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考え方

SNSの優しさと生き辛さ

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 先日、男性に対する不満ツイートが立て続けにバズを巻き起こしていました。

 この3つの案件、一見するとそれぞれ別の話をしているように思えますが、あるひとつの補助線を引くときれいに話がつながってきますし、またそこから現代の女性特有の「生き辛さ」が立ち上ってくる、非常に面白いトピックだなと思いました。

食い尽くし夫

 posfieのまとめでちょうどいいまとめが見つからなかったので取り敢えずこのリンクを貼りました。

 しかしまぁ目を離した隙に子供の分まで勝手にフレンチトーストを食べてしまったという話。まぁなんともひどい話ですよね。
 ただ僕はこういう話を聞くたびに

 「なんで自分の交際相手が食い尽くし系だということを結婚する前に気づかなかったの?」

 と思うんですよ。

 そんな食い尽くしなんて昨日今日単発で発生しているわけでもないでしょうし、結婚して子供もいるような、一緒に生活してそれなりに年月が経っている中で、なぜ今日に至るまでに話し合いやシステム的に食い尽くしを防ぐような取り組みをしてこなかったのか。

 食い尽くされてしまうということは明らかに相手にとって足りない量を提供しているわけですし、そんな相手は何をどれくらいの量食べるかなんか1ヶ月も一緒に生活していれば分かるじゃないですか。そこまで食い尽くされるのが嫌なら各人ごとに皿に分けるなどやりようは色々あるはずです。

 起こるべくして起きた事故に対して、全く改善策を取ろうとせず、それでいて毎回怒っている。まったくをもって不思議な話です。…まぁこの手の話は蓋を開けてみると奥さんが一般的な成人男性が食べる量を出していないだけというのが本当に多いんですけどね。

 でもかといってこういった女性が「う〜ん、これは自分が食べてもいいのかな。ねぇ、これって食べていい?」と聞く男や「じ、自分で食べる分は自分で作るよ」という男にトキメクのかといえば全く逆なんです。いちいちこちらの判断を伺ってくる男よりも、なんでも勝手にガンガン決めてくれる男のほうが数倍マシなんですよね。

 「決断をする」と「それに伴う責任を引き受ける」というのは女性にとって意外と馬鹿にできないコストで、特に相手が男となったときに自分が何かを決めるというのは嫌なんですよ。だから食い尽くし夫についても延々と不満を言うものの、自分から現状は変えたくないんです。

 実はそういう「決断コストを引き受けたくない」女性と食い尽くし夫というのは食い合わせが良かったりします。食い尽くし夫は食事の場面はともかく、他の場面では自分であらゆることがらを決めてくれるからです。

 パワハラやモラハラも、自分に向かない限りは「頼もしい」と思ってしまうのも女性の悲しい性です。よく「店員に横柄な男は嫌い」と言いますが、「店員に失礼なことをされても特に強く言えずヘラヘラしている男」はもっと嫌なのです。

 

既婚者彼氏

 これも付き合ってる段階で気づかないものですかね。

 単に付き合っているだけで、週一会うだけの関係性ならまだしも、具体的に結婚の話も出てきている中で、相手が既婚者ならどうやっても不自然な場面が出てきそうなものです。

 休日は返事が異様に遅いし、21時過ぎは電話に出てくれない。スマホを見るときはやたらコソコソするし、相手の親に挨拶に行きたいというとモゴモゴする。など。

 以前このブログでも書きましたが、僕の女友達の中で「前の彼氏が既婚者だった疑いがある」という子がいます。話を聞いていくと「相手の家に上げてもらったことがない」と言いますし、もう傍から聞いていると「どう考えてもそれ既婚者じゃねぇか・・・ というより、それ本当に彼氏だったのか?」と思うのですが、普段ちょっとナヨっとしたお兄ちゃんが近づいてくると爆速で「キモい! 生理的に無理!!」とブロックする割には、一度気に入った相手には周りがどれだけ言っても距離を置こうとしないのです。

 少し前までは女性のこういった習性が理解できていなかったのですが、最近になって分かったのは「女性にとって強者男性の浮気を見抜くメリットはほとんどない」ということです。

 例えば大谷翔平氏が「俺、実は真美子と離婚してるんだ」と言って近づいてきて、それを「翔平さん、あなた本当に離婚しているの?」と問い詰めたり、調査したりするメリットってないじゃないですか。他に女がいると真相を突き止めてしまったら倫理的に別れざるを得ませんが、少なくとも自分に言い寄ってくれているのであれば現状を変える必要はない。

 よくTwitterでも「○○番目でいいから△△(有名人)の妻になりたい」という発言が女性から飛び出します。これって女性の性質を本当によく表してますよね。男がこの手を発言をすることはほとんどありませんし、そもそもなんのメリットがあるんだと思ってしまうのですが、女性たちは「30番目の妻であれば月に一回ぐらい会ってもらえるし、資産もいくらかもらえるし」とアッケラカンと語ってしまうのです。

