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プログラミング 体験談

Fラン文系大学生(卒業生)こそエンジニアを目指したほうがいい理由

今まで大して勉強もせずに何となく大学に入ってダラダラと日々を過ごしてきたけど、いざ就活が始まってみたらFラン私立文系大学生が働けるところなんて全然ないじゃん! これから勉強を始めたってもう手遅れだし、いったい俺はどうしたらいいんだ・・・?

 

 そんな疑問にFラン私立文系から事務職を経て、アラサーになってエンジニアに転職したこの僕がお答えします!

 

 

 今まで受験勉強もせず、特にやりたいこともなくただなんとなく日々を過ごして、いざ就活が始まってみると厳しい現実に直面して焦り始める学生さんも多いですよね。その気持、本当によくわかります。特に僕はFラン私立文系の大学生だったので、就活を始めてみて「えっ、全然就職口ないじゃん!!」と愕然としたのをよく覚えています。

 そこから紆余曲折を経て今ではエンジニア(プログラマー)になり3年が経過したのですが、そんな自分だからこそ「Fラン文系大学生(卒業生)こそエンジニアになれ!」と深く思うようになりました。

  • エンジニアになるとどんないいことがあるの?
  • 文系でもエンジニアになれるの?
  • どうやって勉強すればいいの?
  • どの会社を選んだらいいの?

 いろんな疑問が出てくると思います。

 今日はそれにすべてお答えします!

事務職は給料が一切上がらない

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給料が低くてもいいからゆったり仕事をしたい、は無理

 「あ~自分は社会に出ても特にやりたいこともないし、他人と競争してあくせく働くタイプでもないから事務職にでも就いて、年1万円ぐらいの昇給でいいからゆったりと働きたいな」

 なんて考えている文系大学生の方も多いのではないでしょうか。

 大学4年生だった頃の僕はこんなことを考えてました。

 

 そんなあなたに残念なお知らせなのですが・・・ 

 事務職はよほどのホワイト企業でなければ給料は一切上がりません!

 

 ここで言う「給料が一切上がらない」というのは本当にゼロ。1000円とかそういうレベルでなくて、上がったとしても数百円という単位なのです。

 

 特にやりたいこともなかった僕は大学4年生の時に就職課が案内してくれる企業に片っ端から面接を受けにいき、その中でたまたま内定を出してくれた家電メーカーの事務職に就いたのですが、これがまぁ全然給料が上がらないわけですよ。

 

事務職は利益を生まない

 事務職の給料が上がらない理由はシンプルで「事務職はどれだけ頑張ったところで利益を直接生むわけではない」からなのです。

 例えば家電メーカーを例に取ってみると、エンジニアさんが10時間で1台しか製品を作れなかったものが技術力の向上で2台作れるようになった。ということは売上も(理論上は)2倍になります。同じように営業さんが今まで1台の製品を売るのに10時間かかっていたものがセールススキルの向上で2台売れるようになった。こちらの場合は売上数字としてハッキリと2倍として表れてくる。ところが事務職は今まで10時間かけてやっていた1枚の書類仕事を2枚こなしたところで、直接的には売上にリンクしてこないわけですよ。

 基本的に事務職というのは「やって当たり前」と思われていて、例えば市役所の職員をイメージしてほしいのですが、ある職員が「僕は新卒の頃は書類仕事が1時間で1人しか対応できず、それで月20万円貰っていた。しかし3年目の今では1時間で3人も対応できるようになった。仕事の効率は3倍になっているので市民の皆さん、僕の給料を新卒の頃から3倍の60万円ください!」と言われたところで理屈こそ分かるものの、ポンッと給料を3倍にはなかなかできないでしょう。せいぜい「君の頑張りは分かったから、効率化した分で早めに帰ってそれで副業して、収入補って」と言うのがいいところだと思うのです。

 

文系で稼げるのは一部のエリート職

 文系の仕事で稼げるのは弁護士、税理士、会計士などのいわゆる "士業" と呼ばれる一部エリート職に限られていて、そのような仕事に就ける or 資格が取れるのであればそもそもFラン文系大学に入学していないでしょう。

