エンジニアは未経験からでも挑戦でき、比較的早い時間で稼げるようになると聞きましたが、具体的な方法など教えて下さい。
はい、エンジニアは未経験からでも下記の通りにキャリアを積めば無理なく3~6年で年収500万円を超えることができます。
- 教育制度が充実している大手のIT派遣会社に入社する
- 最低3年の実務経験を積む
- 同時に下記3つの資格を取得する
- 応用情報技術者試験
- VBAエキスパート
- TOEIC730点
- 実務経験も資格も取得できたら転職でメーカーに入社する
インターネットおよびSNSの世界では「これで私は貧困から一発逆転しました!」というメソッドで溢れかえっています。しかしそのメソッドの大半は「それができれば苦労しない」「で、具体的にそれどうやって実現すればいいの?」といった実現不可能かつ曖昧なものばかりです。
その点未経験からIT派遣会社に入社して実務経験を積みながら資格取得に力を入れて転職で年収500万円を超えるというのは、誰でも実現可能かつシステマティックに実行することができます。
僕自身、文系事務職からアラサーに入ってエンジニアに転身し、そこから3年で年収500万円を超えています。現在世の中に様々な職業が数あれど、エンジニアほどチャンスがあって割の良い仕事はないと思います。
今回は未経験からのエンジニア転職をし、そこからどのように年収を上げていけばよいのか具体的かつ詳細に書いていきたいと思います。
この記事の筆者
一般入試でも科目選択によっては英語を受験しなくても入学できるFラン大学出身。
アラサーにて事務職からエンジニアに転身し、現在では新卒時の倍以上の年収を実現。
エンジニアになるメリット
- 未経験からでも挑戦できる
- 需要が絶対になくならない
- 給料の伸びが青天井
- 転職に必要な要素が明確
まず未経験から挑戦できるということですが、現場で専門的なスキルを必要としながらもIT以外で既卒の人間に対し門戸を開いている業界はほとんどないでしょう。例えば建築業界でも現場作業員ならともかく重機を動かす仕事であれば「まず免許を取ってきてから来て」と言われてしまいますし、製造業も専門学校なり大学の専門学部を出て既にスキルを持っていないと門前払いでしょう。ところがITであれば「未経験向けに入社2ヶ月はみっちりと研修を行います!」という企業が多くあるのです。
また今後の需要を考えてみてもITはインフラのようなものなので、需要がなくなるということはまずありません。それに経済産業省も2030年に最大約79万人IT人材が不足するとの試算も出ており、数少ない人材の奪い合いから今後エンジニアの給料は上がる一方でしょう。
給料の伸びが青天井というのも見逃せないポイントで、エンジニアは本人のスキル次第で自分の生産性を10倍にも20倍にも伸ばすことができます。これがどういうことかと言うと、例えば宅配業で商品単価はそのままで売上を2倍に伸ばしたいのであれば、運ぶ荷物の量を2倍にしなくてはなりません。ただ一人の人間が一日に運べる商品の数は上限が決まっているので、自分の頑張りだけで売上を2倍3倍にするのは至難の業です。ところがエンジニアはAIツールなどを駆使すれば生産性を10倍にも伸ばすことができるので、比較的簡単に給料も上げることができるのです。
最後に転職に必要な要素が明確ということですが、やはりエンジニアはスキルが必要なため、転職の募集要項には入社にあたって必要なスキルが事前に明記されています。下にリクルートエージェントでの大手企業の募集要項を貼り付けますが、例えば今後ソニー(の子会社)に入りたいと思えば募集要項に記載されている通りAWSやAzureなどのスキルを身に着けておけばよいわけです。他にもトヨタ自動車であれば記載にある通りC、C++、C#を触っておく必要があるでしょう。これが他の業界となると「○○業界経験3年以上」という曖昧なものばかりで、いざ転職の面接を受けてもよく分からないまま落とされることが数多くあります。その点エンジニアですと「△△さんはここのスキルがなさそうなので、うちの事業とマッチしなさそうですね」と落選理由を明確にしてもらえるのです。
なぜIT派遣会社に入るのか
教育制度が充実している派遣会社
IT派遣会社は下手な中小IT企業よりも教育制度が充実しているので、スキルを最速で身につけたいのであれば派遣会社のほうがオススメです。派遣会社は基本的には人を別の会社に送り出しているだけなのであり各種コストがかからないので、浮いたコストを教育に回すことができます。下手に自社オフィスを持っている中小IT企業だとオフィスなり自社PCのレンタル料でいっぱいいっぱいになっているので、教育がほとんどできません。なので世間体を気にして中小IT企業の"正社員"を選ぶと痛い目に遭うことも多いです。
他の社員から別の現場の話を聞ける
大手の派遣企業ですと同じ社員が色んな現場に行っているので、他の現場の話を聞けます。
例えば自分が派遣された企業がブラックな上にプログラムもあまり書かない現場であれば、他の社員から別の現場の様子を聞いて自分とマッチしそうであればそちらに異動させてもらえばよいのです。
IT企業への派遣といっても現場ガチャの要素はそれなりにあります。特に経験がないうちは汎用的なスキルであるコーディングをゴリゴリとやれる現場に行けるとよいのですが、中小企業ですと気軽には現場を変えれないので、異動が容易というのは派遣の大きなメリットです。
