-
俺のフィリピン留学記録 Vol.2(2週目)
※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います 毎週末に報告するこの留学記録。 今回は授業を2週間受けてみた所感について書いていきたいと思います。 この記事の筆者 ・30代組み込み系 ...
続きを見る
※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います
遂に3週間が終了した留学記録。
周りの環境にも少しずつ慣れ、そこから見えてきたものについて書いています。
この記事の筆者
・30代組み込み系エンジニア
・技術者としてのキャリアの伸び悩みを感じ、会社を退職
・9月から3ヶ月間フィリピン(セブ)で英語留学を実施
・一人部屋
・1日計6コマ
・マンツーマン:4コマ
・グループレッスン:2コマ
教育メソッド(DAY15)
セブでの教育メソッドについて語ります。
現在僕はセブでの英語教育を3週間受けていますが、こちらの授業は何か特別なテキストを使っていたり、特別なメソッドが用いられているかといえばそうではありません。
テキストも日本と同様、ある程度の長さの文章を読んで要約を答えさせたり、穴埋め問題をやったり、動詞の時制クイズをやったりと、日本と取り組んでいる問題自体は大差ありません。教え方も説明が全部英語というだけで、特に変わった教え方をしているとも思えないのです。
では日本での教育との一番の違いは何かというと「とにかく生徒に英語を話させ、絶対に否定しないところ」だと感じています。
生徒の話す文法がめちゃくちゃだろうが、単語を並べているだけだろうが、果てには使っている単語が間違っていても、言いたいことの方向性さえ合っていれば、満面の笑みで「Great!!」と肯定してくれます。
最初は僕も「ある程度は間違ったら訂正してくれないとダメなんじゃないの?」と思ったりしていましたが、「どうせ間違った英語を話していても嫌な顔されないんだから、とりあえず何か言ってみるか」という気になってきました。
そうやっていざ心のバリアが取れてみると、話せること話せること!
もちろんスムーズで流暢な英語にはなりません。しかし講師と話していて「自分の思っていることがストレスなく伝えられる!!」と感動するほど次から次へと単語が出てくるのです。
僕は筆記だとそれなりに長くて難しい文章も書いたりできるのですが、話すとなるとてんでダメなのは、やはり「間違った英語を話したら恥ずかしいな」という思いがあったからなのです。一旦このバリアが外れてみると「恥ずかしさ」というのがいかに英語学習において有害なものであったか痛感させられます。
今実施している英語学習(DAY16)
セブに来てからというもの、今更ながら日本で散々やってきた『Duo3.0』と『ユメジュク』を再度繰り返してます。
僕の場合は英単語・熟語を覚えるときに例文の方を丸っと暗記するのですが、今まで以上に高いレベルで例文を頭に入れて「完全に自分のものになった」と言えるぐらいにやらないとダメだなと思っています。
実際人と英語で会話するときはいちいち頭の中で文章を組み立てていても間に合わないので、膨大な数の例文を頭に入れ、その一部だけを改変することで会話が成立するようにしたいというのが僕の狙いです。
セブに来て2週間が経過し、学内の人とも色々と知り合っていく中で、数ヶ月滞在しているはずなのにそこまで英語力が伸びていない人がいることに気が付きました。なぜ数ヶ月もいるのに英語力が伸び悩むのか。
それはある程度海外に滞在していると、悪い意味での「自分の意志を伝えるためのコツ」みたいのが分かってしまうんですよね。こういうときにはこういうボディランゲージを使えばいいとか、このときにはとりあえずこの単語を使えばいいとか。
なので一定以上のスキルが身についてしまった後は意識的にキレイな英文を話す努力をしないと、それ以上は漫然と授業を受けていても英語力の向上はないのかなと思いました。
人種構成について(DAY17)
僕が今通っている学校は韓国系資本であり、基本的には韓国人が多い印象です。あくまで僕の体感ですが今の人種構成は以下の通り。
・韓国:30%
・日本:25%
・中国:15%
・サウジアラビア:10%
・その他(トルコ、モンゴル、タイなど):20%