 士業以外の文系的な仕事で、一発逆転で稼げる職業といえば営業と広告ぐらい。

 ですが営業なんてやりたいですか? 色んなお客さんのところに行ってはキツイこと言われて追い返され、一度契約が決まったとしても理不尽なクレーム対応でペコペコと頭を下げないといけない。
 広告だって間口こそ広いものの、そんな人の心をつかむようなキャッチコピーなりデザインを創造出来ますか? そんなセンスがあればそもそも美大に行ってるって話ですよね。

 

事務職の難易度は決して低くない割に実績を他人に語りづらい

 僕は家電メーカーの事務職として会社のエンジニアさんたちが作った製品を市場で売れるように各種の届け出をお役所に出すという仕事をしていました。

 これがまぁ給料が低いし他人から感謝されない割に難易度が高く、国から製品を売る許可をもらうために「今度の新製品はどんな機能が搭載されているのか」や「故障した時にユーザーが負傷する危険性はないのか」だとかをお役人に分かってもらうために資料に落とし込まないといけないのですが、これが一筋縄では行かない。

 事前にエンジニアさんたちから聞いていた話と実際に出来上がった製品が全然違うせいで資料の作り直しなんて日常茶飯事だし、エンジニアさんたちが期日までに製品を納めてくれないからフォローをしに行ったら「お前に現場のことなんて分からねぇだろ! だから黙って待ってろ!!」と怒られたりと、多々理不尽なことがありました。

 あるときは僕のウルトラセーブで出荷直前に製品の欠陥を見つけた時は嬉々として上司に「今回僕が欠陥を発見したから良かったですけど、これが市場に出回っていたら全品回収ですよ!」と報告したのですが「いや、そもそもお前がもっと早い段階で欠陥を発見できる仕組みを作っておけばよかっただけの話じゃないの?」と突っぱねられたのには思いっきり肩を落としました。
 「未然に防ぐ」って、全然評価されないんですよね。

 

 そしてこの事務職なのですが、とにかく他人に実績を語りづらい。

 仕事を進める上でも会社独自の資料や謎ルールが多くて、それを完全に身に着けたところで他社でそのまま通用するわけではない。
 僕は国に届け出る販売許可申請資料というものを作成していたのですが、それを他人に見せたところでそれがすごいのかどうかなんて一切伝わらないですよね。これがエンジニアだったり営業だったりすると「こんな製品を作りました!」「昨年は1人で1億売り上げました!」とドンっと成果を他人に伝えられますが、事務職にはそれがないわけですよ。

 

エンジニアを目指すべき理由

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転職での年収アップが容易

 年功序列や定期昇給が事実上の廃止になってしまった昨今の日本で同じ会社に在籍しつつそこで年収を徐々に上げていくというのは茨の道ですが、エンジニア業界では3年ほど経験を積んで転職をすれば年収が100万円上がるのはザラです。というよりもエンジニア業界自体が転職による年収アップを前提として給与体系を組んでいるフシがあるんですよね。

 特に求人情報を見れば「どの年収ではどんなスキルを求めているか」がちゃんと書いてあるのも大きなポイントです。例えば家電(組み込み)業界では

【業務内容】

制御機器、電子機器、車載製品、社会システム、ヘルスケア製品等に関わる組込システム開発・評価実験

・ロボット制御のソフト開発
⇒C++、C#での開発経験を活かせます。
⇒AIの研究開発プロジェクト

【求める人材】

■システム開発経験(2年以上)
■C#を使用した開発経験1年以上
【歓迎】C#/C++/Cでの開発経験ある方

 

 というような記述があります。

 求めているスキルが明確なので、どういった仕事や勉強をしていればその会社に入れるのかということがひと目で分かります。年収アップの方法が分かっている状態で働けるのって、意外と幸せなことなんですよね。

 

 目安として未経験からの年収相場をお話しておくと、開発業務を3年経験で500万円はザラです。

 僕の友人で高卒から医薬品メーカーの営業→エンジニアになった人間がいるのですが、彼は最近同業他社に転職したところ29歳3年経験で年収500万になったそうです。

 ちなみに僕も経験2年半の時に転職活動をしましたが、エージェントからも年収500万前後のラインで企業を紹介されました。

 もちろん就職する地域によって多少の高低差はありますが、少なくとも同世代平均よりかは高い収入を得られるはずですし、事務職を3年経験で年収が500万超えたという話はほとんど聞いたことがありません。

