※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

フィリピン語学留学

俺のフィリピン留学記録 Vol.7(7週目)

前回記事
philippines-study-06_thumbnail
俺のフィリピン留学記録 Vol.6(6週目)

※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います  フィリピン留学も6週目となり、遂に前半戦が終了しました。  想像以上にスピーキング能力の向上に苦戦しつつも、雑談をする程度であれば問題な ...

続きを見る

※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います

 フィリピン留学も7週目に入り、後半戦がスタート。

 今回はふとしたタイミングで日常会話能力が身についていることに気づきます。

この記事の筆者

・30代組み込み系エンジニア
・技術者としてのキャリアの伸び悩みを感じ、会社を退職
・9月から3ヶ月間フィリピン(セブ)で英語留学を実施
 ・一人部屋
 ・1日計6コマ
  ・マンツーマン:4コマ
  ・グループレッスン:2コマ

色々試してみて、逃げ道がないことを知る

 さて、月曜から留学後半戦の授業がスタートしました。

 留学の前半は、なかなか向上しないスピーキング能力に対して「いったいどういうトレーニングをすれば最速で技能が向上するんだ!?」と悩んでいました。 けれど前半戦を終えて、「英語で言えなかったところはメモを取って、後から調べて、次に同じような機会が巡ってきたときに備えて頭に入れておく」という愚直な方法を取るしかないのだなと悟りました。

 そして、フィリピンに来てからずっと『Duo3.0』『ユメジュク』『瞬間英作文』『瞬間英作文シャッフル』を復習していたのですが、こちらも一通り終わりました。

 愚直にやる他ないという悟りと、教材の復習が完了したことから少し肩の力が抜け、今日はまた一段とスムーズに英語が話せるようになった気がします。

 過去の勉強経験を振り返ってみても、いろいろ試してもがいているうちに逃げ道が塞がれ、結局オーソドックスな勉強スタイルに収束していくことが多くありました。 今回のスピーキング能力向上の方法に関しても、また同じことが起きたようです。

 何でもとりあえずやってみるものですね。 悩んでいても答えは出ないので、とりあえず行動してみる。そうすると、おのずとやるべきことが見えてくるのだなと改めて痛感しました。

 

グループクラスのヤングたち

 現在受けている2つのグループクラスのうち、1つに新入生が3人ほど追加されました。ところが、この新入生たちは全員が未成年で、一番若い子は16歳とのこと。以前話題に上げた桜井さんが17歳なので、最年少記録を更新です。

 こちらのグループクラスでは僕が最古参となっていますが、先週までは拓哉君もいて気心知れたメンバーだけで、熱気に溢れながらやりたい放題の授業をしていました。しかし拓哉君も抜けてしまい、新しいメンバーが加わったことで、多少ぎこちなさも感じ、「前のメンバーのままが良かったな」とも思ったり。

 いやーでも、この年齢になると若い子とどう接していいか分からないものですね。 桜井さんの場合は同期なので対等な立場で話ができますが、後から入ってきたヤングたち相手だと、何を言っても「うっとうしい年上感」が出てしまう。

 歳を取るって、嫌だなと思いました。

 

踊る富美加御殿

 昨日新しい子が3人入ったグループクラス。今日も教室に行ってみると、先に18歳の韓国人の女の子・ハニがいたんです。

 このグループクラスには未成年が3人入ったと言いましたが、それが16歳/17歳/18歳と見事に歳が並んでいたんですね。

 教室には僕とハニの二人っきりだったので、折角ということで 「ハニ、君は18歳って言ってたけど、今は高校3年生?それとも大学一年生?」 と聞いてみると、彼女はふっと笑って、 「バカねぇ。私が18歳なわけないじゃん。Hiroyuki、あんたと同い年よ(笑)」 と、少しバカにした口調で返されました。

 どうやら昨日の自己紹介のとき、他の二人が16歳、17歳と言ったので、冗談交じりに18歳と答えたら誰もツッコんでくれなくて焦ったとのこと。
 日本人もそうですが、韓国人も童顔な上、向こうの女の子はスキンケアに日本以上に熱心なので、歳が分からないんですよね。それにハニは清水富美加にそっくりで、もともとの顔立ちが童顔なんです。