どういう派遣会社を選ぶべきか
教育制度が充実している、大手派遣会社を選んでください。
大手の派遣会社というのは以下のような企業のことを指します。
- メイテック
- テクノプロ
- セラク
- パーソルクロステクノロジー
大手の派遣会社であればだいたい入社後2ヶ月の研修期間があります。また研修が終わっても各種教育プログラムが用意されており、こちらの企業の中でも僕はテクノプロさんが特にオススメだと思っています。
というのもテクノプロさんは大手プログラミングスクール『Winスクール』と提携しており、実務と関連のあるコースであれば、無料で授業を受けれるのです。僕は自費で『Winスクール』に通っていたので「もし自分がテクノプロに入っていたらこれが無料で受けれたのか… それに他の色んなコースを受けてもっとスキルアップしてやったのに」と悔しくなりました。
詳しい教育制度についてはHPや転職エージェント、また実際の面接で聞いてもらえばよいでしょう。ただし前置きもなく「教育制度についてはどうなっていますか?」と聞くと悪印象なので、「自分はスキルを身に着けて単価をガンガン上げていきたいのですが、教育制度について教えて下さい」と言いましょう。
また派遣会社を選ぶポイントとしては、将来自分が正社員として働きたい企業とコネクションがあるところを選ぶようにしてください。例えば自分が将来的には家電業界に行きたいと思っているのであればソニーやシャープやパナソニックとコネクションがあるところ。他にも自動車をやりたいのであればトヨタ、ホンダ、三菱の関連企業に派遣として潜り込めると、その後の転職活動が大幅に有利になります。
あとはコードをゴリゴリと書く仕事があるとよいですね。コーディング能力はどこの現場でも使えるので、汎用的なスキルが身についているとこれまた転職に大いに役立ちます。
なぜ資格を取るべきなのか
自分の能力を客観的に証明できるのに加えて、応用情報/VBAエキスパート/TOEIC730点はどこの現場でも必要とされるスキルだからです。
資格がない状態でただ3年派遣を続けていても「所詮は派遣でしょ?」と思われる可能性があるのです。ところが応用情報があれば最低限のIT知識があり、VBAエキスパートがあればExcelマクロで業務の効率改善に貢献できる、TOEIC730点があれば今後英語を使った業務が発生しても即座に対応可能と証明できます。
資格を取ることによって最低限の基礎学力を備えつつ、学習習慣もあり、そして先見の明もあることが話さなくても伝わるのです。
資格取得に必要な勉強時間
- 応用情報技術者試験:500時間
- VBAエキスパート:100時間
- TOEIC730点:600時間
- 3つ合わせてトータル1200時間
平日毎日1時間、休日2時間の勉強で早くて3年、遅くても6年で達成可能です。
未経験から年収をグッと上げたいというのですからやはり1日1時間はやってほしいです。やはり最低限このくらいの努力は必要で、とはいえ未経験から1日1時間勉強を3年続けただけで年収500万円を超える業界などIT(エンジニア)以外僕は知りません。
転職の面接で言うべきこと
さて、IT派遣で実務経験も積み、資格も取得できたら今度は大手メーカーに転職しましょう。
そこで言うべきことをまとめてみました。
Q.なぜIT派遣会社を選んだのですか?
A.まずは実務経験を積みたかったからです。最初からメーカーに入れればよかったのですが、私の学力と社会人経験では難しいので、未経験から入れるIT派遣で3年実務経験を積み、そこからメーカーに転職しようと考えておりました。
Q.あなたの強みを教えて下さい。
A.自分で目標を立て、それに向かってコツコツと努力ができる点です。学歴も経験もない私が御社に入社するためには実務経験が必要だと思い、まずはIT派遣の道に進みました。また自分の能力を客観的に証明できるよう、資格取得にも力を入れました。
Q.あなたは弊社で活躍できると思いますか?
A.その自信はございます。その理由としてはまず実務経験を3年積んでいること。応用情報を取得しておりますので、最低限の学力とIT知識はございます。またVBAエキスパートにより業務の効率改善に取り組んでおります。そして実務とは直接関係ありませんが今後IT業界において英語は必須ですので、英語の勉強をしております。TOEICで言えば730点を取得しておりますので、まず読み聞きであれば問題ありません。
未経験から派遣で3年修行しつつ、資格を取って転職で年収500万円オーバーはかなり確度の高いメソッドです。システマティックに実行できてこれ以上確度の高いメソッドを僕は他に知りません。
世の中には都合の良い一発逆転メソッドが溢れていますが、今まで努力してこなかった人間がいきなり一発逆転って無理なんですよね。もちろん何万人に一人というレベルでは成功できるかもしれませんが、そういう成功確率の低い話をしてもしょうがないと思います。
昨日より今日、今日より明日で地道に実績を積み上げていくしかないんです。
そういった意味でエンジニアという職は誰もが報われるとてもよい職業だと思っています。
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