留学に来るような人たちですから基本的にはみんなオープンな性格で、エレベーターの待ち時間などに一緒になれば「Where are you from?」という会話から始まってすぐに知り合いになることができます。
何かと関係が微妙な韓国・中国に関しても「日本人だから」という理由で悪態をつかれたこともなく、むしろ「いくらなんでも友好的過ぎでは?」というぐらいには気さくに接してくれます。
人種的な気質の違いとしては、とにかく日本人は引っ込み思案というか、逆に日本以外は「自分が欲しいものは主張するのが当たり前」という意識を強く感じます。
みんな授業でも文法なんか無茶苦茶なんですが、自信満々に発言しますし、でも結局手数の問題でいわんとすることは理解できてしまうんですよね。
特にアラブ系の人たちはすげぇなと思った一件がありまして。
今日の昼過ぎに空きコマがあったので自室に戻ったんです。そうしたらガンガンとノックする音が聞こえまして。
僕としては「あれ、部屋のメンテナンスの人が来たのかな」と思ってドアを開けるとどう考えても学校スタッフではないアラブ人が立ってるんです。
東城「What is the matter with my room?」
と聞いてみると
アラブ「Do you have a fire?」
と言ってくるんです。
いや、ファイアってなんやねん。てかお前誰やねん。
僕が困惑しているとジェスチャーでライターの真似をするので、どうやらこのアラブ人はタバコを吸うためにライターを探していたそうです。
東城「Sorry, I do not have a fire. I am not smoker.」
と返すと、また別の部屋をガンガンとノックし始め、別の人間にライターをせびっていました。
いや、お前、ライター借りるために見ず知らずの部屋を平気でノックするとかやべぇな。
このアラブ人の勇気に感嘆しながら夕方の授業を受けに行くと、今回から新しく生徒が入ったとのことで、ニューカマーが登場しました。
・・・
・・
・
昼間のアラブ人じゃねーか!!
しかもお前昨日今日で入校したばっかりかよ!!
ほんとアラブ系の人たちは特にアクが強いんですよね。
僕もうこういう人たちにビジネスで勝てる気がしなくなってきました。
日本だと傾聴とかなんとか言ったりしますが、彼らに傾聴なんて言ったってまるで概念を理解してもらえないでしょうね。
停電とカルチャーギャップ(DAY18)
セブに来て3週間でかれこれ3回ぐらい停電しています。日本だと停電なんて一年に一回あればいいぐらいですがこちらでは頻繁に発生します。
フィリピンと日本のカルチャーギャップは色々とありますが、フィリピンになくて不便だなと思うことは「ウォシュレットがないこと」と「水道水が飲めないこと」です。
ウォシュレットについては僕はポータブルなやつを持ってきているのでクリティカルにはダメージを受けていませんが、周りの日本人はみんな口を揃えて「ウォシュレットがないのはキツイ」と言っています。
あと水道水が飲めないのは地味に面倒で、ちょっとのどが渇いたときにいちいちサーバーまで水を汲みに行かないといけないのがなんやかんや手間なんですよね。
授業科目の変更(DAY19)
フィリピン留学の学校は基本的にどこでも先生を変え放題とは聞いていましたが、科目についてもどうやら変え放題らしいです。以前お伝えした通り僕が受講しているコースは一番基本のコースで
・マンツーマン:4コマ
・グループ:2コマ
というものです。
マンツーマンは「Reading」「Writing」「Listening」「Speaking」の4技能のコースを実施しているのですが、今日同じグループレッスンの子が「私マンツーは全部スピーキングのレッスンに変えてますよ」と教えてくれました。
僕はてっきり同じ技能の中でテキストレベルの変更のみOKで、技能自体を変えるのはNGだと思っていました。が、実際は変えれるそうです。
特に僕の場合はSpeaking能力を改善するためにフィリピンに来たので、日本でもやれるようなReadingやListeningは思い切ってSpeakingに変えてしまってもよいのかなと思いました。
遂に自分も腹痛に
フィリピンに来て誰もが患うのが腹痛。
ただし腹痛になった人間に話を聞いてみると水道水を間違って飲んでしまったり、水道水で洗われたサラダを食べていたりと、何かと水道水でヤられている印象があります。
その点僕は水には本当に気をつけていて、歯磨きのときのうがいや、歯ブラシを洗うときですらウォーターサーバーの水を使っていたのです。そうすることで最初の2週間はなんともありませんでした。
