先日ラジオを聴いていると「数年後に社会人になるにあたって、学生時代は何をしておけばよいか」というテーマが議論されていました。
その回ではメインMCの方が「学生時代はドラッガーなどのビジネス系の古典と呼ばれる本をたくさん読んでおくべき。時間がある社会人のうちにそういう本を読んでおくと、いざ自分が社会人になって仕事で行き詰まった時に、ふと助けになってくれることがある」と仰っていました。
それを聴いていると、確かに間違ってはいませんがまだ社会を経験していない学生の身分では実利がどうしてもイメージできず、そういう古典に手を伸ばすことはなかなか難しいのではないかと思うのです。
今僕が学生時代に戻れるとしたら何をやるか。恐らく英語とWeb系プログラミングをやると思います。
ただその英語とプログラミングに関してもあくまでそれは僕が今エンジニアとしてバリバリプログラムを書いている身分だからこそ言えるものであって、非エンジニア志望の学生からしたらそれも取り組むのはなかなか難しいと思います。
じゃあ万人に当てはまる「学生のうちはこれをやっておけ!」は何かを考えてみると、それは「PDCAを意識した努力を継続する習慣」だと思うのです。
正直やることって何でもいいと思うんですよね。それこそ英語でもプログラミングでもスポーツでもイベントサークルでも。
自分で目標を立てて、それに向かってPDCAを回しながら努力を継続する習慣が身についていれば、どの職業についても大抵はなんとかなると思います。
で、ここからタイトルにつながる話になるのですが、具体的に「PDCAを意識した努力を継続する習慣」を身に着けるなら、ブログが一番だと思うのですよ。ブログを最低400文字ぐらいでいいので毎日更新して、それを1年継続する。
ブログほどPDCAを回しやすい媒体もなくて、日々のアクセス数は数字として明確に出るし、文章のどのあたりで読者が離れてしまうのかというのもすべて分かってしまうのです。
記事を書くにしてもデザインの設定もすべて自分一人で完結できるので、結果が出るも出ないもすべて自分の責任。それゆえに結果が出なかったときの対策も立てやすいんですよね。
何よりも無料でできるし、どうしても自分に合わないと思ったらその時点で全部消してしまえばいい。更にはアフィリエイトもやればお金まで稼げてしまいます。
どうやっても損をするポイントがないアクティビティってブログぐらいしかありません。
他にもブログを書くメリットは数点あって、まずは文章力が上がること。
文章力はどの企業に入っても必ず要求されるものですし、毎日の日報や上司へのプレゼン資料がサラサラと書けるのは新入社員にとって大きなアドバンテージになります。
社会人にとって必要な文章力は別にキレイな文章を書くことではなくて、とにかく早く文を書くことなんですよ。たとえ内容が拙くてもとりあえずバーッと文章さえ書けてしまえば、あとは上司に「文章は一通り書けましたので、赤ペンを入れてください」と言えばなんとかなってしまいます。
これが何も書いてない状態だと上司としても対応のしようがないので、とにかく書いてしまえさえすればいい。「なんでもいいからとりあえず文章を書け」と言われても筆が全く動かない人って結構いるんですよね。
次にブログを書くメリットとしては、努力を継続したという証明になること。
就活で面接をやるようになると分かるのですが、自分が頑張ったことを客観的に証明するってかなり難しいんですよ。例えば学内でも有数の厳しい先生のゼミに入って、それはもう世間のブラック企業も真っ青なほどしごかれながら論文を書き上げたと。それが自分の中でも「やりきったぞ!」と思っているようなことでも、大学の事情を全く知らない面接官に伝えるのは至難の業。
でもブログであればPV数や更新した記事の数を見せればその凄さが一発で分かる。仮にPV数が思ったように伸びなくても面接の場でこう言えばいいんですよ。
「最初は就活のネタ作り用にブログの更新を始めましたが、1記事最低400文字以上書くと決めて、なんとか1年間毎日更新することができました。PV数こそ伸びずブログは世間で言われているほど甘いものではないと痛感したものの、自分で目標を決めてそれに向かって毎日努力を継続するという習慣が身につきました」
面接で話すネタが無いからと言って下手に「バイトリーダーをやっていた」とか「トイレ掃除を頑張ったおかげで本部から表彰された」とか架空のエピソードを作るぐらいなら、実際にブログを書いてしまえばいい。実際バイトリーダーとかトイレの掃除担当とか、面接官からしたら聞き飽きてますからね。
最後のブログを書くメリットとしては、自分の資産になること。
誰か新しい人と出会って自分のことを知ってもらいたいと思った時にブログがあれば「ブログ書いてるんで、これ読んでおいてください」と名刺代わりになる。ブログを毎日更新して、それなりにちゃんとした文章を書いていれば、ある程度はこちらのことを信頼してもらえるでしょう。
また僕はよく勉強記録をブログにアップしているのですが、自分がやっていることとか勉強方法を、ブログ記事として他人に伝える形で再構築していると「あれ、この勉強の仕方ってよくないな」と気づいたりするのです。
他にも自分が辛かったときの体験を書いておいて、後でそれを見返すと「あの時あれだけ辛かったけど、今はなんともない。だから今後辛いことが起きても、またこのときのように時間が解決してくれる」と心が穏やかになれるんですよね。
ここまでブログを書くメリットについてお伝えしてきましたが、結局の所は真剣に一つのことに向かってひたむきに努力を出来るのであればなんでもいいと思います。
ただ「自分にはやりたいことは何もないよ」と思っている学生さんがいればぜひブログに挑戦してみてください。
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