恋愛

非モテにナンパを勧めるのは、是か非か

himote-and-pickup_thumbnail

非モテの恋愛指南としてナンパを推奨するのはやめてほしい。非モテにナンパはハードルが高過ぎる。誠実ではない上に女の子にも迷惑だし、何よりも精神的に傷ついて却って挫折する人を増やすだけになる気がする。まずは身近な子と楽しく話してみるとか、そういうスモールステップで成功体験を積み上げれる方法を教えて欲しい。

 先日、Twitterでこのような内容のツイートが局所的にバズを巻き起こしていました。

 本来のツイートはもう少し長い文章であったのと、本人に通知が行かないようにするためにも僕が内容を簡単にまとめて記載しています。しかしながらこのような「非モテにナンパを推奨するな」という内容のツイートは定期的にバズを巻き起こし、バズが起きているがゆえに多くの人から賛同を受けています。

 とはいえ僕はこの現象を見るたびに「非モテがナンパを否定するのはかなり無理がある」と思っています。

 ナンパというのは明らかに迷惑行為ではあるのでそれを100%肯定するつもりはありませんが、少なくとも非モテが非モテを脱却したいのであればどれだけ周りから揶揄されようと短期間に大量の女性と知り合うフェーズが必要になるのです。

 まず女性自身もナンパ行為に対して否定的なことを言うのですが、そこで改めて「じゃあ同じコミュニティの弱オスが『誠実さが一番!!』とか言って、明確に好きとも言わずジリジリ近づいてきたらそれを好意的に捉えるのか?」と聞くとダンマリどころか絶叫するでしょう。普段「興味のない男からの好意は加害である」と言って憚らない女性たちが弱オスの接近を許すわけがないのです。たとえ不誠実であろうとひとたび相手に脈がないと分かると次の女性に行くのと、誠実さを錦の御旗に脈なしでも延々アプローチするのとでは加害の度合いが違います。

 それにもしこれが営業マンだった場合を考えてみてください。自分がエリート営業マンで、後輩から「どうやったら商品が売れるでしょうか?」と相談され、「お前1日に商談何件行ってんの? えっ、1件? それじゃあダメだろ。まずは後先考えずに1日100件ぐらいなりふり構わず飛び込み営業してこいよ」とアドバイスして「いやーそれは無理っすね。まず飛び込みってハードルが初心者にとって高すぎるし、何よりもそれだと『買ってもらえれば誰でもいい』って感じで誠実じゃなくないですか? 僕はだれにでも買ってもらいたいわけじゃないんですよ。商品の価値をちゃんと理解してもらえた人に確実に買ってもらいたいっていうか」なんて返ってきたら「何言ってんだお前?」といった感じじゃないですか。

 いやね、そもそも営業マンなんて買って貰える人に買ってもらってナンボというか、買う気のなかった人に半ば無理に買ってもらってナンボですよね。「商品の価値をちゃんと理解してもらえた人に買ってもらえたい」という価値観はあっても良いですが、そもそもお前誰からも買ってもらえない自分が嫌でアドバイス貰いに来たんとちゃうんか、と。

 話を戻すと「スモールステップで成功体験を積み上げれる方法を教えて欲しい」というのも、ネットでちょっと調べれば山ほどモテ術が出てくるでしょう。ファッション、ヘアスタイル、眉毛カット、ヒゲ脱毛、メンズメイク。YouTubeで調べれば初心者でも様になる方法論を圧倒的な丁寧さで教えてくれるでしょう。そういった数あるコンテンツをかき分けて「強オスからナンパやれって無茶振りされた。モテるの無理。やーめた」って、お前ほんとはモテる気ないのとちゃうんか、と。

 それに男のモテなんて筋トレして仕事を頑張るのが一番確度が高いわけですが、それをアドバイスされて一体何人がやるというのか。筋トレなんかまさしく非モテの人が望むスモールステップアクティビティだし、誰にでも成果の出せる種目で、金もかからなければ悪影響もほとんどないのに全くやろうとしない。筋トレしてユニクロでジャストサイズのパンツと白シャツを買って、モノトーンのスニーカーを履く。そして美容院に行ってツーブロックにすれば非モテ脱却でやるべきことってほとんど終わってるんですよね。