ところがここに来てまさかの腹痛です。
元々お腹が弱いのもあったし、ストレスも重なって今だけお腹が痛いのかなと思ってみても、なかなか治っていかない。薬を飲んで無理をして授業には出ましたが結局完治には5日ぐらいかかった気がします。
水も食べ物も気をつけていたので考えられる要因としては… こちらのフィリピンはトイレットペーパーをトイレに流せないので日本から持ってきたトラベルウォシュレットをかなり強めに使っていたので、違う方の口から水道水が入ってしまったのではないかと推測されます。
…だってそれぐらいしか考えられないんだもん。
ネガティブな話(DAY20)
このフィリピン留学体験記ではなるべくネガティブな話はしないようにしていたのですが、今後どこかのタイミングで "答え合わせ" をしたいこともあり、ちょっと今回は留学の実情的なお話をしようかなと思います。
講師チェンジ
昨日の投稿でもお伝えした通り、自分の担当講師が合わなければ自由にチェンジができるのですが、幸いなことに僕はどの講師も合っていたので3週間経った現在もチェンジをしていませんでした。
ところが担当講師が休んだときのピンチヒッターの講師が僕にはどうしても合わなかったんですね。基本的にピンチヒッターの講師はランダムで選出されるはずなのですが、昨日一昨日と偶然連続で来た講師がまぁ僕に合わないと。(どう合わないかは割愛します)
担当講師のチェンジは制度としてあるのですが、「ピンチヒッターにこの講師は来ないようにしてくれ」というリクエストを出すのは前代未聞なので、ここの説明を教務課のスタッフにするのがものすごく骨が折れました…
英語でも日本語でも、ネガティブな話はしたくないもんですね。
やりたい放題の外国勢
フィリピンに来て「自分はやっぱり日本人なんだな」と感じる場面は多々あるのですが、「自分で使ったものはちゃんと片付ける」ことに美徳を感じるのはやはり日本特有なんだなぁと痛感します。
建物の構造上、僕は毎朝休憩スペースの横を通って授業に向かわないといけないのですが、休憩スペースは毎回生徒が持ち寄ったであろうお菓子やジュースのペットボトルが置きっぱなしになってるんです。
(休憩スペースは往々にして日本以外の国籍のメンバーで占領されている)
日本人の普通の感覚からしたら「自分で使ったものは持ち帰る」というのが当たり前なのですが、彼らからすると「どうせ清掃スタッフが片付けるんだし、なんで自分たちで持ち帰る必要があるんだ?」といった感じなのでしょう。
他にも校内のバスケットコートやビリヤード場、ジムなど日本人以外が使うとどれも「出しっぱなし」「やりっぱなし」になっているのが、何度見ても慣れません。
ニュー・スクールカースト
留学に来る人間は20代が半数を占めるので、やはりスクールカーストのようなものが自然と出来上がります。正直言って、30歳も超えた自分が今更スクールカーストの構造に巻き込まれてしまうの、本当に辟易するんですよね。
特に日本人の特定の属性の子はスクールカーストにものすごく敏感な姿勢を感じます。(どういう属性かは伏せます)
それで校内ではうっすらと「より多国籍なグループに属してるやつが偉い」みたいな雰囲気が漂っているんです。
ひとたび多国籍グループに属した子、そしてそのグループがより白人的な要素を帯びていれば帯びているほど「気安く話しかけんな。というより目も合わせてくれるな」みたいな感じになってくるんですよ。
花より男子のF4じゃね〜んだからさぁ
週末は何をする予定なんだい?
フィリピンは欧米の影響を受けているのか、週初めには「週末何をしたんだい?」、そして週末が近づけば「週末は何をする予定なんだい?」と聞かれます。
僕はもともとインドアだし、真剣に英語力を伸ばしたいので
東城「自習室にこもって1日中勉強するよ」
と言うと、100%の確率でこう返ってきます。
講師「もっと外に出た方がいいよ!」
講師「もっと外国の友達を作ったほうがいいよ!」
講師「もっと人生を楽しんだほうがいいよ!」
・・・
・・
・
うるせーーーーーーーーーーーボケが!!!!!!!!!
俺は英語力を伸ばすためにフィリピン来てんだクソが!!!!!!!
今後の人生楽しむために今必死こいて勉強しようとしてんだろうが!!!!!!!!
学校の周りにうろついてる狂犬病にかかった犬を教室放ってデスゲーム開始したろかオラッ!!!!!!!!!
