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フィリピン語学留学

俺のフィリピン留学記録 Vol.9(9週目)

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俺のフィリピン留学記録 Vol.8(8週目)

※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います  遂にフィリピン留学生活も2ヶ月が終わりました。  2回目のマンスリーテストがあり、どの教科も英語力が伸びてはいるのですが、課題も多くある ...

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※本記録については留学終了後に加筆修正や画像の追加を行います

 遂にフィリピン留学生活も3ヶ月目に突入しました!

 やはりここに来ても自分の英語力のなさを痛感させられます。

この記事の筆者

・30代組み込み系エンジニア
・技術者としてのキャリアの伸び悩みを感じ、会社を退職
・9月から3ヶ月間フィリピン(セブ)で英語留学を実施
 ・一人部屋
 ・1日計6コマ
  ・マンツーマン:4コマ
  ・グループレッスン:2コマ

やっぱり紙に書くしかないのかぁ

 この勉強記録では繰り返し「スピーキング能力を伸ばすためには結局『分からないことがあったら随時メモを取って、後で調べて、それを後日試す』しかない」と述べており、その通り授業後にメモをもとに英文を作成していました。

 とはいえ、実際のところ、この勉強法がいまいちしっくり来ていませんでした。

 メモをもとに言いたいことの一部(単語や熟語)はノートに書くものの、センテンス全体は書いていなかったんです。というのも、スピーキングは即興性が必要なので、要点だけを書き出して、そこからセンテンスを作れるようにならないと意味がないと思っていたからです。

 ただ、このやり方には欠点があります。センテンスを書ききっていないので、発話するたびにセンテンスが変わったり、結局あやふやな知識で話しているせいで、文法がぐちゃぐちゃになったりするのです。

 ここ数週間、このスピーキング能力向上の勉強法を試してみた結果、やはりノートにしっかりセンテンスを書ききり、それを確実に覚えるしかないのかな、と思うようになりました。

 本当にフィリピンに来て「わざわざここまで来て、日本でもできるような勉強法に行き着くのかよ」と、何度も痛感させられます。

 プログラミングの勉強をするときも、紙に書いてアイデアをまとめたり、メモを取ったりしていました。その時も「せっかくプログラミングをやっているのに、紙にまとめるってなんだよ」と思っていましたが、それが一番能力向上に役立ったんですよね。

 結局のところ、何事も当たり前で、つまらなくて、泥臭い努力の積み重ねの果てにしか能力の向上はないようです。

 

SMARTのSIMカード

 今まで僕はフィリピン最大手の通信会社であるGlobeのSIMカードを使っていましたが、学内では電波が入りにくいことが多々ありました。特に奥の教室に入ると、電波が完全に遮断されてスマホが使えなくなってしまうのです。

 電子辞書を持っていない僕にとって、スマホが使えないのは一大事で、自習もままならなくなります。Wi-Fiは完備されているものの、日中は生徒が多いためIPアドレスが枯渇してしまい、運が悪いとWi-Fiに接続できません。接続できたとしても、生徒数が多いので通信速度も非常に遅いです。電波が入るエリアが限られているということは、自習できるエリアも限られてしまうので、これがかなりキツかったですね。

 入学当初にGlobeのSIMを購入していて、卒業まで残り一ヶ月ということで「今さら別のSIMを試すのもなぁ」と思っていましたが、あまりにも不便になってきたため、思い切ってフィリピン国内第2位の通信会社であるSMARTのSIMを購入してみました。

 そうすると、なんと電波がバリバリに入る!

 Globeだと学内でアンテナが1~2本だったのが、SMARTだと常に4本立っているんです。これで学内のどこでも勉強ができるようになりました。

 しかし、この後に少し落とし穴がありました。SMARTのSIMには初回登録キャンペーンで3日間無料で6GB使える特典がついていたのですが、その後はギガを追加で購入する必要があるのです。購入するには専用サイトでクレジットカードが必要ですが、楽天カードがなぜかSMARTの決済で使えない…。

 僕は楽天カードユーザーで、フィリピンに来てからさまざまなサービスを試していますが、オンライン決済に関してはかなり苦戦しています。店頭での決済は問題ないものの、オンライン決済ではセキュリティが異様に厳しく、うまくいかないのです。

