイントは、ルーティン化することで有無を言わさず次の行動にそくさくと取り掛かってしまうこと。というのも「今の自分」と「実際に勉強(行動)する」という行為の間に距離があればあるほど「やらない理由」がその間に割り込んできてしまうんですよ。
やる気が出なくてもまずはルーティン通りに行動する
実際多くの人が勉強に関して「やる気が出たらやる」システムを採用していると思うのですが、その「やる気が出たらやる」システムで実際にやる気がムクムクと湧いてきたことってありますか? 少なくとも僕はありません。そういう状態から勉強に取り掛かることはありますが、大抵が「もう時間だから」「このままでいると怒られそうだから」という外的要因で突き動かされているだけです。
もちろんこういうルーティンを決めたからと言って、必ず1日1時間以上勉強できるとは限りません。僕も猛烈に疲れたときは5分程度で勉強を切り上げることも多々あります。
ただし一度はルーティン通りに行動してみるということが重要なのです。
ルーティン通りに行動してみてダメだった場合は、恐らくその日は何をやってもダメでしょう。それでも「一応勉強しようとはした」という実績があるから、また明日から気持ちを切り替えて勉強に取り組むことができる。
ところがルーティンを決めずに、なんとなくで勉強を始めようとすると当然取り掛かれるワケもなく、そうするとなんとなくで罪悪感を感じてしまうものです。次の日に前日の負債分を取り返すぐらい勉強できればいのですが、翌日もできず罪悪感を感じ、段々とその罪悪感から逃げるため勉強自体をそもそもやらなくなるというパターンは本当によく見かけます。
意志の力とはRPGのMPみたいなものである
意思の力というものはRPGのMPみたいなもので、人それぞれ一日に使える量が決まってるんですよね。それが寝て朝起きるとMAXまで回復していて、そこから「朝会社に着ていく服を決める」「昼食に何を食べるか決める」「何時にお風呂に入るか決める」という意思決定イベントによって徐々にMPが削られていくのです。
これを防ぐためには日常で繰り返し行っているイベントをルーティン化することです。そうすることで余計な意思MPの消費を防いで、「勉強」という行為につぎ込むのです。
以上が意思の弱い人のための勉強法でした。
慣れないうちはルーティンを決めることや、そのルーティン通りに行動するのが億劫でなかなかうまくいかないと思います。
しかしそれを数週間も続けていると段々と慣れ、実績も出てくるようになった頃からまるで何事もなかったかのようにルーティン通りに行動できるようになります。
これからの時代の不況に備えて勉強ができる人間になり、スキルアップをしていきましょう!
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社会人のための「ながら勉強法」
Q.仕事が終わって家に帰ってから、全く時間がないわけではないのですがどうしてもやる気が起きずスキルアップの勉強が出来ません。 A.スマホゲームをしたりテレビを見たりする気力はあるのであれば、「ながら勉 ...
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