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TOEICを初めて受験する人のための勉強法 -模試を3回分×3周やれ-

 高校や大学を卒業してから一切英語を触ってこなかったものの、会社の昇進要件などでTOEICを受験しないといけなくなった人が、まず最初にやるべきは「TOEICの模試3回分×3周をやり、問題と解答をすべて暗記すること」です。

 

 始めに僕の経歴を紹介しておくと、僕は入学試験に英語の科目が受験必須ではないほどのFラン大学出身者です。今日の日本の大学入試制度で、英語をかわして入学が出来る学校がいかほどのレベルか想像してみると、これは相当に頭が悪いということを示しています。

 当然英語力など学生時代は皆無で、年齢がアラサーになったことから自分のキャリアに危機感を覚え、英語の勉強を開始。コツコツと勉強を積み重ねてきた結果現在ではTOEIC855点を取得することができました。

 特に僕の場合はこの「模試3回分×3周勉強法」でTOEIC665点から855点と一気に190点もスコアアップしたという実績があります。(TOEICの受験自体はコロナ禍で試験が中止になり、だいぶ間を空けざるを得ませんでしたが)

TOEIC_UP

 今回はこの勉強法のメリットや具体的なやり方について解説していきたいと思います。

 

TOEICはパターンの試験である

 まずTOEICという英語の試験はパターンが決まっているので、それを覚えるのが一番効率がいいのです。

 

パターン例

・問題文のシチュエーションが決まっている

・問題文で訊かれることが決まっている

・使われる単語と熟語が決まっている

 

 これらがどういう事なのかは以下の通り。

 

問題文のシチュエーションが決まっている

 TOEICの問題文で登場するシチュエーションはパターンが決まっています。

 登場するシチュエーションとして最頻出なのが「空港で飛行機に乗るつもりが、予定の便が何らかの理由で遅れてしまい、別の便を使う」というものです。

 他にも「家電量販店で家電製品を買ったが故障していたので返金を求める」や「映画館に行ってみると、観たかった上映回が満席になっていたので仕方なく別の映画を観る」という状況が頻繁に登場します。

 このようにTOEICでは「元々○○するつもりだったが□□の理由で予定が変更になり、結局△△になった」という流れが決まっています。

 この流れがわかっていれば多少単語が聞き取れなくても話全体が理解でき、余裕を持って回答ができるのです。

 また「そのシチュエーションがどんな状況であるか分かっていないと聞き取れない or 理解できない単語」もあります。

 例えばリスニングで「クール」としか聞こえないような発音があったとします。
 実はこれ、callのイギリス訛りなのですが、映画館では上映時間になると『呼び出し』の意味でcallが使われると事前に知っていれば「『cool』と聞こえてるやつはどこかの国の訛りで、本当は『call』なんじゃないか?」と推測することができます。

 もしこれで「映画館ではこういう単語が使われる」という事前情報がない場合は「クール」と出てきた瞬間に中途半端に聞き取れてしまうため「なんで映画館でcoolが出てくるんだ!? 新作映画が面白そうとかなんとか言ってるのか!!??」と混乱して、その後のリスニング音声は全く頭に入らなくなるでしょう。

 

問題文で訊かれることが決まっている

 続いて「問題文で訊かれることが決まっている」ですが、特に長文の場合ですと英文を読まされたあとには

・What are they discussing?(彼らは何について議論していますか?)
・What is the article mainly about?(この記事は何について書かれていますか?)
・What is the main purpose of the e-mail?(このメールの目的は何ですか?)

