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考え方

資格が実務に役立つことはないが、取得メリットは多分にある

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 どれだけインターネット上で当てこすってみても、簿記やFP、基本情報技術者の試験の日になると必ずこう言う人が現れます。そう―

 「資格なんて取っても実務では何にも役に立たない」

 です。

 このトピックに関してはインターネット上で散々議論されていますが、未だ決定的な論が出ていないため、今回はこの件について論点をまとめてみたいと思います。

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 まず結論から言うと「資格は基本的に実務に役立つことはない」です。

 国家医師免許や弁護士資格のような、それを持っていないと営業を認可されないような免許ならまだしも、民間で主催されている資格試験が実務に役立つことはまずないのです。それもそのはず、民間資格はどれも「○○に関し最低限の知識と技能があると認める」と謳っているだけで、「これを取ったら△△万円稼げるようになります!」と銘打ったものは(僕が知る限り)存在しないからです。

 資格が実務に役立つ/立たないで両者が交わることがないのは、お互いのスタンスが違うところに起因します。

 そもそも資格は何のために取るべきかと言うと、前述の通りその分野に関し最低限の知識と技能があり、かつ、自身がコツコツと勉強を続けられる人間であると証明するために取るのです。例えば転職の面接の際に舌ベロ一本で自分の実績やスキルを証明できればよいのですが、実績を語れるだけのトークスキルを保持していたり、他人に理解しやすい実績が出るような業務に就いている人は非常に稀でしょう。

 僕の話をすれば、自分は20代後半からエンジニアに転身したのですが、弱小メーカーから大手企業に転職する際はそれはもう苦労しました。未経験からエンジニアとしてまずは弱小メーカーで修行をし、そこである程度の実績を出したのですが、これが伝わらない。それはそうですよね、元々Fラン文系私立大学出身の人間が弱小メーカーで1~2年勤めたぐらいで大した実績なんて出るわけないし、それを体重50kg前後の細っそい兄ちゃんが口の上だけで語ろうとしたところで嘘くさくて仕方がないんです。

 その後、口だけで実績を語ろうとしてもダメだということに気づき資格を何個か取得するのですが、そこからの面接での反応は段違いでした。具体的にはVBAエキスパートやTOEIC875点を取得するわけですが、こういった資格という「どこまで知識があるのか」「どこまで努力ができる人間なのか」という後ろ盾があると説得力が全く変わってくるのです。

 繰り返しになりますが、資格は誰にでも分かる共通のモノサシとしてその分野に関して最低限の知識や技能があると他人に一発で理解してもらうために取るのです。

 方や資格は取っても実務に役立たない論を唱える人は、本人も「資格は実務に役立たない」ことや「資格は自分の能力を他人に理解してもらうために取るもの」というのは理解していると思うんですよ。ただ、色々ひっくるめて資格試験の有用さを認めてしまうと「お前も取れ」と言われかねないので雑に「資格は役に立たない」って言ってるんです。それと同様に資格は実務に役立つ論を唱える人は、資格は実務にダイレクトに影響することはないと分かりつつも、自分は資格を取ってしまっているので「資格は実務に役に立つ」と唱えたほうが有利になるので雑に「資格は(実務に)役に立つ」と行っているのです。双方でやましい気持ちがあるから微妙に噛み合わず、いつまで経ってもこのトピックは平行線になってしまいます。

 資格は役に立たない論を唱える人の中には自分の学歴を誇る人は少なくないのですが、義務教育+高校のカリキュラムという、おおよそ「実務には役に立たない」勉強がどれだけできたかを測る学歴なんかを誇示してみてもそれこそ片手落ちなのではないでしょうか。でも世の中においてなぜ学歴が有用視されるかというと、まさに「実務には役に立たず面白くもない事柄を、思春期の遊びたい盛りに遊びを我慢して、効率よく勉強できたか」を証明するモノサシになり、それが翻って「興味のない事柄ですら努力(勉強)できるんだったら別のことも同じくらい努力できるだろう」と思ってもらえるからなんですよね。

 なんにせよ、資格は何のために取得したいのかをハッキリさせてから挑まないといけませんね。ただ漠然と勉強したってそれが実務に役立つことはまずないのですから。

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