 

明日から他社でもやっていけるスキルを身につけることが出来る

 エンジニアの仕事で一番良いところは身につけたスキルが明日からでも他社で十分通用するというところなんですよ。

 僕で言うとC言語というプログラミング言語を使って家電製品を作っているのですが、家電業界はどこの会社もC言語を使っているし、C言語を使っている限りはどこの会社でも即座に仕事に取り掛かることが出来ます。

 多少会社独自のコーディングの仕方(プログラムの書き方)はあるものの、プログラミング言語が同じであれば基本的なルールは共通ですし、あっちの会社で使っているC言語と、こっちの会社で使っているC言語が違うということはあり得ないのです。

 なまじ、プログラミング言語が違って今の会社ではC言語を使っているけど今度入る会社ではJavaを使っているとしても、プログラミングの基本的な考え方はだいたい似ているので、半年も触っていれば恐らくは習得可能です。
 例えて言うなら「頑張って英語を使えるようになったのなら、フランス語もちゃんと勉強すれば習得可能だろう」といった感じです。英語は勉強すれば話せるようになったのに、フランス語はにっちもさっちもいかないということはないと思います。

 

福利厚生がしっかりとしている

 これは僕のいる家電業界のお話で、Webページを作るWeb系ではまた違ってくるのですが、エンジニア界隈は意外と福利厚生がしっかりとしています。

 というのもエンジニア職はそれなりに専門性が高いので、簡単にやめられたら困る。とはいえ、給与本体は株主などへの目配せもあって簡単には上げられない。それ故に福利厚生がちゃんとしていて、会社に申請をすれば勉強するための参考書を買ってもらえたり、講習会に参加するための費用を出してくれたりします。他にも病院に行くためだったら通院中の時間は業務扱いとみなしてお金が出たり、特定のスポーツジムでは法人割引サービスとして格安でトレーニングが出来たりするのです。

 

Fラン文系でもプログラミングは習得可能

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エンジニア職とは(組み込み/Web/インフラ)

 さて、ここまで僕はやたらと「エンジニア」という単語を連呼してきましたが、こちらは正確に言えばITエンジニアが正しいです。

 そしてそのITエンジニアは一体どんな仕事をしているかと言うと、平たく説明すれば「プログラミングをして製品を作っている人」ということになります。

 正確に言うとややこしくなるので、とりあえずはこれくらいの説明にしておきます。

 そしてその中でも3つの業種が存在します。

組み込み系エンジニア

 家電製品を作る人

Web系エンジニア

 Webページを作る人

インフラ系

 インターネットを快適に閲覧できるよう仕組みを作る人

 

とはいえプログラミングは簡単なわけではない

 さて、我々が知りたいのは「プログラミングってFラン文系の自分でも本当に出来るようになるの?」というところですよね?

 これに関してはハッキリと断言します。

 

 Fラン文系でもプログラミングは習得可能で、エンジニアになれます!

 

 ただし、ちゃんと注意しておきたいのがプログラミングは決して簡単ではないということです。

 これは筋トレと同じで「誰もが適切なトレーニングを積めばマッチョにはなれるが、その適切なトレーニングを継続できるかどうかはまた別問題」ということです。

 特に僕が使っているC言語は最初は意味不明なルールの連続で「なんでこんなルールになってるんだ?」とはてなマークばかりが浮かぶのですが、それがある程度無理やり覚えていざ業務に入って色んなトラブルに出くわすと「あぁ、C言語のこのルールはこういう事態を回避するためにあるのね!!」とある日すべてが繋がってきます。しかしそこに至るまでが長い。

 これには後述する「ある程度プログラミングを覚えたら現場に入って強制的に理解する」という手法で乗り切ってしまいます。

 

