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体験談

30歳を超えてからの無職体験記

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 2024年8月末に会社を退職し、そこからフィリピンに語学留学
 帰国後はずっと求職活動をしておりましたが、この度2025年3月からフリーランスのエンジニアとして仕事を再開することになりました。

 語学留学の期間を入れれば半年にも及ぶ無職生活。
 今回は無職になる上で必要な手続き、また無職生活はどのようなものだったかについて記録していきたいと思います。

無職になるうえで必要な手続き

 やるべきことは下記5つの手続き(&支払い)。

  1. 国民健康保険への切り替え
  2. 国民年金への切り替え
  3. 雇用(失業保険)の手続き
  4. 各種税金や社会保険料の支払い
  5. 確定申告(無職のまま年越しをしてしまった場合)

 やることは意外と少ないですし、手続きもものすごく早く終わります。

 

健康保険と年金の切り替え

 会社を退職したあと1~2週間すると、元いた会社から離職票というもの届くので、それを持って役所に行きます。

 総合受付で「会社を退職したので必要な手続きを進めに来ました」と言うと所定の窓口に案内されるでしょう。

 そこで離職票とマイナカードを出すとあとは勝手に処理を進めてくれます。処理自体も10分程度で終わります。

 

雇用(失業)保険の手続き

 こちらも会社から離職票が届いたらハローワークに行きます。

 受付で「会社を退職してので雇用保険を受給しに来ました」と言えば所定の窓口に案内されます。

 必要な手続きや説明会に参加すれば、雇用保険として失業中の間お金がもらえます。

 ただしこの雇用保険、実際にお金が振り込まれるのにかなり時間がかかるので注意が必要です。

 

★自己都合退職の場合の雇用保険受給スケジュール

2025年3月31日退職 の場合)

日付 手続き内容
2025年4月中旬(4月10日頃) 離職票が届く
(会社による)
2025年4月11日(金) ハローワークで雇用保険受給申請
(この日から待機期間開始)
2025年4月18日(金) 7日間の待機期間終了
(この間は無収入である必要あり)
2025年4月下旬(4月25日頃) 雇用保険説明会に参加(必須)
→ 受給資格者証と失業認定申告書を受け取る
2025年4月18日~7月17日 3ヶ月の給付制限期間
(この間に最低2回の求職活動が必要)
2025年7月18日(金) 給付制限終了
(ここから受給資格が発生)
2025年7月25日(金) 初回の失業認定日
(ハローワークで求職活動実績を申告)
2025年8月1日(金)頃 初回の失業手当が振込開始

 

各種税金や社会保険料の支払い

 会社を退職してしばらくすると

  • 住民税
  • 国民健康保険
  • 国民年金

 の支払い請求書が自宅に届きます(だいたい同じタイミングで)。

 コンビニで支払いができるので、なるべく早めに払いましょう。

 

確定申告

 僕のように2024年に退職して、年内に再就職できずそのまま年越しを迎えてしまった人は確定申告が必要になります。

 こちらも税務署に行って確定申告のやり方を相談すれば、税務署の人は基本的に優しく教えてくれます。

 無職の人間の確定申告は会社から受け取った源泉徴収に基づいて数字を打ち込むだけなので、作業自体はオンラインでものの数十分ぐらいで終わるでしょう。ただしオンラインでの確定申告(e-tax)のシステムを使うのに事前の申請であったり、国が作ったWebサービス特有の分かりにくさ・使いにくさがあって猛烈にイライラはさせられます(笑)

 

無職はツラいよ

 必要な手続きはあっという間に終わったので、ここからは無職生活が始まってから就職が決まるまでについて書いていこうと思います。

 

毎日寝すぎて生活リズムが狂う

 元々僕はロングスリーパーということもあって、無職生活の初期はマジで毎日寝てばっかりいました。

 一応深夜1時までにはベッドに入るのですがなかなか寝付けず、やっと入眠できたかと思うとそのまま昼の14時ぐらいまで寝てしまっていました。一応午前中のどこかでは目が覚めるのですが、何かに強制されるわけでもないのでダラダラと寝続けて気づけば昼も過ぎてしまう。

 そこから起きても過眠による体の怠さで何をすることもできず散歩などをするのですが、やっと夕方の17時頃に目が完全に冴えてきて、そこからやっと何かができる状態になります。

 そはいえそんな時間に目が冴えたところでやれることは限られているので、明日こそ早起きして生活リズムを取り戻そうと思っても遅い時間に起きているので早めにベッドに入ってもやはり眠れず、結局明け方に入眠して昼過ぎに起きる。

