- マルチディスプレイを導入したいけど、PCモニターは高くて手を出すのに躊躇してしまう
- なんとか安く導入する方法はないのだろうか
- 設定も難しそうで自分でセッティングできるか不安
今回はこのような疑問にお答えします!
日常的にPCを触る人で、マルチディスプレイを導入したいと考えているものの値段がネックとなり踏みとどまっている方はぜひとも
ハードオフかブックオフのジャンクコーナーにある格安PCモニター
を検討してみてください。ジャンクコーナーのディスプレイであれば通常2万円程度するPCモニターが3000円程度で購入することもできるのです! またマルチディスプレイの設定も簡単で、ケーブルを挿すだけでPC側が自動的に認識してくれるのでこちらで設定することはほとんどありません。
ジャンクコーナーで買い物をするとなると「ちゃんとモニターは映るのだろうか…」など心配する点が多くあると思いますが、ここは過去ジャンクコーナーを数多く利用してきた僕が購入時に注意すべきポイントなどを交えながら解説します。
ハードオフ/ブックオフでジャンク品を買え!
Amazonのマーケットプレイスやメルカリなどで高品質な中古品が格安で買えるようになった昨今、意外とハードオフやブックオフのような実店舗型中古品販売店は見落とされがちです。ネット型の中古販売サイトだとPCディスプレイのような電子機器は発送にお金がかかり、思ったよりも安価では購入できないことが多いのですが、発送費用がかからないハードオフ/ブックオフだとそういった機器がとても安く買えたりします。
ジャンク品でも十分動作可能
ハードオフでは状態の良くないモノ、発売からかなりの年月が経ってしまい商品価値が著しく低いものを「ジャンク品※1」として売っています。とはいえ少なくともPCモニターについてはどれも実用に耐えうるものしか店頭においてないのです。「ジャンク」と聞くとさも全く動作しないかのような印象を受けてしまいますがそんなことはありません。画面が汚れている・キズがついているなどの難点はあるものの十分使えます
※1.「ジャンク品」と銘打っているのはハードオフのみでブックオフでは明記なし。
この画面が汚れている・キズがついているというのがポイントなのですが、近頃の中古販売の品質管理は非常に厳しく、少しでもキズ汚れがつこうものなら価値が大幅に下がります。そこが狙い所なのです。
僕が初めてPCモニターを買ったときはハードオフのジャンク品で3000円でDELLのモニターを買いましたが、全体的に薄汚れているわ画面に大きなキズがあって当初は「嫌だなぁ」なんて思っていたのですが、使い始めて1日で慣れました。正直PCモニターは画面しか見ていないので本体の汚れなど気にならないし、画面に入ったキズも一度映像が映ってしまえば光に隠れて見えなくなってしまうのです。
例えばこのPCモニターですと本体にシール跡があることと、映像入力形式がD-Sub(VGA)にしか対応していないことから税込み1650円で売られています。
初心者がとりあえず作業効率を上げたいということで買うにはこれくらいで十分です。
HDMIには未対応なことが多い
5000円以下でジャンク品のPCモニターを買うとなると高画質な映像表示が可能なHDMIには対応していないことがほとんどです。
映像の入力形式はD-Sub(VGA)がメインとなりますので、その点注意が必要です。
最近のPCではHDMIもしくはDisplayPortにしか対応していないことがほとんどですので、自分のPCがどのディスプレイケーブルに対応しているか確認しましょう。もしHDMIにしか対応していない場合は別途専用のケーブルが必要になりますので、そちらについても解説していきます。
PCモニターを買うときの注意点
- 店員さんに頼んでPCモニターを表示してもらう
- 各種ボタンが動作するか試す
- 映像入力ポートがどうなっているか確認する
- 電源コード・映像ケーブルは付属しているか確認する
店員さんに頼んでPCモニターを表示してもらう
ハードオフにしろブックオフにしろ、展示してあるPCモニターは基本的に店員さんに頼めば映像表示してもらえます。今まで色んな店舗でお試し表示させてもらいましたが「購入を検討しているので」と言えば嫌な顔をされたことがありません。(試運転してもらうときは周りにお客さんがいない暇そうな時間帯を狙いましょう)
だいたいの品は特に問題なく表示されると思いますが、中には映像の色合いが作業をするにはあまりにもおかしかったりするものもあるので、その点を確認しておきましょう。
各種ボタンが動作するか試す
映像が映るのを確認できたら、今度は各種ボタンがちゃんと動作するか試してみましょう。