高度な数学は使わないし、オリジナリティは不要どころか余計

 文系出身の人間からすると「エンジニアって数学的センスいるんでしょ? ほら、微分積分とか使ってさ。俺そんなの全然わからないよ?」と不安になることと思います。

 これも心配する必要はなくて、確かにエンジニアとして上に上り詰めるのであれば必ずどこかで微分積分などの数学を勉強する必要がありますが、少なくとも年収600万円以下の職場では微積が必要な仕事は振られないです。というよりもゴリゴリに微積が必要な現場なら文系出身者はそもそも採用されません。

 またエンジニアリング業界というのは "過去の技術の蓄積" というものがとても多くて、新人はまずは先人たちが築き上げてきたプログラミングの型を覚えるということが必要になります。我々素人が必死に考え出したオリジナリティなどとうの昔に試され、そして失敗してきているので、まずはひたすらに型を覚える。

 たまにテレビなどで「天才的プログラマーが誰にも真似できないコードを組んで、一瞬で問題を解決した!」などといったエピソードが紹介されますが、少なくとも家電の組み込み業界では誰にも真似できない(誰も理解できない)コードは再現性が低く、もしコードを書いた本人がいなくなったあとでトラブルが発生したら誰も対応できないので敬遠される傾向にあります。誰もが知っている技術を組み合わせて誰もが理解できるコードが現場では必要とされるんですよね。

 

具体的に、どうやって勉強すればよいか

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オススメはWeb系エンジニア

 さて、先程ITエンジニアには3種類あると言いましたが、その中でもFラン文系の人には「Web系」をオススメします。

 理由としては「Web系は独学が非常にしやすく、かつ、志望動機が作りやすいから」です。

 家電製品を作る組み込み系エンジニアやサーバーなどを設営するインフラ系は実物を動かしてナンボの商売なので、独学をしようとすると機材を買わないといけないのでお金がかかる。

 その点Web系はPC1台あれば開発ができますし、インターネット上の至るところに勉強をするための資料が落ちているので独学にお金がかからない。何よりもWeb系は組み込みやインフラに比べてエンターテイメント性が強いので、非常に学習を継続しやすいのです。

 志望動機についても組み込みやインフラは大学でも専門の学科があるので、もし未経験から挑もうと思うと面接の時に「なんで大学は工学部に入らなかったの?」と聞かれてしまうことがあります。
 僕はなんとなくで家電メーカーの事務職に就くことになり、その経験があったので組み込み系の道に進みましたが、今僕が大学4年生の時に戻れるならWeb系の道を選んでいたと思います。
 Web系の場合は大学でも専門の学科はほとんどないので面接では「昨今日本ではエンジニア不足が叫ばれているのを見て何となくWeb系プログラミングに挑戦してみたところ、これがとても面白いと感じ、ぜひ自分の仕事としてやってみたいと思いました」とでも言えば志望動機としては問題ないはずです。

 

お金がかかってもスクールに行け

 ネット上でもプログラミングを勉強するには「スクール派」と「独学派」がまるで「きのこたけのこ戦争」の如く連日激しい戦いを繰り広げていますが、僕はスクール派です。

 独学派の言い分としては「今どきネット上でプログラミングを学べるコンテンツは山程あるんだから、わざわざお金をかけてまでスクールに行く必要はないでしょ」になるのですが、これは確かにそう。未経験から企業に雇ってもらえるスキルを身につけるだけなら無料で完結できます。

 ただ、

 モチベーションの維持が出来ますか?

 エンジニア就職できるだけのスキルを身につけるための無料コンテンツに効率よくアクセスできますか?

 という話で。

 だって我々は今までロクに勉強してこなかったFラン私立文系大学生ですよ? それが独学で、それなりに難しいプログラミングに挑もうと思うと確実に挫折します。

 だからスクールはあくまでモチベーションを維持するための装置として利用するんですよ。

 

 僕自身、今まで組み込み系とWeb系の勉強をするために50万円以上をつぎ込んでいますし、それにスクールは好評・悪評色々渦巻いていますが、大手のところであればカリキュラムはそれなりにしっかりしていて、それをこなせば確実に力は付きます。