 結局生活リズムを整えることはできませんでした(笑)

 

過眠によるモチベの欠如

 自業自得なのですが、昼過ぎに起きると常に頭がボーッとするので、何をやるにしてもモチベが湧かないんですよね。

 僕は今まで会社員をやっていたときも残業が80時間を超えていても毎日1時間自宅で勉強していたので「これで無職になったら色々やれるぞ!」と思っていたら、実際は全然何もできない。他にも副業も始めようかなと思っていたのにそれも全く手がつきませんでした。

 「いやお前無職で丸一日暇だったら何でもできるだろ!?」とツッコミを入れたくなることでしょうけども、これが本当に何もできないんですね。

 転職のためのSPI対策も1日8時間ぐらい勉強して爆速で終わらせようと思っていたのが結局毎日1時間程度やるのが限界でした。

 

ジムだけはほぼ毎日行った

 フィリピン語学留学から帰ってきた直後から24時間営業のジムに入会したので、ジムだけはほぼ毎日行っていました。

 元々会社員時代から、そしてフィリピンの語学学校でも定期的にジムには通っていたので、ジムに行くのはそこまで苦ではなかったですね。

 さすがにジムでも行かないと本当に一日中家にいるだけで体にも精神にも異常をきたしそうだったので、ジムに行くのはよい習慣になりました。

 無職になってから食習慣も一日二食になったのと、ジムに行く生活からかなり痩せたので、傍目から見た感じではすごく健康そうな無職アラサー男になりました。

 

金が無いと精神的に追い詰められると思う

 僕の場合は元々貯蓄があったのと、金のかかる趣味が全くなかったので、大してお金も減らず無職生活にも困りませんでしたが、もしこれで貯蓄も大してなかったら相当きつかったろうなと思います。

 それに僕は割と早期に就職が決まっていたのと、就職活動もそこそこ上手く行っていたので、そこまで追い詰められることはありませんでした。

 けれども日々減っていく貯蓄と、決まらない再就職の狭間で正気を保つのはかなり難しいでしょう。

 

総じて無職生活はオススメなのか?

 僕自身は一つの経験として無職生活をやって良かったなと思いましたが、あまり確固たるプランを持たないまま無職をやることはオススメしません。以下に無職をやってもいい人の条件をまとめました。

無職をやっていい人の条件

  • 会社を退職してどうしてもやりたいことがある
  • 2~3年遊んでいても問題ないぐらいの貯蓄がある
  • お金のかかる趣味がない
  • 早期に就職できる見込みがある

 僕の場合は今後のキャリアを考えた結果、どうしても会社を退職して語学留学に行きたかったので断行しました。エンジニアとしてスキルやキャリアも積んでいましたし、事前に転職エージェントにも「今の自分の年齢とキャリアで、会社を退職しても早期に就職できるか?」と相談していました。総合的に考えた結果自分自身にGoサインを出したのです。

 結果的に語学留学では劇的に英語力を伸ばすことも出来ましたし、帰ってからも早期に就職できたので結果オーライでしたが、これでうまく行かなかったら一生後悔していたのかなぁとも思います。

 無職生活も当初は「一日自由だなんて、なんて最高なんだ!!」と思っていましたが、特に一人暮らしで周りからの強制力がない状態でちゃんと生活リズムを整えて毎日を過ごすのは非常に難しいです。

 過眠で毎日を無駄に過ごしたり、日中に働いている同世代を見ていると「俺は一体何をやっているのだろう…」と思うことがよくあります。自己肯定感がすごく下がるんですよね。何をやるにしても常に負い目を感じなくてはなりません。これがもしビジネスで財を成して早期に引退したとなれば話は違いますが。

 無職生活は一度モチベーションが湧かなくなるとどんどん生活が悪い方向に向かっていく悪循環に嵌まってしまうので、ひとたび無職をやってしまうとそこから這い上がるのはとても難しいんだろうなと思います。

 

 もしも自分のやりたいことや、退職後の明確なプランがあるのであれば、無職にもなっていいと思いますし、やるべきことはそこまでありません。

 しかし「ちょっと人生の休憩時間」といった気軽な気持ちで無職をやるのであればまた普通の社会人に戻るのは難しいのであまりオススメはしません。

 無職生活を考えている方はこの記事を読んでしっかりと考えてから進退を決めてください。



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