出会いと別れ(DAY21)
セブ島留学は2~3週間のコースが人気です。
僕の同期の大半は2~3週間で卒業してしまうため、先週と今週で多くの友人がこの学校を旅立っていきました。
2週間というのは会社でも祝日と有休を組み合わせればギリギリ業務に穴を開けずに来れる日程であり、中には周りに協力してもらいつつ3週間仕事を休んで留学に来る人もいます。
これ以上の休みとなるとさすがに休職扱いになるので、そうなると3ヶ月なり6ヶ月のコースを受講することがほとんどです。
僕の同期で60歳の還暦マダム、松下さんという方がいました。
僕と松下さんはどうやらマニラ→セブ便で同じ便に乗っていたらしく、学校による空港ピックアップの時に顔を合わせることになりました。その時に向こうから「あら、同じ入校日なんですね。これから一緒に頑張りましょうね~」と気さくに声をかけていただいたのでした。
その後学校の廊下ですれ違えばお互い毎回声をかけ合う仲になったのですが、向こうはどうやら全く英語を勉強していない状態でセブに来たらしく、授業を受けても話が一切分からなかったそうです。
「東城君、私ね、あまりにも英語がわからないから先生に特別に翻訳機使わせてもらえることになったの! そしたらね、コミュニケーション取れるようになったのよオホホホホホー」
かなり厳しい状況でありながらも、いつ何時声をかけてもポジティブな返答しか返ってこない松下さんは、入学当初ホームシックにかかっていた僕にとって唯一の救いでした。
入学当初、松下さんと一緒にスーパーに行く機会があったのですが、全く英語ができないはずなのに店員さんに話しかけて、なんやかんやお目当てのものを見つけて買い物ができてしまう姿を見たときは「英語ってあくまでコミュニケーションツールであって、いかに文法的に正しく話すかじゃないんだなぁ」と少し感動してしまいました。
そしてこの松下さん、とにかくバイタリティがすごい。
もう還暦も超えているのにセブでダイビングをやったり、初対面の学内の高校生の子たちを引き連れて海に行ったり、英語が一切わからないはずなのにアラブ系の男性陣に混ざってご飯を食べていたり。
「東城君、あそこにいる背の高いアラブ人の人ね、王家の血筋らしいよ!」
「松下さん、英語わからないのにどうして理解できたんですか?」
「………どうやったんだろうね?」
毎度こんな珍妙のやりとりを繰り広げるわけですが、僕はこのやり取りが大好きでした。
とはいえこの松下さん、コースは2週間だったので、あっという間に卒業の日となってしまいました。
そして卒業の前日、僕は松下さんと夕飯を一緒にさせてもらいました。
実は松下さん、家庭がうまくいってなかったらしく、それで「何か自分の人生を変えたい」と思ってセブに来たそうです。
元々はかなり引っ込み思案な性格だったそうで、「どうせセブに来たんだから」と常に明るく振る舞って、やれることは何でも挑戦してみようと思ったと。そうすると還暦を超えた自分であってもみんな優しく受け入れてくれた。年齢や人種が違っても受け入れてくれた。休み時間に顔を合わせれば毎回声をかけてくれた東城君には本当に感謝している。
自分から行動すればみんな優しく受け入れてくれると分かった今、残りの人生腐らずに色んなことにチャレンジしてみます。
こう語っていました。
これには僕も思わず目頭が熱くなりまして。
感謝しているのは本当に僕の方なんですよね。
いい歳こいてホームシックになったなんて情けなさ過ぎてブログには書けなかったのですが、最初の一週間は本当に日本に帰りたくて仕方がなかったです。
でもある程度歳が離れて変に気を使うこともなく、またいつ声をかけても明るい返事を返してくれる松下さんには本当に救われた。
自分はすごく人に恵まれてるなぁと感じます。
本当はこの文章、先週に書こうとしたのですが思い入れが色々とありすぎまとまらず、それで一週間寝かせたのですが、やっぱり今回もまとまらなかったですね(笑)
-
俺のフィリピン留学記録 Vol.4(4週目)
※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います 今回でフィリピンに来てちょうど4週間(一ヶ月)が経過しました。 マンスリーテストの受験や周りの真剣に勉強する友人との出来事もあり、より ...
続きを見る
関連記事