 例えば僕の友人は30歳になる直前で看護師から大手プログラミングスクールであるテックキャンプに通って、現在は無事Web系エンジニアに転身しています。
 他でもTechAcademyは僕も受講していたのですが(※1)、このスクール(オンラインサービス)を利用して高卒事務職や大学中退ニートから見事にエンジニアに転職した人を何人も知っています。
 ※1.一時Web系エンジニアとして転職を考え受講し修了するも、訳あって組み込み系に残留を決意

 そしてスクールを勧めると必ず「えー、スクールってだって数十万もかかるんでしょ? TechAcademyは業界でも割と安い方なのに学生で10万円だし、テックキャンプなんか60万円もするじゃん!!」と言われるのですが、そりゃ理系の連中が受験勉強をしっかりとこなした上で数百万の授業料を払い、そして大学4年間で数千時間研究に身を捧げたのを我々Fランが肩を並べようとするんですからスクールに通ったらそれだけの金額がかかるのも致し方ありません。

 またスクール選びの参考材料として、以前僕がTechAcademyを受講したときの記事を下に貼っておきます。この記事を書いた当初は想像していたレッスン内容と実際のものが違っていたため、割とネガティブな内容になっていますが、その後に考えを改めています。

 プログラミングスクールはアフィリエイトの単価がいいため、受講すらしていない人間が報酬目当てで絶賛記事を書いていて信用ならない物が多いです。
 少なくとも僕が実際に受講して一定のクオリティが担保できているTechAcademyと、友人が通ってエンジニア転職にも成功しているテックキャンプのみ当記事では言及しております。

 

とはいえ、まずはある程度自分で独学してみる

 いくら僕がスクールを推奨しているとはいえ、いきなり数十万ものお金をかけるのはあまりにもギャンブルが過ぎるので、まずは『Progate』という初心者向けのプログラミング言語学習サイトで一度勉強してみましょう。

 『Progate』は月額980円でWeb系言語に限らず様々なプログラミング言語を学習でき、その分かりやすさでは数ある学習コンテンツの中で群を抜いてます。

 

 まずはこちらで

  • HTML&CSS
  • JavaScript
  • jQuery
  • PHP

 の4つのコースを勉強してみるのです。

 もしこの言語をやってプログラミングに楽しさを感じれたらそのままエンジニアになりましょう。

 

どの企業に、どうやって就職すべきか

company

メーカーと派遣の違い

 文系の方でITエンジニア業界で「メーカー」というものが、一体いかなるものかよく分かっていない人も多いかと思います。ちなみに僕も学生のときはよく分かっていませんでした。

 メーカーというのはいわゆるソニーやパナソニック、トヨタのような「自分の会社で製品を作ってる企業」の事を指します。

 そして派遣の方はみなさんご存知かと思いますが、なんとこのエンジニア業界、メーカー企業は自社の製品を作る時に完全に自分の会社の正社員だけで完結することはなく、そのほとんどが派遣社員に頼っています

 もちろん企業によってマチマチですが、一つの製品を作ると言ってもメンバーが正社員が半分、残りは全員派遣ということもザラです。

 正社員と派遣の比率って、なんとなくですが正社員が9人いたらそこにヘルプ的に1人いるイメージじゃないですか。でも現実はバリバリに派遣社員が使われ、しかもやる業務も正社員と派遣で差は大してありません。

 

教育制度がしっかりしている派遣に行くべし

 残念なお知らせですが、未経験者は基本的にメーカー正社員になることが出来ません。というのもメーカーに就職できるのは国立大学の理系学部でしかも院に進んだ人のみなのです。

 そこで我々Fランがエンジニアになるために採れる進路は、僕のように一度メーカーの事務職を経験してからメーカーエンジニアになるか、派遣エンジニアになるしかありません。

 しかし僕が進んだメーカー事務職→メーカーエンジニアの道はオススメせず、最初から派遣エンジニアになることを推奨します。

 なぜならメーカー事務職からエンジニアになる際には、事務職としての社会人経験がほぼ評価されることがなく、転職をしてもほとんど年収が上がらないからです。

 であれば最初から派遣エンジニアとして経験を積んだほうがいい。

 