 と訊かれます。

 訊いてくる内容が事前にわかっていれば、それを頭に浮かべながら英文を読み聴きでき、より高得点を狙えます。

 また質問文として使われる単語も決まっているので、本番でいちいち「あれっ、articleってどういう意味だったっけ?」となるぐらいなら事前に覚えてしまえばいいんです。

 

使われる単語と熟語が決まっている

 TOEICでは基本的にネガティブな単語や熟語は使われません。

 それこそ日常会話ではよく使われるであろう「ugly(ひどい)」「break up(恋人と別れる)」というような言葉は登場せず、代わりビジネスの場では一般的な「conference(会議)」「booking(予約する)」は1回の試験中、幾度となく現れます。

 これらのビジネス用語はTOEICの試験となると急に頭に出てこなくなるものです。「あれ、カンファレンスって"会議"的な意味で使ってたけど、それだとmeetingと何が違うんだろ」「ブッキングって予約だったはずだけど、なんか"予定を無理やり突っ込む"的なイメージがあるよな・・・」など。

 日本でも度々耳にすることからヒラの場で落ち着いて聞くとなんとなく理解できる分、そこで延々と時間をかけてしまうのが落とし穴となります。

 一般的な大学受験用の英単語帳や、割とTOEIC寄りの単語・熟語帳であるDuo3.0であってもTOEICに出てこない単語が多く登場するので、そういった参考書で単語の勉強をするのは無駄が多い。かといってTOEIC用の単語帳で覚えたとしても単語単発で理解できても、問題文のイチ要素として登場したときにすばやく意味が取れるかと言うと怪しいので、実際の問題文中で覚えてしまいましょう。

 

どの模試本を使えばよいか

 答えは「売れ筋の模試本だったら何でもいい」です。

 TOEICの公式問題集は解説が簡潔すぎるので初学者には向いておらず、一般の出版社が出している模試本をオススメします。
(どうしても公式問題集がいいというのであれば、それでも可)

 選び方は自分の好きな紙質であったり、サイズであったり、フォントなど、どれでも構いません。

 ちなみに僕はAmazonで一番人気だった『TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分』を選びました。

 

模試3回分×3周をこなすのにかかる時間

 1日1時間の勉強で3~4ヶ月かかります。
 (僕の場合は模試と並行で別の勉強もやっていたので4ヶ月かかりましたが、模試にかかりっきりであれば3ヶ月で終わらせられるでしょう)

TOEIC模試

 

具体的な勉強法 

 模試3回分×3周勉強法はシンプル。

 問題文から解答まで、自分が聴き取れない・読解できない単語はなくなるまで復習をするということです。

 1周目は試験本番同様に2時間キッカリ時間を測ってやってみるのがいいのですが・・・ たぶん初回はそんな集中力もないと思うので、とりあえず自分の実力だけで解いてみてください。

 2周目は解答を見つつ、模試本に載っている単語はすべて理解できるようにしてください。
 リスニングパートは日本語文を見たら英語が言えるようにする。暗記力に自信がない場合はたまに英文を見てもいいです。日本語訳から英語が出てくるようになれば、おそらく音声を聞いてもひとつの単語も落とすことなくすべて聞き取れるようになっているでしょう。
 リーディングパートはまず英文を見たら日本語訳が即座に出るようにしてください。その次に「なぜその答えで合っているのか」という理由を口で説明してみてください。英文が暗記できてしまうと答えも自動的に丸暗記してしまうのですが、「なぜそうなるのか」を説明できないと次に応用できません。頭の中で理由を解説するのもいいですが、口に出して他人に説明する形をとってみるとより記憶に定着するので、ぜひ口に出しましょう。

 3周目は念押しで復習。基本的には2周目でしつこいほどの復習をして問題から解答まですべて覚えるのですが、すこし時間を空けて再び取り組んでみることで記憶を確固たるものにします。

 

 以上が「TOEICを初めて受験する人のための勉強法」の解説でした。

 これからTOEICを初めて受験しようとする人の中には最初に単語や文法をしっかりと勉強してからテストに挑もうとする人がいます。

 総合的な英語力をつけたいのであればその勉強法でいいのかもしれませんが、我々はあくまでもTOEICでハイスコアが取れればいいのです。

 だとすればまずは本番形式の問題を解いてみる。

 そこで分かった弱点をあとから補強していくのが一番効率的な勉強法なのです。

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