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考え方

エンジニアは一生勉強し続けなければならないのか

 先日、東京のIT企業『メイプルシステムズ』の代表取締役である望月祐介(もっち~)さんの投稿したツイートが波紋を呼んでいました。

<https://twitter.com/maple_no_motcii/status/1684699372368584704 より引用>

 もっち~さんのリプライは元ツイートである「エンジニアになって良かったことを知りたい」という投げかけを無視して「エンジニアに向いてないから辞めた方がいい」と火の玉ストレートを打ち込んでおり、もし僕がツイート主だったらその場で泣き崩れていたろうなと思います。

 ただもっち~さんは今までエンジニアの未経験採用にも積極的に取り組んでいて(※現在は未経験採用は停止中)、Twitterの質問箱でも未経験者からの質問に活発に答えたり、noteでも未経験からのエンジニアになるための具体的なステップを執筆したりとその辺のクソリプおじさんとは一線を画す存在であります。特に『資格のすゝめ』はこれからエンジニアに挑戦する人はもとより既にエンジニアになった人でも必見の記事なので、ぜひ購入して読んでみることをオススメします。自身もその後のツイートで触れていますが経験者として数多くの駆け出しエンジニアと向き合ってきた経験上、キャリアの初期で「エンジニアは一生勉強し続けなければいけないんですか?」という質問が出る時点でアウトということで、「向いてないから辞めた方がいい」という回答をしたようです。

 さてIT業界において定期的に話題になる「エンジニアは一生勉強し続けなければならないのか」問題ですが、これに対して僕は二段階の回答があります。

  • ITエンジニアで業務外でも勉強している人はそこまで多くない
  • ITエンジニアで業務外で勉強しないのはもったいなさすぎる

 まず実際のIT企業の現場で業務外でも勉強をしている人は世間で考えられるほどは多くないのかなと思います。例えば弊社はエンジニアとして採用されている社員に応用情報の取得を推奨(とは名ばかりの強制)をしている程度の規模感の会社ですが、それでも業務外で勉強している人間は50%でしょうか。会社のレベルによって勉強をする人の数も上下して、弊社よりもレベルの高い企業さんとなるともっと多くの人が業務外で勉強している様子ですし、僕が以前所属していた中小企業ですと平社員で業務外に勉強している人間なんてほとんどいませんでした。

 昨今IT業界も人手不足なので、ひとまず与えられた仕事がこなせるだけで年収500万円以上にはなり、自分ひとり食っていく分には特に業務外で勉強しなくても問題なくやっていけます。

 …とはいえ、IT業界を志望しつつも初手から「エンジニアは一生勉強し続けなければいけないのでしょうか…(震え声)」というのも考えものです。

 ITの良いところはスキルアップをするための勉強が自宅でも気軽に行えるところと、スキルの積み上げ次第では収入が青天井になるところです。そういった環境に飛び込んでおきながら「勉強したくねぇんだよなぁ…」と言ってしまうのはもったいないんじゃないかなぁ。ニュアンスとしてはアイドル志望の子が「アイドルになったら、生涯歌や踊りや演技の勉強をしなきゃいけないんですか…?」と言い出すようなもので、「いや… 生まれ持った才能である程度のところまでは行けたりするかもしれないけど… 歌や踊りをやりたくないならなんでアイドルになろうと思ったの?」と返したくなるでしょう。

 ただ、どの業界に入ろうとも目標とする年収に到達するための必要努力量ってそこまで大差ないと思うんですよ。ケーキ職人やトラックドライバーやエンジニアが年収500万円突破するのに必要な脳みその使い具合ってきっと変わらないはず。でもケーキ職人やトラックドライバーが「3年後に年収を200万円アップさせて500万の壁を突破するぞ!!」と思ったところで、"打ち手"はかなり少ない。

 例えば新人のケーキ職人やトラックドライバーの現在の収入が300万円だとすると、年収500万円突破するにはものすごく雑に考えて今の倍はケーキを売らなくてはいけない・荷物を運ばなくてはいけなくなります。飲食や運送業で同じ時間で売上を倍にするのはかなり難しいでしょう。しかしITの世界で時間あたりの売上(労働効率)を倍にするなんて普通にあることです。それに年収300万→500万にするためにはMicrosoft Office Specialist/応用情報技術者試験/TOEIC730点の3つを取得して転職すればほぼ間違いなく達成できます。要するに年収を上げるためのマイルストーンが明確なんですよね。

 僕自身新卒の頃は事務職をやっていて、上がらない年収や、上げる方法のない業務環境に気を病んでいましたが、現在はエンジニアになりそれなりに稼げるようになった今かつての悩みはほとんどなくなりました。ITに挑戦するのであればぜひガンガン勉強して年収を上げていってほしいものですけどねぇ。



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