 楽天のチャットサポートに連絡し、事前に利用内容を通達しておけばセキュリティを緩和してもらえるそうですが、この方法でうまくいった試しがありません。

 SMARTはクレカ課金以外にも「ロードカード」と呼ばれるプリペイドカードがあり、コンビニで購入してギガを追加できます。授業の合間に大急ぎでセブンイレブンに行き、ロードカードを買ってきました(フィリピンはセブンイレブンが非常に多いです)。

 本当は200フィリピンペソ(約500円)分で十分だったのですが、500フィリピンペソ(約1250円)分しかなく、泣く泣く購入。無駄な出費でした。

 大急ぎで戻ってきたので汗だくになりましたが、なんとかSMARTのSIMを使えるようになり、一安心です。

 これで学校のどこでも勉強できるようになりました!

 

英文法と「ソーリー」

 フィリピン人講師は、意外と英文法に弱いのかなと思うことがあります。

 僕も留学生活が3ヶ月目に入り、授業の質をより高めたいと考え、「自分の話す英語で文法的に間違っている部分や、より良い表現があれば随時訂正してほしい」とお願いしていました。

 しかし、実際にはほとんど訂正されることがありません。

 学校の方針として「間違いはなるべく訂正せず、とにかく話させる教育方法を採用している」のは理解していますが、それでも「英語力向上のために間違いを訂正してほしい」と頼んでいるにもかかわらず、対応してもらえません。

 以前、強めにお願いし、授業を中断して英文法について掘り下げて聞いたことがありました。すると、講師が10分ほどフリーズしてしまい、そのまま何も言えなくなってしまったんです。そして、終業のチャイムが鳴ると、講師は「Hiroyuki、これはあなたの宿題ね。文法については自分で調べてみて」と言ってきました。このときばかりは、「10分授業を止めておいて、挙句に『宿題』はないだろ?」と思わず言ってしまいました。

 このときは「たまたまこの講師が苦手だったのかな」と思いましたが、他の授業でも別の講師に文法的な説明を求めると、やはりフリーズすることが多いんです。

 ここで気付いたのは、どうやらフィリピン人講師たちは文法のことをよく理解していないようだ、ということです。

 さて、ここからが本題なのですが、我々日本人の感覚からすると「ごめんね、今の私では分からないから、調べて後日回答するね」と言ってくれれば良いと思うのですが、彼らは決してそう言わないんですよ。なぜかというと、「ごめんね(ソーリー)」と言いたくないから。というより、「ソーリー」という概念自体があまりないように感じます。

 以前、とある旅行系YouTuberが「フィリピン人には『原因と結果』の概念が薄い。自分が何かして誰かを怒らせても、それが『自分の行動のせいで相手を怒らせた』という因果関係を理解しにくい」と言っていましたが、今ならその意味がなんとなく分かる気がします。

 

ルーティンの完成

 ここ最近、本当に体調が良くなり、1ヶ月目・2ヶ月目と比べ物にならないほど集中して勉強できるようになりました。

 最近のルーティンは次のようになっています:

  • 放課後に2時間ほど勉強
  • 夕食
  • 2時間勉強
  • 部屋に戻って筋トレ&シャワー
  • 1時間勉強
  • 寝る前の留学記録まとめ

 ようやく安定したルーティンを組めるようになりましたが、少し遅かったかなという気もしています。せめて留学1ヶ月半の頃にこのルーティンができていればよかったなぁと思います。

 

オール・ザ・シングス・シー・セッド

 今日の午前中、廊下を歩いていると、同じグループクラスの16歳JKである南さんが、 「ひろオジ〜、タトゥー入れたよ〜」 と近寄ってきました。何事かと思って腕を見てみると、アナ雪のエルサのタトゥーが入っているじゃないですか! 思わず、 「パパはタトゥー入れていいなんて言ってないぞ!!」 と激昂しそうになりましたが、実際には言えず、引きつった顔で 「これってシールかなんかだよね…数週間で消えるやつだよね……?」 と聞くと、 「これね、ペイントだから2週間ぐらいで消えるよ〜」 とのこと。

 いや〜、人様の娘さんに対しても激昂しそうになったくらいですから、もし自分の娘がペイントやシールでもタトゥーを入れてきたら、その場で泣き崩れてしまいそうです。

 ちなみに、ペインターが失敗したのか、南さんの腕の少し上の方に、うっすら途中描きのエルサが残っていたのが笑えました。

 

