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フィリピン語学留学 体験談 考え方

エンジニアとして最終的にどうなりたいか -退職面談にて-

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前回記事
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3年勤務した今の会社を辞め、フィリピン英語留学に行くことを決めました

 以前のブログ記事で「キャリアの行き詰まりを感じ、会社を辞めてフィリピンに英語留学を検討している」という記事を書いたのですが、こちら正式に退職し、フィリピンに発つ決定をいたしました。この記事を書いてい ...

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 会社と退職の面談をしました。

 以前からこのブログに書いている通り、僕は3年勤めた今の会社を辞め、フィリピンに英語留学に行こうとしています。そのため先日課長に退職の意を告げ、後日正式に部長も交え退職の面談となったのです。

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 退職を決めるに至った理由は前回記事に書いた通り3つあります。

  1. 組み込みエンジニアとは別軸のコアスキルを身に着けたいと思ったから。
  2. 組み込みエンジニアとして最低限のエンジニアリングスキルを身に着けたいから。
  3. 自分はサラリーマンに向いていないと悟ったから。

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 退職の面接の際にはすべて正直に話しました。まぁさすがに3つ目の理由に関連した「フリーランスとして働きたい」と言ったら難色を示されそうなのでそこは伏せましたが。今の会社が気に入らないということはあまりなく、本当に「会社の立ち位置」と「自分の志向するキャリア」がミスマッチなだけなのです。

 一通り課長と部長には理由を話しましたがそこで言われたのは

  • お前はエンジニアとして最終的にはどうなりたいのか
  • 休職して留学に行くのはどうか
  • 社内で実装ができる仕事があるが、そこに異動するのはどうか

 ということです。

 結局のところ何回も面談を重ねトータル10時間近く費やしましたが、僕の決心は堅く、退職の撤回は固辞しました。最終的には向こうもかなりヒートアップをしていてある種お決まりの「そんなじゃどこに行っても同じだぞ」というような言説を賜りましたが、僕からすると「ちょっと落ち着いてくれ」という気分でした。

 以下の話は面談のときにも課長・部長に話したことですが、まず僕はエンジニアとしてどうなりたいかという大きなビジョンはないのです。もしあるとすれば最初から「次はこういう会社に行きたい」であるとか、実際にベンチャー企業に入っています。僕はエンジニアはあくまでも稼ぐ手段の一つであるし、それ以上それ以下でもない。エンジニアとしてどうなりたいかと言えば「一生食いっぱぐれないエンジニアになりたい」以外ありません。

 エンジニアになってからというもの、各所から「お前はどういうエンジニアになりたいのか」と聞かれたりしますが、実際ほとんどのエンジニアが大きな目標なんて無いでしょう。とりあえずは目の前の仕事を愚直に効率よくこなしていくのでいっぱいいっぱいだと思うのです。

 元々僕の考え方が「直近の目標を設定して、それをひとつひとつ潰していく」なので、大きな目標を持つのは体に合わないんですよね。もっとも、今は目の前に「実装スキルがない」「エンジニアとしての伸び代がないので別軸のコアスキルを身に着けなければならない」という喫緊の課題があってそれを解決したいという話をしているのに、それに対して「お前は最終的にどうなりたいんだ」と言われても困惑するばかりです。スポーツ選手がいくら試合で活躍したいと言っていても足を骨折しているなら、まずそこを治せよ、と。

 休職して留学に行くのを提案してくれるのはよいですが、ここも一旦落ち着いてほしいポイントです。面談中にも幾度となく「もっと前もって相談してくれれば…」と言われましたが、これは僕が退職カードを切っているから留学の話を飲み込んでいるだけで、ヒラ場で自分の部下が突然「語学留学に行きたくて」と言い出したら「よし、休職して行って来い!」となるでしょうか? ならないどころか「お前いい年して何言ってんだ。目の前の仕事に集中しろ!」と一喝されるのがオチです。

 例えばこれが「制御工学を学ぶために大学院に行きたいんです」とでも言うのならまだ分かるのです。なぜなら休職して行ったことが会社に対して還元されていくから。ただ今回の場合はあくまで語学留学なので、休職してまで行かせてみても会社にそれがほとんど還元されないのです。

 なまじ語学留学で休職なんて認めたら「俺だって休職したい」「なんであいつはOKで俺はNGなんだ」となってしまいます。それに他のチームメンバとしても休職してちゃんと真面目に勉強するかもわからない、送り出したところで自分たちに何か還元されるわけでもない語学留学をする人間にいい顔ができるのでしょうか。少なくとも僕がチームメンバの立場だったら無理です。一度そういうことをやってしまったら「休職するやつ」「留学するやつ」の枠に入るので、今後の昇進は見込めないですし、チームの統制としても認めてはいけないのです。

 課長も部長もヒートアップして「なぜお前は人の話を聞かないんだ!」という若干の怒りモードに入っていましたが、まぁとてもじゃないですがここまで退職の話をしていて「課長と部長の話に感化されて、やっぱ辞めるのを撤回します!」とはなるになれない雰囲気なんですよね。なんにせよ、今はヒートアップしているからいいものの、ここで僕が退職を撤回して勤務を継続したとて、数ヶ月経ったところで「こいつ一旦辞めるって言ったんだよな」と揺り戻しで怒りが湧いてくるだけだと思うんですよ。

 最後に「お前はここを辞めて数年後に後悔しないか?」とも言われましたが、多分このタイミングで留学に行かないほうが一生後悔するはずです。自分はもう30歳を超えているので、留学に行くならここが最後のチャンスです。自分の人生、やって後悔することよりもやらずに公開することの遥かに多いんですよね。

 結局退職も別れ話も、その話が出た時点で受け入れるしか無いんですよ。振られる側は状況を改善したいのであれば、ただ淡々と「自分の何が悪かったか」を聞く役に回るしか無い。間違っても「なぜお前は話を聞こうとしないんだ!」という態度に出られても「そういうとこが嫌なんだよね」としかならないのです。できることは淡々と話を聞いて、「言ってもらえたポイントは直そうとするから、もしよければー」としか言ってはダメなのです。

★★★★

 さて、これで退職の話も一応は決着がつきました。

 あとはフィリピンへの留学を決行するのみです!!

次回
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