「(初回から18歳ってブチ込むとは、なかなかええ度胸しとるやん)」と思っていると、同じく古参の翔平君が来ました。

「翔平君、ハニの歳っていくつか分かる?」

 ここで僕は悪ノリして、ハニの見えないところで「18」とサインを送りました。翔平君も素早く察知して、

「う〜ん、18歳?」

 と言うと、ハニは満更でもない様子。

 その後、16歳JKの南さんがやってきたので、同じように隠れてハンドサインを送りつつ「ハニはいくつだったか覚えてる?」と聞いてみると、「18歳」と回答。今度は17歳のタイ人テンが来たので同じように質問し、「18歳」と答えさせました。

 もうこの時点でハニはノリっノリに。でもこれがいけなかった。

 昨日一日で授業のシステムを理解したのか、今日はもう大車輪の活躍でクラスを回しまくり。
このクラスはひとつのトピックをディベート形式で順番に答えていくのですが、ハニは「Shouhei、あんたなんか意見ありそうね。あなたはどう思ってるの?」と、講師そっちのけで次々と話を振っていくんです。

 これには僕と翔平君も目を見合わせて苦笑い。もう完全に踊るさんま御殿形式でMCをやってしまっている状態。

 と、そこに遅れてやってきたアラブ人の古参メンバー・バーディ。昨日欠席していたのでニューカマーが3人もいることに驚きつつ着席すると、すかさずハニが、 「あんた誰?はい、自己紹介!」と合いの手。

バーディ「(おいHiroyuki、これどういうことだ?)」

僕「(目を伏せる)」

 その後、韓国版・清水富美加の司会っぷりに講師、ワイ、翔平君、バーディ全員が苦笑い。
 てかアラブ人を困惑させるって、めちゃくちゃ難しいですからね。

 どうやら僕はとんでもないモンスターを錬成してしまったようです。

 

カフェインの副作用

 『俺のフィリピン留学記録!』のメインコンテンツとなりつつある僕の体調不良。

 今朝、授業が始まる前に眠気覚ましとしてカフェに行き、ブラックコーヒーを飲んだんです。
 「いやぁ、授業が始まる前にこうやってカフェでゆったりとコーヒーを飲むのもいいもんだなぁ」と思いつつ、リラックス。
そして、時間になったら1限の授業に向かいました。カフェインのお陰で目がバッキバキに冴えていて、朝から脳が回る回る。

 「これなら毎日コーヒー飲んじゃおうかな♪」と思っていると、2限目あたりからすごく気持ち悪くなってきたんです。

 もともと日本にいたときからコーヒーは好きだったのですが、フィリピンに来てからブラックをほとんど飲んでいなかったので、カフェインに対する耐性が低くなっていたようです。

 僕は「絶対に授業は休まない」と決めていたので意地になって出席しましたが、なかなか厳しかったです。(一応夕方には回復しました)

 咳もまだ止まらないのに、勘弁してくれよ。

 

勉強トナラー

 愚痴回。

 トナラーっているじゃないですか。例えばスーパーの駐車場で、他がガラ空きなのにわざわざ自分の隣に駐車してくる人みたいな。

 僕の学校の自習室でも似たようなことが起きています。前々から、モンゴル人の女の子が小さな声で英文を音読するんです。本人は「他の人に聞こえていない」と思っているのでしょうが、微かに聞こえるのが地味に気になってしまっていました。

 そこで、日中は仕方ないとしても、放課後に空き教室を利用できないか教務課に相談しました。すると、特別に僕だけ放課後の空き教室を使う許可をもらえたんです。どうやら教務課も、空き教室の利用をオープンにすると問題が増えるので、内々にしておきたかったようです。

 それ以降、僕は快適に空き教室で勉強していたのですが、しばらくしてから女の子たちが僕の真似をして、空き教室で勉強し始めました。

 この空き教室の構造が少し厄介で、カラオケのようにひとつの通路を挟んで両サイドに教室が並んでいます。出入口の扉には人の目線サイズのすりガラスがあり、普通にしていれば中の様子は見えません。ただし、下から覗き込むか、背が高ければ上から見れば誰がいるか確認できるんです。

 空き教室で勉強してもらうのは構わないのですが、利用がグレーゾーンなせいか、女の子たちは毎回僕の隣や向かい側の教室を選ぶんですよ。空き教室なんて他にもあるのに、毎回わざわざ僕の近くを選んでいるので、「もし怒られたら『あの人もやってるじゃないですか!』と言いたいんだろうな」と思います。