疲労困憊

 10月末から体調が回復し、そこからモリモリと勉強をしていたのですが、いよいよ疲れが溜まってしまったようです。

 日中の空き時間に勉強しようと思ってもどうにも集中できず、夕食を食べて少し横になろうと思ったら気づけば24:30でした。

 まぁ今日はそういう日ということでもう寝ましょうかね。

 

何度も蘇るスピーキング能力の至らなさ

 留学に来てから、「自分はなんでこんなにも英語が話せないんだろう」と思う瞬間と、「やった! また少しだけ話せるようになったぞ!」という瞬間を幾度となく繰り返しています。

 留学生活で一番驚いたことですが、フィリピンに来た直後はあまりネガティブなことを言いたくなくて避けていた事実があります。それは、 「留学に来て3ヶ月や6ヶ月経っても、ほとんどの人が英語を流暢には話せるようになっていない」 ということです。

 「3ヶ月間、朝から晩まで勉強してきました!」と言われても、日本人が一般的に想像する流暢さに達するのは、おそらく100人中2〜3人程度でしょう。入校直後にこの事実に気づき、「相当意識的に勉強しないと、流暢な会話スキルの習得は難しいんだな」と気を引き締めました。

 それから試行錯誤を繰り返しているものの、なかなかスピーキング能力は上達せず。最近では、「話したいことがあれば一旦ノートに書き起こしてみる」という方法も試しましたが、それもイマイチ効果がありませんでした。

 僕の留学生活も残り3週間となりました。自分が「3ヶ月の留学でこれくらい話せるようになりたい」と思っていた目標を100%とすると、今の自分はまだ20%くらいしか達成できていない気がします。

 ここからどう追い上げるか。

 まずは、話したいことを紙に書き起こすトレーニングに加え、日常生活で自分の行動をすべて英語で実況する練習を取り入れようと思います。

 文法よりも、とにかくそれっぽい単語を並べることが重要だと感じています。前置詞の使い方や、単語のニュアンスの違いは後から修正すればいい。

 平常時にスラスラと英文が出てこない限り、瞬発力が要求される日常会話には対応できないからです。

 

フィリピン最大級のショッピングモールで日本について思いを馳せる

 今日はフィリピン最大級とも言われるSMシーサイドシティモールに行ってきました。
こちらのモールは、日本のイオンのさらに大きいバージョンといった感じで、映画館やスケートリンク、ボウリング場なども併設されています。すべてのショップを回るには1日では足りないほど広く、さまざまな商品が売られています。
 以前から日本にいる家族や友達へのお土産に何を買おうか迷っていて、ここに来れば何かしら良いものが見つかるだろうと思っていました。

 モール内を歩いていると、フィリピンに来てから感じたことがあります。それは、アジア人である我々が欧米人のモデルが着用している服やブランド品をこぞって買おうとしている様子です。

 日本の国産ブランドでも、モデルは欧米人が多いです。実際、多くの場合が白人モデルで、日本に生まれ育った我々からすると、何の違和感もなく見ている事象ですが、フィリピンに来て一歩引いて見てみると、これはかなり滑稽に感じることがあります。
 アジア人が自分たちの良さを捨て、欧米人が作ったブランド品を身にまとい、必死に欧米人と同じになろうとする姿に違和感を覚えるのです。

 フィリピンに来てから、私は日本のことをよく考えるようになりました。
 日本という国は、実に不思議な国だと感じます。

 こんな小さな島国で、他国から技術や文化を簡単に輸入できない中、すでに西暦778年には、後に1000年以上も現存する清水寺のような建造物を建ててしまった。それがどうして可能だったのか、その時代にどのようにしてそんな建築法を構築したのか、驚きます。
 また、長らくサムライの時代を経て、その時代が終わって100年も経たないうちに、東京タワーという世界一の超近代的な建物を、日本人だけの力で作り上げてしまいました。

 「自分が使ったものは自分で片付けよう」
 「自分の所有物は大切に扱い、長く使おう」
 「相手の気持ちを考えられる人間になろう」
 これらの考え方が、全国民に当たり前のように受け入れられているのが日本の強みだと思います。

 留学先の自習室を覗くと、夜遅くまで机に向かってガリガリと勉強しているのは、ほとんどが日本人です。

 日本人は、これだけ世界に誇れる国民性や文化を有していながら、その目指す先が「欧米人になりたい!」ということは、とても悲しいことだと思いました。



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