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AmazonPrime 映画

劣化版ボーンという印象が拭えない『エージェント・ウルトラ』

 AmazonPrimeで『エージェント・ウルトラ』を観ました。

※今回の作品はAmazonPrime会員であれば無料で視聴可能です。

 

上映時間

 96分

 

オススメ度

 星5点満点中:★★

 

あらすじ

 片田舎のコンビニでバイトをしているダメ青年マイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、一緒に住んでいる恋人フィービー(クリステン・スチュワート)とハワイ旅行に出て結婚を申し込もうと決意する。だが、出発前にパニック発作を起こして旅行は中止に。
 ある日、彼は店に乱入してきた暴漢たちを無意識のまま瞬殺してしまう。それを機に、マイクがCIAの極秘マインドトレーニング計画で育成されたエージェントであったことが判明。やがて計画の封印を進めるCIAから次々と刺客を放たれ、フィービーを誘拐されてしまうが……。<Yahoo!映画>

 

感想

主演、ジェシー・アイゼンバーグ

 『ソーシャル・ネットワーク』以来、ジェシー・アイゼンバーグは僕の中で割と好きな俳優さんで、『ゾンビランド』『グランド・イリュージョン』など彼の出演作は結構好きな部類だ。

 彼の特徴としては「心の奥底に闇を抱えてそうな、何考えてるかわからない青年」といったところで、普通のボンクラの役柄をやっていてもどこか「最後には何かどんでん返しを仕込んでくるんじゃないか」と勝手に想像してしまってハラハラしている。うん、ポジションとしては初期の頃のエドワード・ノートンに近いかな。

 

コメディ版『ボーン・アイデンティティー』

 本作『エージェント・ウルトラ』は予告編でも分かる通りコメディ版『ボーン・アイデンティティー』といったところで、一見冴えない青年が実は冷酷な殺し屋であって、元いた組織から狙われるというもの。

 

 夜ベッドに入りながら夢うつつで観ていたため、もしかしたらストーリーを少し誤解しているかもしれないけど、観終わって最初に受けた感想は「これ、コメディ版『ボーン』というより劣化版『ボーン』だな」というもの。コメディに仕立てたというよりかは、普通に作っていたらボーンほど締まりがなくなったのでコメディに振り切ってみたという印象。

 

意外とフツーなアクション

 アクションも特に冴えた印象はなく、どことなくクラヴ・マガっぽい動きをするものの、こっちの意表をついて「おっ!」と思わせるような場面は無かった。最後はスーパーマーケットという小道具満載の場所でバトルをするのに、場所を活かしたアクションはなく、無意味にワンカット長回しで素手で戦っていく。・・・素手で戦っちゃうならなぜロケーションをスーパーにした! ここ、ジャッキー・チェンだったら泣いて喜ぶようなシチュエーションだぞ!!
 長回しアクションにしても素手で割と泥臭いアクションを展開して、「これなら細かくカットを割って見せてくれたらいいのになぁ」と思ったり。

 

組織が追う理由がよくわからない

 ストーリーとしては予告編でもあるように、主人公のボンクラ青年ジェシー・アイゼンバーグが実は元CIAのエージェントだったことから、その存在を抹消しようと組織から狙われるのだけれども、なぜジェシーが消されないといけないかの理由がイマイチ伝わってこない。(もしかして僕が寝てて見落としただけか?)
 そこの理由がハッキリしてないと組織が必死に追う理由もわからないし、観客もイマイチ話にノレないんですよねぇ。

 

もったいないアッサリとした演出

 最後にもったいないなぁと思ったのは、終盤である登場人物が実は◯◯だったことが判明するのだけども、その時の撮り方がものすごくアッサリしていたことだ。
 普通であればあの人があんなことをしたときに主人公の顔をドアップにして「ん!!?? なんで君がこんなことできるんだ????」という大げさな演出を入れればいいのに、画面の割と端っこで普通に描写しちゃうもんだから、僕も観てたときは「あれ、ここ普通に話が流れちゃってるけど、これ結構重要なシーンじゃね?」と思っていたらあとから主人公がそこを指摘してて「あっ、やっぱり重要なシーンだったのね」となった。こういうところでストレスを感じちゃうあたり、作りがそこまでうまくないんだよなぁ。

 

 

 全体的に批判めいたことを言ってしまったけども、上映時間も93分と短く、話の構成自体はかなりよくまとまっているので、主演のアイゼンバーグとクリスティン・スチュワートが好きであれば観てもそこまで後悔しないかも。

 

※今回紹介した作品はAmazonPrime会員の無料体験でも視聴可能です。

 

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