 さらにキツイのが、そういう女の子たちの教室に、陽キャの男たちが代わる代わる様子を見に来ること。「勉強やってる〜?」と調子を伺うようにフラフラやってくるんですが、直接その子たちの教室に行けばいいものの、間違って僕のいる教室の扉を開けたり、すりガラスから覗き込んで中を確認しようとするんです。

 もう、ほんとに…どいつもこいつも一人でストイックに勉強できないのか。

 

自分の中でカチッと何かがハマる音がした日

 土曜日は自分の中で英語学習について大きな進展が2つほどあったように思えます。

 1つ目は、日常会話がほぼ問題なくなってきたこと。

 今日は昼過ぎから一人で近所の教会兼博物館に行ってきました。
 つい先日までは一人で学校の外を歩き回るだなんて想像もできませんでしたが、フィリピンに来て2ヶ月も経過するとさすがに慣れも出て、平気になりました。

 寄り道をしつつ30分ほど歩き、現地に到着。
 すると教会の入口で50代ぐらいの男性に「君は日本人か?」と話しかけられます。
 その男性は教会のスタッフだそうで、自身が日本で仕事をしていたこともあって日本語が多少できるということで日本人相手にガイドをしているとのこと。あと他に2〜3人、別のガイドスタッフがいたのですが、そちらは恐らく韓国人or中国人相手にガイドをしているのかなと思います。

ガイド「俺は日本のNagoyaってところで新幹線の工事をしててさー」
僕「名古屋!!?? 僕名古屋出身なんですけど!!」

 と思わぬところで共通点が見つかります。
 このガイド、恐らくは入口で2〜3分ほど説明して「こんな感じで通路を進んでいってね」と言うぐらいだったのでしょうが、思わぬ共通点に話が盛り上がり、結局30分ほど僕の博物館巡りに帯同してくれました。

 一通り博物館を巡ったところで僕は帰ることにします。
 そして喉が渇いたので帰る途中、ローカルの飲食店に入ります。

僕「じゃあこのアイスレモネードをお願いします」
店主「ごめんね、今無理なんだよ。材料を切らしてて、調達してる最中なんだよ」
「あとどれぐらい待ったら飲めるようになります?」
「30分かなぁ」
「うーん、微妙ですね。…すいません、今日はやめときます!」

 次なる飲食店を目指します。
 5分ほど歩いているとタピオカ屋があったので、そちらに入ります。

僕「このブルーハワイをお願いします」
店主「甘さ、どうする?」
「甘さってなんですか?」
「(英語で説明されるもよく分からない)」
「すいません、ご存知の通り僕は英語が達者じゃないので今の説明全然分かりませんでした! とりあえず店主のこと信用してるので、お任せでお願いします!!」

 こうしてブルーハワイのタピオカを手に入れました。
 かなり喉が渇いていたこともあり数分で飲み干すと寮に戻ります。

 寮に戻ったところでふと気づいたのですが、日常会話であれば全然対応できてるんですよね。
 わずか数日前までは飲食店でオーダーすることはおろか、学校の外に出ることすら困難だったのに今では普通に店に入って店員と話すこともできるし、相手の言っていることがよく分からなければそれはそれで対処できるようになった。

 もちろん「流暢」とはかけ離れた英語スキルではあるのですが、現地で生活していく上では特に問題なくなったのかなと思います。

 2つ目はスピーキング能力向上のためのトレーニング方法が掴めたこと。

 来週マンスリーテストの2回目があるということで、その対策を今日しました。

 僕は特にマンスリーテストでスピーキングの出来が悪い。中でも3つあるテストの中で「写真を見せられてその情景を英語で表す」という試験が全然できていなかったんです。

 まずGoogleで色々情報収集をしてみたら、この写真描写試験、IELTSでも似たようなことをやっているんですね。
 そのIELTS対策のページを読んでいると「どういう順番で説明をすればよいか」「どういうフレーズを使って描写すればよいか」が書いてあって、僕はとりあえず午前中いっぱいを使って、その例文を全部丸暗記したんです。

 するといざ他の練習問題に取り組んでみるとスラスラ話せる。
 今まで僕が写真描写試験が出来なかったのも、単純に「この試験ではどういった順序で、どういったワードを使って説明すればよいか」を知らなかっただけなのです。

