書籍

金持ちになるということは「ラットレース」から抜け出すということ『金持ち父さん貧乏父さん』

『金持ち父さん貧乏父さん』を読みました。

richdaddy_poordaddy

 

完了時間

 3時間程度

 

ページ数

 272P

 

オススメ度

 星5点満点中:★★★

 

感想

 ビジネス系自己啓発書を読むとかなりの頻度で言及される本書。
 2000年の発売当初からずっとベストセラーで、ビジネスで成功をしたいのであれば読んでおきたい一冊ということもあり、先日読むことにしました。

 話のストーリーとしては前半が自分の実体験が語られます。
 3つの大学を奨学金で卒業し有名企業に入社しながらも一生貧乏のままだった実父、貧乏父さん。親友マイクの父親で、高校すら卒業していないという身分でありながら自らビジネスを起こし、ハワイでも有数の資産家になった金持ち父さん。
 この本の著者ロバートは二人の"父さん"からお金についての教育を受け、なぜ一方は貧乏になり、なぜもう一方は金持ちになれたのかという考えを巡らせます。
 後半からは金持ち父さんからの教え元にロバートがどんな行動をし、金持ちになったか、またどうすれば読者が金持ちになれるか具体的に示していきます。

 さてこの本、実は一部業界では非常に評判が悪いです。
 というのも、この本に出てくる金持ち父さんは実は実在などしておらず、著者のロバート・キヨサキが架空で作り上げた人物であることが後に判明したり、金持ちになる秘訣を謳っているロバート・キヨサキが後年破産していたりするのです。

 僕はこういうビジネス本や自己啓発本は基本的に盛ってナンボ、盛られてナンボ、嘘でもいいから何か本質的に重要なことが書いてあってそれを読者が読み取れるようになっていればオッケーという考えなので、その点の事実はあまり気にしていません。 たとえ作者の経歴が多少怪しくても、この本は色々と学ぶべきところがありました。
 今回は本書を読んで感銘を受けた点を紹介したいと思います。

 

①勤め人をやっている限りは裕福にはなれない

 通常人が裕福になろうと思うと、いい会社に入って、そこで成果を挙げて昇進して、より多くの給料をもらえるようになろうと考えるものです。ですがそもそもこの給料というものは「会社が従業員に豊かな生活を送らせるために与えるお金」ではなく「会社が従業員にその会社を辞めない程度に与える」ものなのです。あくまでもその従業員がちゃんと翌日も元気に出社できるようにお金を渡す。

 人の欲望は罪深いもので、給料が増えるとその分だけ家電製品を買ったり、車を買ったり家を買ったりと、給料で支払いを行うということをしてしまいます。一度この「給料で支払いをする」というパターンに入ると、人はまるで滑車の中を延々と走り続けるハムスターのようになり、"ラットレース"から逃げられなくなってしまうのです。

 

②お金を自分のために働かせる方法

 お金のために働くとラットレースから降りられない。お金が自分のために働くようにしないといけない。
 そんなことを金持ち父さんは言うわけですが、じゃあ実際にどうすればいいのか。

 お金を自分のために働かせるというのは、要するに会社員勤めのように時間給でお金をもらうのではなく、お金がお金を生み出すような仕組みを作るということです。

 元手がなくてもお金がお金を生み出すシステムの例として、ロバートは幼少期に金持ち父さんの経営するコンビニで働いていた時のエピソードを挙げます。
 ロバートは金持ち父さんの経営するコンビニで、子供ということもあり非常に安い賃金で働かされることになります。最初は楽しんで仕事をしていたロバートですが、あまりにも安い賃金から金持ち父さんに不満を漏らします。そうすると金持ち父さんは「頭を使って金を生み出す方法を考えなさい」といいます。
 うまいこと丸め込まれたロバートは、腑に落ちないながらもお金を稼ぐ方法を考えます。
 そんなある時、このコンビニで出る廃棄の中に漫画もあることに気づきます。そこに着目したロバートは店長に転売しないことを約束に廃棄の漫画を引き取り、自宅の地下室に「マンガ図書館」を設立。そして入場料を取り学校の友達に利用させたのです。
 こうすることで元手はゼロで、そこから人が入れば人が入るだけ儲かるシステムを構築したのです。

 

③ファイナンシャル・リテラシーを身につけるということ

 僕たちは普段裕福になりたいと思っていながらも、お金のこと、特に税金については全く勉強をしていません。読み書きはそれこそ学校や職場でみっちりと叩き込まれるのに対して、金融的な知識を入れることはむしろ忌み嫌われているフシさえあります。
 例えば税金にしても、普通のサラリーマンをやっていれば天引きでほぼ強制的に徴収されてしまいますが、会社を設立すれば税金を節約する方法はいくらでもあります。本当であれば儲かっている会社ほど税金を納めなくてはいけないのに、実情としては儲かっているところほど抜け道を利用して税金を納めていない。実質、税金は貧乏人からしか取られていないのです。
 そういった世の中の不条理に立ち向かうと言うか、うまく立ち回るためには自らもこのファイナンシャル・リテラシーを身につけなければならないのです。

 本書を読んでいて深く感じたのは、やはり勤め人として自分の時間を切り売りして給料をもらっている限りは豊かにはなれないのだなということです。また「あなたは税金のことをどれだけ知っていますか?」と問いかけられたときは「(確かに毎年きっちり納めさせられているのに全く理解してないな)」とドキッとしました。
 だから豊かな生活をおくるためには早く"金が金を生むシステム"を作らないとダメなのだなと思った次第です。

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