 「男はなんで浮気するんだ!」と怒る女性は大勢いますが、まぁ我々男性からすると「浮気もしなければ、真面目に家事育児もやる男なんてごまんといるのに、そこはスルーで、なにかって言うと『強者男性なら浮気相手でもいい』とポロッと漏らすのはどうなってんだ」と思ってしまいますよね。

 これも食い尽くし夫で書いた通りですが、自分が浮気されるのは嫌ですが、かといって浮気も出来ないような魅力のない男の本妻をやるのはもっと嫌なんですよ。ほんとこれ、難しい性質ですよね。

 

若くて美しい妻を獲得して一発逆転

 「『他の男から羨ましがられるもの』を手に入れたい」という発想であったり言い回しがそもそも男性的ではないですよね。男は羨ましがられるものを持っていたってしょうがないんですよ。明らかに低賃金な仕事に就いている男が豪邸に住んでいたって、高級車に乗っていたって、周りからしたら「アイツ、家の維持費とかどうしてんの…?」と陰口を叩かれるだけですからね。男がほしいのは実績ありきですし、実績なしで評価してもらえることはほとんどないのです。

 そもそも弱者男性が若くて美しい奥さんをもらったところでなにがどう逆転するのですかね。仮に奥さんが資産家でお金も出してくれて家事育児も全部やってくれて、至れり尽くせりであったとしても周囲からはヒモと蔑まされ「お前あれだけ出来た嫁さんいるんだからちゃんと働けよ」と説教すらされるでしょう。女性だって「あそこはヒモを養ってみっともない」と奥さん側に哀れみやら蔑視の目を向けることです。

 まぁ発端のツイート主は女性(本人は自身を男性だと主張しているようですが)だからこそ「若くて美しい奥さん」を手に入れれば一発逆転だと思ってしまうのは分からなくもないんですよ。女性って男と違って単体で価値がありますからね。男なんて吉沢亮や横浜流星クラスの国宝級イケメンでやっと価値が出てくるだけで、世の男の99%は実績出してナンボ、実績のない男は単なるゴミカスなんです。だから単体で価値のある若くて綺麗な奥さんを抱えられた時点で、一応ロジックとしては「逆転成功」なのでしょう。

 パッと見で冴えない男が横にキレイな女性を連れていると魅力的に見えてしまうことは往々にしてあって、男性よりも女性の方が「横にキレイな女性を連れている男に魅力を感じてしまう」傾向が強いように思えます。これは男にとってあるあるなのですが、例えば一人でカフェに通っていたときは女性店員に「(コイツほんとよく来るな)」と若干嫌われている感じだったのが彼女を連れて行った途端、見る目が変わるどころか向こうから一言二言話しかけてくるようになることがあります。

 電車でこちらが男一人のときは女性は頑なに席を詰めてくれないのですが、横にキレイな女性を連れていれば連れているほど割と無茶目にスペースを開けてくれたりします。やはり横にキレイな女性がいれば「優秀なオス」と思ってしまうんでしょうね。

 だからこそ「若くて美しい妻がいれば一発逆転」となるのですが、そもそも弱者男性を好きになる女性が世の中に一体どれだけいるのでしょうか。出会いに奇跡はあっても恋愛に奇跡はないので、弱者男性は最初はうまくいっても中長期的に関係を継続していけば必ず馬脚を現すことになります。40歳以下のお笑い芸人やミュージシャンならまだしも、少なくとも「一発逆転!」と自分には何も持っていないことを自覚しているぐらいの男が若くて美しい奥さんを手に入れることは無理でしょう。

 

SNSで、自分を顧みる機会が失われる

 今のSNSが発達した時代において、ある意味で女性にとって生きづらい世の中になったなと思うんですよ。たとえどれだけ自分が間違っていようと、自分の意見をSNSに投稿して、10いいねもつけば「この世の何処かには自分と同じ考えの人がいるんだ!」と思って自分を省みることがなくなりますから。たとえ数千の批判リプライがきても、そんなことは分かりきっているからいいんですよ。

 今回紹介したツイートも、それは食い尽くす夫が悪いし、既婚であることを隠して独身女性に近づく男が悪いのですが、それでも「相手が悪いこと」と「現状に対して打ち手を考える」はまた別の話なんですよ。ちょっとした対策を打てば解決するような悩みでもSNSで、それこそ1000いいねも来てしまったら「私は100%悪くないんだ! 悪いのは相手!! 相手が変わるべき!!」と思ってしまうものですから。

 特に夫に対する愚痴は共感を呼びやすい。最初はささいな愚痴もツイートするたびにウケるから思想がどんどん先鋭化されていってしまい、やがて手のつけようのないモンスターが生まれてしまうのです。

 ちょっとした愚痴に対して1000いいねがつくような世界で正気を保てるほうがどうかしてます。何もかも「お前は悪くないよ」と言ってもらえる世界で誰が歯を食いしばって現状を変える行動をするのでしょうか。

 そういった意味で一周回って今のSNSは女性を生き辛くする装置になってしまっているなと感じます。



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