考え方

挫折する人と、成功する人と、その間にいる人

 学生時代のことを少し思い出してください。

 毎日学校に遅刻もせず、授業も毎回出席して、ノートもしっかり取っているはずなのに、テストとなると一夜漬けで乗り切っている自分よりも点数が悪いというクラスメイトはいませんでしたか?

 

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 僕はTwitterやブログのアカウントを開設してからというもの、エンジニア/英語/筋トレ界隈という比較的「長期的な努力が必要とされる」領域に足を突っ込んでいます。

 これらの業界は人の入れ替わりが非常に早く、毎日新しい人が参入してくる割には定着率がものすごく悪い。

 僕は現行のアカウントを3年以上継続していますが、「駆け出しのエンジニアです! みなさんよろしくおねがいします!!」「TOEICで860点を取って、外資系企業に転職します!」と新たにこの界隈に入ってきた人のほとんどが3ヶ月としないうちに音沙汰がなくなってしまいます。

 それでも本当に低い割合ですが、長期的に続けて最後には成果を出す人も一定数います。かくいう僕もアラサーで事務職からエンジニアに転身し、毎日プログラミングを勉強して今思えばレベルの低い間違いで四苦八苦していましたし、同時期に始めた筋トレも当時は今より体重が15kgも軽く、ジムでフリーウェイトコーナーに行けばマッチョたちから横目で見られるなり失笑を買っていたのをよく覚えています。

 そんな状態でもとりあえず毎日勉強なりジム通いを続けていれば嫌でも課題が見つかり、それをひとつひとつ潰していけばいつか成功にたどり着くのです。今では僕もプログラミングでArduinoを使った電子工作も出来るようになりましたし、TOEICも875点を取ることが出来ました。筋トレも前述の通り15kgも増量することが出来て、今の僕のことを「ガリガリ」と称する人はいないでしょう。

 ですのでスタート地点がどれだけ低い状態であろうと、日々の努力量がどれだけ少なかろうが、毎日コツコツと努力を続けていれば必ず他人より抜きん出た成果を出すことが出来るので、そういった人を笑うのは非常にナンセンスであることは身を持って体感しています。(最終的に出た成果が、当初目標としていたものかは別として)

 

 とはいえ、とはいえなのですが3年以上このアカウントを続けていると「新しく参入するもののすぐに挫折する」でも「長期的に努力を継続して、最後には結果を出す」のどちらでもない人種を見かけることになります。

 それが

 「毎日何かを頑張ってはいるっぽいんだけど、結局何を頑張っているかは伝わってこないし、一向にアウトプットが出てこない」

 という人です。

 例えばプロフィール上には「将来は外資系企業に転職して、海外で働き、リッチな生活を送りたいです!」と書いてあり、ツイートやらブログの内容を見ると「今日も勉強頑張りました!」「企業研究でクタクタです(笑)」などと投稿しているのですが、その内容が年単位で変化しないのです。

 「企業研究ってそんなに年単位で時間かかるものなのか?」「外資に転職したいならまずTOEICかTOEFLかIELTSが必要だと思うんだけど、そこら辺の話が全く聞こえないのは大丈夫なのか?」と疑問は尽きません。設定した目標に対し、それを達成するためのブレイクダウンが全く見えないのです。そのブレイクダウンが傍から見て正しいか正しくないかは問題ではありません。少なくとも「自分はこう思うから、この努力をする」というピンポイントな思考が読めないのです。

 この言いしれぬ恐怖は一体何なのか。普通であれば成果が出なければ努力など3ヶ月と続かないはずです。その成果が全く出ていないのに努力を続けられるそのモチベーションはどこから湧いてくるのか。

 そしてこういった人に共通してある特徴として例外なく「いい人」なのです。普段の投稿も「今の勉強が終わったら次は○○したい」というポジティブな意見に溢れていますし、そしていい人であるがゆえにほぼ例外なく不要なトラブルに巻き込まれてしまっている。

 これは一体いったい何なのか。

 

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 というようなことをここまでハッキリと言語化は出来ていませんでしたが、違和感を感じながら日々を過ごしているとネット上でとある記事を目にしました。

 

 『ちいかわ』とはイラストレーターであるナガノさんが主にTwitterで発信している漫画になります。LINEスタンプでも非常に人気があり、普段ネットに触れている方なら一度は見たことがあるでしょう。

 この漫画のメインキャラクターである「ちいかわ」はすごくかわいらしい見た目とまっすぐな性格で非常に好感の持てるキャラなのですが、彼(or彼女?)のよかれと思ってやった行動はことごとく裏目に出て、結局仲間に後始末をしてもらうことに。また劇中に出てくる「草むしり検定5級」取得のために一生懸命勉強するものの、自分は不合格で方や大して勉強をしていない友人のハチワレはあっさり受かってしまう。

 絵柄もあってお話自体はほんわかした雰囲気で進むものの、実際に描かれているストーリーは日常のあるあるを的確に捉えていて、読者のみなさんは以前からこの漫画にどことなく違和感を感じていたようです。

 

 そしてその違和感の核心を突いた上のツイートは4万件以上リツイートされることになります。

 

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 学生時代は、いかに成果を出すよりも、いかに成果を出そうとしたかという姿勢が評価されることが大半です。自分の子供にお金を出している親の身分としては、最後に成果を出してくれるのが一番ですが、もし回収できないのであれば投資した分ぐらい「努力をしたけどダメだった」という溜飲が下げられるストーリーを見せてほしいものです。

 そもそも学生にはすべての行動に一定の正解があるので、「真面目に努力をしています!」というポーズをしていれば、そのままテストや内申点に成果が反映されることも少なくありません。

 ところがそうやって学生時代は頑張っているポーズをしていれば評価をされていたものの、社会に出れば最後に出た成果の数字が全てです。ですが学生時代の「頑張っているポーズ」が成功体験となってしまっている場合、自分の行動スタイルを実績ベースに変えることは非常に難しいでしょう。

 僕自身もどちらかと言えば頑張っているポーズ側の人間でした。ところがアラサーに差し掛かったところで事務職ゆえに給料が全然上がらなかったりと、年収の低さから惚れていたオネエチャンに逃げられたりと「こりゃポーズじゃなくて実際に成果を出さんとどうにもならんぞ」と思えるイベントに幸か不幸か遭遇できたので、強制的に舵を切れました。

 やはり何かを成し遂げようと思うと

  ・適切な目標設定

  ・目標を達成するためのブレイクダウン

  ・定期的な反省

 は欠かせません。

 もし自分や周りの友人が「何か長期的に努力をしているはずなのに、成果が一向に出てこない」場合は、あくまでポーズとしての勉強になっていないか注意が必要です。

 最初のうちは良くてもやがて「なんで自分は成果が出ないんだ」と思い出すようになったところで「この方法を使えばたちまち成果が出ます!!」という悪質な情報商材やオンラインサロンにゆめゆめ騙されないように。

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