ジャンク品に限らずよくあるのが「電源ボタンで画面のON/OFFを切り替えるのにちょっとテクニックが要る」というものです。全く動作しないわけではないのですが、普通にボタンを押しただけでは動作をせず、押し方にテクニックが必要だったりすることがあります。
あとは明るさやコントラストも設定がちゃんとできるかも見ておきましょう。
映像入力ポートがどうなっているか確認する
先ほど言及した通り、ジャンク品は一昔前の主流規格であるD-Sub(VGA)にしか対応していないことが多いです。
自宅にあるPCがD-Subに対応していれば問題ありませんが、今の主流規格であるHDMIにしか対応していない場合は別途ケーブルが必要になるので、確認しておきましょう。
電源コード・映像ケーブルは付属しているか確認する
5000円を切るジャンク品は電源コードや映像ケーブルがついていないことがあるので、こちらも確実に確認しましょう。
その場合はハードオフ/ブックオフの店舗内で別途ケーブルが買えるはずですので店員さんに相談してみましょう。
電源コードや映像ケーブルを別途購入したい場合
もしPCモニターに電源コードや映像ケーブルが付属していことが家に着いてから判明した場合、Amazonや楽天などで購入する必要があります。
「どれを買えばいいの?」という疑問もここでお答えします。
電源コードは2種類のタイプがある
PCモニターの電源コードは2種類のタイプがあり、それが「3ピンプラグタイプ」と「ACアダプタータイプ」になります。
3ピンプラグタイプ
PCモニターのほとんどはこの「3ピンプラグタイプ」を採用しているので、大抵はこのプラグを使用すれば電源を入れることができます。
ACアダプタータイプ
稀にですが大型のPCモニターの場合、アダプターが必要なことがあります。その場合はメーカー純正でなくてもAmazonや楽天で汎用アダプターが売っていますので、そちらを使えばOKです。
アダプターの商品概要に「どのメーカーのPCモニターに対応しているか」が書いているので、そちらを参考にしましょう。
映像ケーブルは数種類ある
映像ケーブルでPCとモニターを接続する場合にはいくつか方法がありますので、そちらを紹介いたします。
PC:HDMI モニター:VGAの場合
D-Sub(VGA)からHDMIに変換するケーブルが売られているので、それを購入しましょう。
ただこのD-Sub(VGA)⇔HDMIの変換ケーブルはモニターやPCとの相性があるらしく、たまに映らないことがあるので注意が必要です。
D-Sub(VGA)から直でHDMIに変換する下記のケーブルも買ったのですが、そちらは映りませんでした。
PC:USB Type-C モニター:HDMI
モニター側にHDMI入力端子があることが前提ですが、PCからUSB Type-Cで映像を出力することも可能です。
通常こういった変換ケーブルは映像を出力するためのソフトをインストールしなければいけないのですが、本製品はPC/モニターに挿せばすぐに使えてしまうスグレモノです。
特に表示の遅延も発生しません。
PC:USB 3.0 モニター:HDMI
さきほどはUSB Type-CだったものがこちらはUSB 3.0。ただし本製品はあまりオススメをしなくて、このケーブルを使って映像出力をする際はソフト(ドライバ)のインストールが必要となり、また描画も数ミリ秒遅延があってストレスがかかります。
デュアルディスプレイの設定方法
さて、PCモニターも電源コードも映像ケーブルも揃ったところで設定を行います。
PCとモニターを接続して、モニターの電源を入れると、PCで自動的にモニターを認識し何かしら表示がされるはずです。
このとき画面がずっと真っ暗なまま変わらない場合は各種コードやケーブルの接続を確認してください。もし確実に接続されているのにもかかわらず何も映らない場合は変換ケーブルの相性を疑ってください。(どうしても映らない原因がわからない場合はPCとモニタ一式をもって買った店舗に相談に行くのもアリです)
モニターに何かしら映像が映った場合はWindowsのデスクトップの何もないところで右クリックをし、ディスプレイ設定を選びます。
マルチディスプレイの項目から「表示画面を拡張する」を選択。
これで設定は終わり。
ディスプレイの左右配置がおかしい場合は「ディスプレイの選択と整理」から画面の1、2を入れ替えればOKです。
以上がマルチディスプレイの設定となります。
2画面だけでなく3画面にするときも特殊な操作は不要です。
以上が「マルチディスプレイ(モニター)を格安で導入&簡単に設定する方法」でした。
PCでの作業効率は1画面と2画面以上で雲泥の差ですので、日常的にPCを触る方であれば誰にでも導入をオススメしたいです。
そして意外と見落とされがちなジャンク品を有効活用していきましょう!!