世の中「なんで俺はこんなにも仕事ができないんだ…」と自分の能力の低さを嘆く社会人は多いと思います。でも、そういう人たちって社会的に成功している人の努力量を正確に理解していないことが多いんですよね。
僕も新卒で家電メーカーの事務職に就いたとき、まず最初に上司からパワポで資料を作るように言われたのですが、定時内の8時間かかってもスライド1枚・200文字も埋めれず絶望したことを鮮明に覚えています。
当然のことながら上司に「なんでこんなに時間かかったの?」と聞かれるわけですが、自分でもなんで時間がかかっているか分からないわけですよ。何が分からないか、分からない。
その後もすべての仕事がそんな調子で、いつも怒られては不甲斐なさから暗い気持ちでいましたし、Facebookを通じて知る学生時代の友人たちの仕事での活躍ぶりに猛烈に嫉妬していました。
さて、僕はここ2年ほどStudyPlusと呼ばれる勉強時間記録SNSをたしなんでおりまして、基本的に毎日自分の学習内容をせっせと投稿をしています。
その中で相互フォローで懇意にしていただいている方がいるのですが、その方が先日ずっと取り組んでいた資格試験に合格されていたんです。僕も当然のように「おめでとうございます!」というコメントを添えるわけですが、そこでちょっと自分の心情の変化に驚いてしまって。
いつもの自分であれば仲がいい相手とは言え、多少心のどこかで妬みの感情が入ってしまうものですが、今回は一切そういった思いが湧き上がってこなかったのです。
TwitterやFacebookで「試験に受かった!」や「会社で昇進した!」という投稿を見ると相手が誰であれ素直に祝福できなかったのですが、なぜ今回は邪な気持ちが入り込まなかったかと言うと、それはひとえに相手の普段の努力量が見えたからなんですよね。
StudyPlusで懇意にしていただいている方も、平日は忙しい仕事の傍らヒーヒー言いながら勉強をしている姿を見ているので、試験に合格したという一報が上がったときも「そりゃ俺は試験を受けているわけでもなけりゃ、これだけの努力量も積み上げてないんだから結果が出ないのはあたりまえでしょ」と思ったものです。
勉強時間を記録するSNSであるStudyPlusはその性質上、自身のスキルアップに熱心な方が集まります。中には1クール毎に難関資格を取得される方もいます。
初めは僕もそういう人を見ては「すごいなー」なんて思ってみてましたけども、2年もアプリを継続してよくよく見てみると、次々と資格を取得されるような方でも簿記2級に300時間かかっているんですよ。決して50時間程度で取得できているわけではない。どの資格を取得するにしても世間一般でかかると言われている時間は費やしてる。
今回僕はStudyPlusというアプリを通じて努力量を知っているからいいものの、平場でこういう方を見ていたら「そこまで努力をしなくても次から次へと資格が取れていいもんですね~」ぐらいのことは思っていたことでしょう。
2年も勉強を継続していると曲がりなりにもスキルは身についてくるもので、「時間さえかければスキルは身につくんだ」と思えるようになります。裏を返せば「時間をかけていないならスキルが身につかないのは当然」という感覚が身につき、世の中の色んなことに対して妬む気持ちが無くなります。
冒頭で僕は新卒の頃仕事が猛烈にできなかったと言いましたが、それもそのはず。高校時代は受験勉強を一切放置してFラン大学に入学して、そこでも全く勉強をしてこなかった人間がいざ社会に放り出されたときに仕事がまともにできるかと言うと、できるわけがないのです。
特に受験勉強という「決められた範囲の知識を効率よく吸収し、その吸収した内容をいかに他人に分かりやすく伝えるか」を競うレースから徹底的に逃げ続けた人間が、パワポ資料の一つも作れないのも当たり前で、逆に「お前の今までの積み重ねを振り返って、なんで仕事がスムーズにこなせると思ってるんだ?」と過去の自分に問いただしてやりたいです。
またこの2年を通して見えてきたのが、自分の頭の悪さや将来を悲観する人で愚直に努力している人はほとんどいないということです。僕の知人でも「年収が低い」と嘆く人間はたまにいますが、「じゃあスキルアップのために何かやってるの?」と聞いてまともな返事をされたことはありません。
社会人になってから、仕事が終わったあとでスキルアップの勉強をするのはものすごく難しいことです。まず物理的な時間を確保するのが困難だし、その上で「もし勉強をして成果が出なかったらどうしよう」と思うとなかなか机に向かえない。
だからこそ「自分は頭が悪い」「将来が絶望的だ」と思っている人は、まず現況を嘆く前にStudyPlusでもTwitterでも何でも、社会的に成功していると言われている人が普段どれだけ努力しているかを冷静に数字として観察してみてください。
そこで「成功するためには必ず一定量以上の努力が必要なんだな」と理解できたところで、1日1分からでも勉強を始めましょう。
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