考え方

やっぱり学歴って重要だよ、という話

 ネットが登場する以前から繰り返し議論されてきた「社会生活を送る上で学歴は本当に必要か(大学は通う必要があるのか)」という話。
 この手の話はネットが登場して個人が企業に頼らなくてもお金を稼げるようになってから一層加熱している感覚があります。

 僕は以前も書いた通りFラン文系私大出身で、学生時代は勉強など全くしなかった人間で、それこそ「大学なんか行ったってなんの意味があるんだよ」を地で行っていた人間なのですが、だからこそ世間のこの風潮に異を唱えたい。

 

 いやいや、学歴ってめっちゃ重要だって!

 

 

 

出身大学の偏差値と年収には相関がある

 学歴不要論の主な言い分としては

  • 今は企業に頼らなくても個人でお金を稼げる時代になったから
  • 受験勉強や大学で勉強したことは社会人になって実務に携わる上でほとんど役に立たないから
  • 一度社会人になってしまえば大学名を問われることは殆どないから

 などが挙げられます。

 

 いくら受験勉強で覚えたものや、大学で習ったものが実務で活かされないからと言って、それだけで学歴(大学)不要論を唱えるのはちょっと早計なのではと思ってしまいます。学歴と生涯年収に非常に強い相関関係があり、また多少の前後はあるものの大学の偏差値順に年収が高いというデータを見る限り、どうやっても学歴が不要という結論には至れないと思うのですよ。

 

 

受験勉強で得られるのは知識じゃなくて、解答を導き出すプロセス

 よく「高学歴でも仕事となるとサッパリな人がいる」と言われますが、世の中に

   A:高学歴だし仕事もできる人
   B:低学歴だけど仕事はできる人

 の割合で言ったらどっちが多いかと言ったら、明らかにAの高学歴で仕事もできる人の方が多いでしょう。

 「一度会社に入ってしまえば大学名を問われることはない」と言いますが、そもそもある程度学歴がないといい会社には入れないわけで。
 仕事をする上では直接的に大学名を訊かれることはないものの、取引先の人でも一流の国立大学出身の人と一緒に仕事をするとその頭の回転の速さに「いい大学出てる人間は違うなぁ」と感心させられることは多々あります。やっぱり仕事ができる人は高学歴なんですよね。

 受験勉強で得られるものって信長がいつ死んだとか、ボールを真上に投げたら何秒後に返ってくるかとか、そういった知識じゃないんですよ。
 受験という限られた出題範囲の中で、自分の全く興味のない事柄を効率よく覚え、テストで相手から出される問に的確に答えるというプロセス自体が後々の社会人生活で大いに役立つのです。

 例えば僕もよく仕事で上司から

 「東城君、最近○○っていう新しい技術が発表されたみたいだけど、うちでもこれ採用すべきかどうかメリット・デメリット挙げつつプレゼン資料作ってよ」

 と頼まれます。

 そうすると僕はその新しい技術の資料を読み込みながら自分の中で咀嚼して、重要な部分だけ抜き出しつつ難しい言葉は上司でも分かるように言い換えてパワポを作ったりします。

 ・・・これって、数学の勉強(およびテスト)のプロセスと全く同じなんですよね。

 教科書に載っている公式などを自分の中で咀嚼して、テストではそれを使った問題が出るので、テストの採点をする教師に分かるように解答を書いていく。

 

学歴があればそれだけチャンスが増える

 そもそも今の(新卒の)就活に歴然と"学歴フィルター"が存在する以上、エントリーできる幅を狭める学歴不要論を唱えることは非常にナンセンスなわけですよ。
 いくら「学歴で差別するな!」と言ったところで、企業も所詮は営利企業ですから学歴フィルターをやめるメリットなど無いわけです。例えば学歴で差別するなと叫ぶ人がある企業の採用担当になったとして、1人の枠に1000人ぐらいが応募してきたらどうやって志願者を捌くつもりなのか。当然のことながら時間的に志願者全員を面接することはできないし、履歴書を読むにしても100人が限界、という状態になったらまず何でフィルタリングするかと言ったら、やはり学歴でしょう。
 余談ですが僕はこの「学歴で差別するな!」という意味がサッパリ分からなくて、15~18歳の一番遊びたい盛の時期に、本当に遊び呆けていた人間と、遊びたい欲を抑えて必死に勉強していい大学に受かった人間が同じ土俵に上がれたらそれこそ差別だと思うんですよね。(高校で優秀な成績を収めながらも金銭的な事情で大学に行けなかったのなら話は別ですが。)

 それによくメディアに出る高学歴なオジサンが「学歴なんか不要だ!」と大見得を切ったりしますが、あれは自分より下の人間がどんどん低学歴になってくれたほうがオイシイんですよね。

 例えばテレビを観ていたって大して人間的なウリがなくても東大卒とあればクイズ番組には呼ばれますし、コメンテーターとしてニュース番組にも出演できます。そして毎年2月ぐらいになれば受験をテーマにした番組や企画が立ち上がるので、そこでもまた出演できたりします。
 芸能界という一番学歴と無縁そうな業界ですら学歴があるとそれだけチャンスが増えるんですよ。

 もちろんこれがビジネスの世界だって同じです。

 

 

学歴がないことの本当のデメリットを話そうか

 これはもしこの記事を高校生の男の子が何かの機会で読んでくれていたら、ぜひ心に留めておいてほしいことなのですが「女の子は自分より学歴の低い男を相手にしません」。これが一番リアルかつキツイ事柄で、残念ながら女性は自分より格下の男を相手にしないんですよ。
 高校にいる間は基本周りは全員同じ偏差値ですし、他の高校とも交流があるわけでもないのでそういったヒエラルキー的なものを感じる機会は少ないでしょう。けれどもこれが大学生となると女の子は同年代の男の子よりも格上の男性と知り合う機会がとても増えるのです。サークルで知り合った他校の先輩やバイト先の社員、一度そういう男性に触れてしまうと正直に言うと同年代の男は子供っぽすぎて話すのすら億劫になってきてしまいます。
 これを人間的な面白さでひっくり返すのは至難の業で・・・ いや、至難の業というかほぼ無理です。僕ら低学歴は自分の好きな女の子が高学歴の男に掻っ攫われていくのを指くわえて見てるしか無いんですよ。

 だからもし今勉強にイマイチやる気が出ない男子高校生がいたらぜひ勉強して高学歴になってほしい。ほんとこれ心にクるから。




 

 そんなわけでネットを見ていたら久々に熱くなってしまったので「学歴不要論」に対しての記事を書きました。
 ただ最後に一つ言っておきたいのが、中には本当に学歴というか大学に通うことが不要な人もいるということです。それは高校のうちから何か秀でた才能があって、大学に通ってる時間がどう考えても無駄という人は無理して行く必要はないかな、と思います。
 しかし世の中そういった人はほんの極小数で、学歴不要論に反応してしまう人の大半は「あぁ~、受験勉強タリぃな。こんな勉強してて何の得になるんだよ」という過去の僕みたいなネガティブな理由で反応しているだけで、後先のことをしっかりと考えているわけではないのかなと感じます。

 

 聞こえのいいセリフを並べる大人に騙されると、後から苦労するのは紛れもない自分ですからね。

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