 言われてみれば当たり前だし、僕自身も過去に何回か言及していますが、英語が話せないのって単純に「こういう状況では、こういうワードチョイスをすればよい」というのが分かってないだけなんですよね。
 翻って言語学習は「こういう状況では、こういうワードをチョイスする」というパターン暗記の集大成にしか過ぎないのです。

 英語を話すためには英単語を覚える際に3つのステップが必要になります。

①その単語は何を意味するか理解する
②その単語はどういう状況・文脈のときに使えばよいか理解する
③その単語を実際に使う

 リーディングの場合は正直①の単語の意味さえわかっていれば、なんとなくで文全体の意味は取れてしまいます。でもいざ自分が喋るとなると文脈も理解していなければならないし、実際に使ってみて舌に馴染むようにしなければスラスラとは口から出てきません。

 

 うん、ここまで書いていて自分で思ったのですが、とりとめがなさすぎるしあたり前のことしか言ってないですよね。

 うまくこの感覚を説明するのは難しいですが、今日は自分の中でスピーキング能力向上のためのメソッドが自分の中でカチッとハマった気がしました。

 

日本とインバウンドマネー

 日曜は友人と一緒にショッピングモールに行ってきました。

 今回行ってきたショッピングモールは映画館が入っているほどの、そこそこの規模の大きな建物。 ひと通りショッピングを楽しんだあと、このモールには展望スペースがあることを知り、行ってみようということになりました。

 展望スペースに着いてみると、向こうに見えるきれいな海にテンションが上がり、「おー、なんてきれいな海なんだ!!」と言い合いながらスペースの端に行ってみると、その手前にはスラム街が広がっていたのです。 ひとたび地震や台風、津波が来てしまえばひとたまりもないような建物です。 (人様が住んでいる場所をこう評するのはどうかとも思いますが)

 ある種、資本主義というか国の豊かさの象徴であるショッピングモールと、そのすぐ真裏に存在するスラム街のコントラストに、我々は思わず声を失ってしまいました。

 先日、とある講師と国の産業についての話になり、フィリピンで一番有名なIT企業はどこになるのか聞いたことがあります。 その時、彼は悲しそうに「フィリピンに有名なIT企業はないね。この国は基本的に観光しか売り物がないから」と言っていました。

 フィリピンに来てから街で多くの観光客を見かけますが、特に欧米人の横暴さは目に余るものがあります。 まずゴミは自分たちで片付けようとしないし、スタッフを使用人のように扱うのです。お金の使い方も「受けたサービスの対価としてお金を払う」というよりは、「金を恵んでやっているんだから俺らの言うことを聞けよな?」といった感じです。

 日本人の感覚であれば「職業に貴賎なし」ということで、例えば清掃スタッフに対しても、たとえこちらがお金を出す側だとしても「掃除してもらっている」という態度を取ります。 しかし、欧米人の頭の中には人種や職業のランク付けがあって、自分より下の者に対しては横柄な態度をとっても良いと思っている節が見受けられるのです。

 昨今、日本ではインバウンドによって外貨を稼ごうという機運がありますが、それはかなり難しいし、悲しいことなんじゃないかなぁと思うのです。

 インバウンドで稼ぐというのは、"外国のお客様に頭を垂れてお金を頂く"ということと同じです。 そこには対等なやりとりは発生しないんですよね。こちらは対等と思っていても、向こうはそう思っていない。

 かつて日本の主力商品であった家電のような「技術の売買」であれば、向こうも「それを売ってください」という態度になります。しかし、インバウンドはこちら側から「買ってください」という態度を取るので、際限なく買い叩かれてしまうのです。

 フィリピンに来てから日本の良さを日々痛感します。 これだけ個々人の意識が高くて、平均的な学力も高い。そんな国の主力商品がインバウンドになってしまうのはとても悲しい話です。

次回
philippines-study-08_thumbnail
俺のフィリピン留学記録 Vol.8(8週目)

※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います  遂にフィリピン留学生活も2ヶ月が終わりました。  2回目のマンスリーテストがあり、どの教科も英語力が伸びてはいるのですが、課題も多くある ...

続きを見る



-フィリピン語学留学
-

© 2024 名古屋とエンジニアリング