 世の中で言う "誠実" って「無数に女を選べる中でお前しか選ばない」から誠実として成立するのであって、他に選択肢がないのに「お前しかいない」なんて言われたって女性からすれば鼻で笑うしか無いじゃないですか。大学受験で「僕は第一志望だけ受かればいいんです」と言っても、どこを受けるにしても偏差値が40もないなら、まずは普通に勉強して偏差値50は突破しましょうよと。そりゃ第一志望の傾向を正確に掴めば一点突破できるかもしれませんが、せめて第二志望第三志望を軽々合格できるぐらいの実力を身に着けたいところです。

 それに「俺は誰でもいいわけじゃないんだ!」と言う人ほど、ちょっと女の子と2~3言喋れればもう好きになってしまいますからね。「もう一回あの子と喋りたいな」なんて思ってその子が通るところをウロウロして、偶然喋る機会があってもスムーズに話せずデュフデュフ言うだけで終わって気持ち悪がられて。

 …なぜ非モテの解像度が急に高まってるかって? なぜならこれは10年前の僕のことを語っているだけだからです。

 小中高大学まで行っているとザッと見積もって1000人ぐらいの異性と共同生活を送ることになり、そこでは嫌でも自分の素の部分を見てもらうことになります。ですので学生生活を普通に送っていても「モテなかった」というのであれば素の自分は常にモテない所作をしていることになるのです。そこからモテようと思うのであれば普段の自分ならしないこと、嫌だと思うことの中にしかモテはありません。なぜなら自分が心地良いと思う行動こそこれまでの非モテを作ってきた要因なのですから。

 冒頭で少し触れた通り、非モテが非モテを脱却したいのであれば、どこかで短期間に大量の女性と知り合うフェーズが必要になってきます。なぜなら非モテは男と女で生きている世界が違うということに気づいていないからです。

 例えば男で言う「出会いがない」は1年に1人も食事に行く相手がいないことを指し、女性の「出会いがない」は月イチぐらいで新規の男性と食事に行くものの、付き合うまでには至らないことを指します。これは割と分かりやすい例ですが、男女の間にはこういった微妙な生きている世界線の違いが無数にあります。そういった点を認識せずに例えば女性から「出会いがない」と相談され、男目線で熱心にアドバイスしていると女性からすると「(熱心にアドバイスしてくれて悪い人じゃないんだけどなんかズレてて話してると疲れるんだよな…)」となり、表沙汰には「いい人だけど、なんか違う」とフラれてしまうのです。男側としては青天の霹靂で「あのときは真剣にアドバイスしてめちゃくちゃ感謝されてたのに、一体なぜお断りされちゃうんだ!?」となるのです。

 学生時代からモテてきた人間はそういった男と女の生きている世界の違いや、女の本音と建前を自然と学習できてしまいます。しかしこれがひとたび成人してしまうと女性も「面倒なことになりたくないから」と本音を巧みに隠してしまいます。年齢が上がれば上がるほどこの男女の差異に気づくことは難しくなります。そんな年に1~2人新規の女性とディナーに行ったぐらいでは気づけるものではないのです。

 そういった差異に気づけるようになり、色んな女の子の行動パターンが分かってくると余裕と自信が出てきます。というより自信がない男は確実にモテないでしょう。モテたいのであれば必ず男側からデートの終盤で "クロージング" をかけないといけない場面に遭遇しますし、そこでモジモジしている姿を見て「ふふっ、可愛らしい」なんて好意的に解釈してもらえることはまずありえません。

 筋トレや仕事で収入を上げるのは時間が掛かるし、そこまでの根気もないというのであればナンパでもして、試行回数を増やして成功体験を積むしか無いのです。※とはいえナンパは迷惑行為です

☆☆☆☆☆

 恋愛修行はものすごく辛いです。恋愛市場で価値のない男はとことん冷遇されるし、短期間で大量の女性と出会うと今まで「自分は運が悪かっただけ」と思い込むことで心をバリアしていたのが一気に引き剥がされます。自分には価値が無いと認めるのが怖いから大抵の人間はモテと真正面から向き合うのを逃げてしまうのです。

 非モテをやっていても百害あって一利ありません。筋トレして仕事で年収上げて、街に出ましょう。



-恋愛

© 2022 名古屋とエンジニアリング