 特に学生の方だと「派遣社員」という言葉に嫌悪感を覚えてしまうものだと思うのですが、派遣会社というものは人を他の企業に送り込むだけでいいので自社に設備費用がかからず、その分教育にお金を回すことが出来るため、このご時世にあっても教育をしっかりとやってくれる会社がそれなりにあるのです。

 例えば名古屋で言えばテクノプロさんという会社さんがあるのですが、こちらはWinスクールというプログラミングスクールと提携していて、テクノプロ社員であれば無料で授業が受けられます。

 

 他にも教育に力を入れている派遣会社はあるはずなので、就職課の人に聞くか、転職エージェントに聞くか、それとも企業に直接聞いてしまいましょう。

 そしてそこで3年経験を積んだらメーカーに転職するのです。

 

未経験者は必ずIT企業で新卒カードを使うこと

 ここで今大学生の人は特に大事にしてほしいのは、「新卒カードは必ずIT企業で使おう」ということです。

 Fラン私立文系からIT企業に入るためにある程度自分で勉強しないといけないのはもちろんですが、会社としてプログラミングをキッチリ社員に教育してもらえるのは人生でも新卒の1回のみなのです。

 これが事務職で新卒カードを切ってしまうと悲惨なもので、挨拶の仕方や電話の取り方など基本的なビジネスマナーを教えられたら2週間で教育は終わりですからね。

 上の方で「プログラミングはFラン文系でも出来るが、簡単なわけではない」ということを書きましたが、Fラン文系はこの新卒カードによる研修で強制的にプログラミングを覚えてしまうのです。

 

面接では必ず成果物を持っていく

 最後に一番重要なお話をします。

 就職の面接では必ずプログラミングの勉強をしたという成果物を持っていってください。

 

 Web系志望ならWebページを自分で作ってみる。組み込み系ならマイコンを買ってみて自分で電子工作を作ってみる。

 それを面接の場に持っていくのです。

 

 今IT業界は人手不足でかなり間口を広く色んな人を面接するのですが、その時に

IT企業「なぜIT業界を志望されたのですか?」

就活生「元々モノづくりが好きだったからです」

IT企業「では普段どんなものを作られるのですか?」

就活生「・・・料理はよく自分で作ります」

 

 というやり取りが頻繁に行われているのです。

 いや、モノづくりが好きと言って、何を作るかと問われたら料理と答えるなんてありえないと思うでしょ?

 でもこれ、割と普通に行われているやり取りなのです。(当然企業側は毎回絶句している)

 

 就活生が口だけで「僕はやる気だけはあります!」と言うのは企業側からすると本当に飽き飽きしていて、そんな中で面接の最中ポンッと「実際にプログラミングの勉強をしてきた」という成果物を出してくれると企業はめちゃくちゃ喜ぶんですよ。

 それに我々Fランは口なんか全然達者じゃなくて、どうせ面接でもアウアウ言うだけで終わっちゃうじゃないですか。

 ところが目の前に成果物があればそれをベースに話が進んでいき「どうやって勉強してきたか」「勉強していてどこで詰まったか」など、こちらの実体験をベースに話ができるので、詰まらなくなるというメリットが有るのです。

 さて、ここまで長々とした文を読んでいただきありがとうございます。

 なぜFラン文系ほどエンジニアを目指すべきなのかという理由をまとめておくと

 文系の仕事は難易度が高い割には昇給が全く無く、一方でエンジニアは世間で思われているほど難易度も高くなく、年収アップの方法が明確にイメージできるから。

 です。

 特に今の日本の社会は少子高齢化で、エンジニアの数が圧倒的に不足しており、モノを生み出せる人がどんどん少なくなってきている時代です。

 確実に需要が伸びてくる業界だからこそ、チャンスも多分にある世界なので「どうせ文系出身の自分には無理だ」と思わずにチャレンジしていってほしいんですよね。

 もちろん、一度やってみて合わないこともあるでしょう。その時は文系の世界に戻ればいいんです。

 やるだけやってみる。ダメならすぐ別の手を考える。

 

 かつての僕と同じようにFラン私立文系大学出身で就活に悩む学生さんがいたら、この記事が少しでも役に立てばいいなと思っています。

 さぁ、やってみましょう!

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