ここ2~3年、日常生活で悩むことが劇的に少なくなりました。
もともと僕はすごく悩みやすい人間で、特に大学時代あたりは「なぜ俺はこんなにも運が悪いんだ・・・」と毎夜ひとり部屋で悲しみに暮れていたものです。
一度ネガティブな出来事に遭遇すると向こう一ヶ月はそのことを悩み続けていましたし、一度悩み始めると別の過去のネガティブな出来事を芋づる式に思い出して鬱モードに入ってしまうのが当時のパターン。
ファーストフード店に入ると僕だけ「いらっしゃいませ」と言われなかったことや、サークルでも好きな子と目が合ったと思えばすぐにそっぽ向かれたこと、道端で変なおじさんに追いかけ回されたことが一気にフラッシュバックして襲いかかり、腹立たしいやら悔しいやらで、なんともしがたい気持ちになるんですよね。
そんなネガティブな時代を乗り越え、気づいたら最近では同じことをグルグルと思い悩むことが本当に減ったのですが、「なんで悩み事が減ったのかな?」と考えてみると、それは毎日「ノートを書いているから」なんですよね。
悩んでいることはすべて一旦ノートに書こう
僕は高校時代からずっと日記にも似た雑記ノートを書き続けていて、それも今年で10年にもなりました。
1年でだいたい3冊ほど使うので、今ではもう30冊近く積み上がってます。
<上の方にチラッと見えているノートが初期の頃のもの>
<なんとなくナンバリングをつけ始めてから現在まででVol.26に上る>
最初は日記からスタートして、段々と書く内容は多様化し、時には読んだ本の感想や、ネットの良記事まとめ、とにかくその時思ったことであればなんでも書く。
特に悩み事に関しては「自分は悩み事が多い人間だ」と思っていても、いざノートに何を悩んでいるか書こうとすると筆が止まるものです。
しぶしぶ具体的な内容を絞り出してみても、いざ紙にアウトプットした自分の状況を見ると「・・・いや、これ大した状況じゃなくね?」となることがほとんどです。
まずはどんなに些細なことでも一旦ノートに書いてみることが重要で、もし自分が本当に困難な状況に遭遇していたとしても、状況を整理することで「もう今の自分にできることは待つ以外ないんだな」とそれはそれで心が楽になるんですよ。
解決方法が無いなら無いで、無いとわかるとそれ以上悩む必要がなくなります。
これがノートにも書かずにどこにもアウトプットしていないと、いつまでも脳内だけで「あぁ、俺は今なんと大変な目に遭っているのだろう」といつまでも同じことを反芻してずっとネガティブな気持ちに浸ってしまいますし、「じゃあそこからどうすればいいのか」という具体的な解決策も浮かんでこないものです。
また、同じような悩みでも毎回書いてみたっていい。例えば好きな子の前で下手を打ってしまって嫌われちゃうことって人生で何回かあるじゃないですか。そのたびに僕らは「俺の人生もう終わった」とか思うのに、実際そこから挽回できることだって結構あるわけじゃないですか。
その一連の流れを書いておくと次からは「好きな子の前で下手を打ったって挽回するチャンスはいくらでもある」と思い悩まなくなりますし、あとから挽回できるとわかっていると自信がついてそもそも下手を打たなくなったりするんですよね。
ノートを書くことで成功体験と失敗からのリカバリー方法がどんどん蓄積されていくのです。
特に僕は2年前からブログを始めて、記事を書くためのアイデアメモを作るために精度高くノートを書くようになったのですが、そこからというのも、思い悩むことが本当に少なくなったと感じます。
ノートの書き方ポイントは3つ
1.今悩んでいることは何か
2.悩みの原因は何か
3.今後どうしたら良いかの具体的な改善策(思いつかないならスキップ可)
この3つを意識して書くだけです。
難しいことは考えず、とりあえずこの3つのテーマに沿って思いついたまま書くだけでOK。
思いつかなかったら無理に書かなくても良い。
ただ、とにかく一度は紙に書いてみようとすることが重要なんです。
誰に見せるわけでもないので好き放題書いて、まずは「自分の思考をノートにアウトプットする習慣」を身に着けましょう。
僕の場合はイオンの5冊で200円の激安ノートを好んで使っていて、どんな些細なことでもひたすらに書きなぐってます。
良いメソッドは続くメソッド
世の中色んなノート術の本があって、僕も過去にそれらを莫大な数読んできました。
でもそのほとんどが継続できないんですよね。
特にPDCA本なんか書店でワンコーナーが出来るほど色んな種類の本があって、どれもちゃんと続ければ力は付きそうですが、そのフォーマットに落とし込んでモノを考えるのがすごく面倒くさいじゃないですか。
例えば筋トレだって重量は自分の体重と同じぐらいのもの上げ下げするのが一番筋肉が付きますが、じゃあそれを継続できますか? って話で。
いくら効率のいいやり方だとしても継続ができなかったら成果はその時点で0になるわけで、その点に着目したのが「思ったことはすべてノートに書く」という方法なのです。
今まで散々ノート術に関する本を読み漁り、そして失敗してきたからこそたどり着いた「思ったことはすべてノートに書く」というメソッド。
実はこのメソッドはある2冊のビジネス書に着想を得ていて、最後にその本だけを紹介して終わりたいと思います。
1冊目はマッキンゼー出身の赤羽雄二さんの書かれた『ゼロ秒思考』。
2冊目は日本のオタク文化評論家の岡田斗司夫さんの書かれた『スマートノート』。
『ゼロ秒思考』はA4のコピー用紙にテーマを決めたら1分で頭の中に湧き出るすべての考えを書き記すというもの。そういことで思考の瞬発力を鍛えます。
『スマートノート』は一つのアイデアを深堀りしていく方法を教えてくれます。
両方とも僕と同じく「いかに優れたメソッドでも継続できなかったら意味がない」というところに立脚しているので、誰でも継続できるよう本のコンテンツを組み立てています。
もし興味が出ればぜひ読んでみてください。